【感想・ネタバレ】青鬼 廃校の亡霊のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

館で目撃した青い人魂を、山奥の廃校で目撃したとたけしが駆け込んでくる。真相を確かめる為、タケル達は廃校へと急ぐ。廃校のある山で偶然出会った卓郎、美香も加わり調査を開始したが、そこで再びとんでもない事態に巻き込まれてしまった。

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PHPジュニアノベルの青鬼第二弾。次は山奥に忘れ去られた廃校へと舞台が変わる。前作で閉じ込められたジェイルハウスから脱出した際、屋根の上で目撃した青い人魂。それを山奥のキャンプ場から程ないところにある廃校で目撃した所から物語が始まっていく。
第一作目はそんなに不穏な空気が漂っているとは感じなかったが、どうやらあれは小手調べだったようだ。二作目からは穏やかではない展開が続いていく。まず、山奥に忘れ去られた廃校で起った事件がすでに尋常じゃない。全校生徒30人ほどの小学校から、10人の生徒が突如として消え去り、今も行方不明だというのだから恐ろしい限りだ。ジェイルハウスの屋根で目撃された青い人魂、その人魂が廃校でも見られ、その昔大量失踪事件が起こった。つまり昔そういう事件がその廃校でもあったということだよね……。

その小学校で昔何があったかは想像に難くないが、悲惨すぎる。そんなことがあったというのに、ひろしは青鬼の正体を知りたくて、たけしとタケル、小学校の新任教師を引き連れて一路廃校へ。そして、課外授業で近くにきていた美香と卓郎までを巻き込み廃校探索が始まる。しかし、内部へ侵入するための道を探している途中、何者かの手によって怪しげな薬をかがされ、廃校の地下室へ閉じ込められてしまった。今回は割と早めに黒幕である第三者の影がちらつく。現段階ではまだ誰なのかはわかっていないが、今後もしつこくタケルたちの前に現れそうだ。

廃校に閉じ込められたタケル達は、なぜかジェイルハウスのように仕掛けられている脱出ゲームの問題を解きつつ、脱出経路を見つけ出し、同時に青鬼の正体も導き出そうと知恵を出し合って協力する。(今回も読者が一緒に謎解きができる仕様となっている。今後ともおそらくそうなるだろう)別方面からの強力な手助けもあり、何とか脱出に成功。ミスリードなどもあり、読んでいて騙されたりもしたが、卓郎たちの推理が外れてほっと一安心だった。 こちらのジュニアノベルは、同じくPHPから出ている青鬼の設定を引き継いでおり、読んでいると思わずにやり。通常のPHPの方の小説で分からなかったこともわかるかもしれないと思うとわくわくする。(わかるかどうかは謎であるが)廃校で昔起こった事件の原因ともいわれるものがどこからもたらされたのか、そしてタケル達を襲い閉じ込めたのは誰なのか、まだまだ謎は尽きない。

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2021年03月13日

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