あらすじ
「私の笑顔は呪われているんです」。過去の悲劇に囚われたまま、笑顔を封印した一人の女。保母でありながら子供たちに笑みを見せられない彼女にまたしても事件が……。〈ハーフリース保育園〉を舞台にした園児誘拐事件。犯人から現金運搬役に指名された彼女は、幼児図書の営業マン・次郎丸諒(じろうまるりょう)、保母の桜澤みどりらの助けを借りて、すべての悲しみの源に突きあたる。
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Posted by ブクログ
かなり強引でご都合主義な突っ込みポイントも多く
ある気がしますが、そんな粗探しそっちのけで
面白かった! キャラクターが秀逸で面白いし、ミステリとして
二転三転する展開に「ヤラれた!」感充分。
軽めのミステリと思った自分にしっぺ返しのような
インパクトある展開と予想を上回るドキドキ感でした。
ただ、余りにも犯人が最低な人間で正直、凄くイヤな流れだったけど
ギリギリこのラストの締めで救われるかな。
早く続編を読まなきゃ! アルマジロの夢は何だろう。気になるー。
Posted by ブクログ
この人の作品はちゃんと完結するので、安心して読めます。内容もそんなに複雑なトリックなど出てこないのにも係わらず最後まで読ませる力があるので、お勧めです。推理小説ビギナーの方でも読みやすいと思います。
Posted by ブクログ
私の笑顔は呪われている…過去の悲劇から笑顔を封印した保母。超絶美形の若き園長。帰国子女で男言葉の美女経営担当。そして、大学の後輩で気配り上手のみどり。偶然営業に訪れた保育園でみどりと再会した次郎丸諒は、個性的な保育園の面々と出会い、事件に巻き込まれていく。
シリーズ物ということもあるのだろうが、この作者としては珍しく(?)登場人物にそれぞれ細かい書き込みがされていて、まだまだ隠された秘密もありそうな感じを匂わせている。伏線ともいえる小さな事件がいくつか発生し、その中で人物紹介をしてしまう辺りはさすが。
でも、肝心のメインの事件となる誘拐事件はどうだろう。「何か腑に落ちない」というもどかしさがポイントで、そこはいいのだが解決があっさりしすぎというか、全部わかった後でも今ひとつ「本当に犯人にはこれしか方法がなかったのかなあ」という疑問が残る。 (2002-12-12)
Posted by ブクログ
ミステリー・・・ミステリー?
って感じの本
謎解きはオヤジギャグ、こじつけ臭い推理、そして今まで居なかったはずの園長が推理し始める・・・・
なんでやねん、って思った
肝心の推理は微妙だし、ミステリー小説としてはちょっと・・・
でも人物設定はしっかりしていてキャラはどれも魅力的でした
事件発生から解決までのくだりはテンポが良くて読みやすかったしサブ設定や、サイドストーリーがこと細かく書いてあるところを見ると、そっちの方が、本筋っぽいな
障害を乗り越えるって言う被害者や登場人物の心境の変化の方に重点を置いてる気がします
犯人がわっかたときの雪村先生の行動はゾクゾクしてよかったな