黒田研二のレビュー一覧
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私の笑顔は呪われている…過去の悲劇から笑顔を封印した保母。超絶美形の若き園長。帰国子女で男言葉の美女経営担当。そして、大学の後輩で気配り上手のみどり。偶然営業に訪れた保育園でみどりと再会した次郎丸諒は、個性的な保育園の面々と出会い、事件に巻き込まれていく。
シリーズ物ということもあるのだろうが、この作者としては珍しく(?)登場人物にそれぞれ細かい書き込みがされていて、まだまだ隠された秘密もありそうな感じを匂わせている。伏線ともいえる小さな事件がいくつか発生し、その中で人物紹介をしてしまう辺りはさすが。
でも、肝心のメインの事件となる誘拐事件はどうだろう。「何か腑に落ちない」というもどかしさが -
Posted by ブクログ
結婚式当日、祥子は婚約者のユウ君が指輪を取りに帰っている間に拉致されレイプされる。
これらの出来事を背後で操った何者かの存在に気づいた祥子は真相究明に乗り出す。
祥子とユウ君、それぞれの視点で語られる一連の出来事。
二人が再会した時にひとつになったこの事件の驚くべき結末!
黒田研二さん、単独では初です。共著は読んだことあったのですが。
大枠の仕掛けは早い段階でわかりましたが、すごい伏線の嵐に驚き!
これら全てがラストで次々につながっていくところは爽快でした。
犯人の前に現れた祥子の両親の幻に、ちょっと「なんだよこれ」って思ったのですが、それすらもきっちり説明をつけてくれたのには拍手です。 -
Posted by ブクログ
ミステリー・・・ミステリー?
って感じの本
謎解きはオヤジギャグ、こじつけ臭い推理、そして今まで居なかったはずの園長が推理し始める・・・・
なんでやねん、って思った
肝心の推理は微妙だし、ミステリー小説としてはちょっと・・・
でも人物設定はしっかりしていてキャラはどれも魅力的でした
事件発生から解決までのくだりはテンポが良くて読みやすかったしサブ設定や、サイドストーリーがこと細かく書いてあるところを見ると、そっちの方が、本筋っぽいな
障害を乗り越えるって言う被害者や登場人物の心境の変化の方に重点を置いてる気がします
犯人がわっかたときの雪村先生の行動はゾクゾクしてよかったな -
Posted by ブクログ
結婚を誓い合った男女の視点が、章ごとに
入れ替わるのですが、段々とその二人の状況に
違いが現れてくるのでおかしいなぁ?と思っているうちに、
悲劇が起こります。
その後読んでいくうちには、予想もついてきますが
ラストまで、ハッキリしない点もあり、気になって
一気に読んでしまいました。
最後の方まで読んでスッキリするので面白かったのですが
登場人物や、事件に関係のある会社「サンライフ」の
裏の事業がちょっと掴みにくかったり、
途中で出てくる少年が、随分ご都合主義的に
動いていたりするような気がしました。
あと、やはり、女性の自分にはこういう内容は
受け入れにくいかも…。