愛川晶のレビュー一覧
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2022/9/23登録。購入詳細不明。
2023/2/18〜2/24
四年ぶりの愛川作品は落語ミステリ第二弾。「野ざらし死体遺棄事件」、「芝浜謎噺」、「試酒試」の中編三本。久しぶりであったが、キャラが立っているのですぐに作品世界に戻れた。古典落語のちょっと辻褄があわないところを工夫しつつ、起こった...続きを読むPosted by ブクログ -
大好きな、落語ミステリ。
紅梅亭シリーズや高座のホームズシリーズと地続きなのも楽しい。
というか、そちらに出てきている刑事平林定吉を主人公に据えているものの、解決は八代目正蔵師匠なので、同じシリーズのような空気感があって安心して読むことができる。
その上、刑事の視点からの事件だし、新人刑事も落語が大...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱり、落語とミステリって相性がいい。
馬春師匠ってば、かっこいい!
あの、クライマックスは最高だった。
シリーズ通しても最高の盛り上がり。
うおおおおおってなったもの。
実は、あの兄さんをすごく疑ってたのよね。
色々起こったのもそのせいではって。
考えすぎでよかった。Posted by ブクログ -
一作目も面白かったですが、今作の方がお気に入り度が高いです。
正蔵師匠が鮮やかに感じました。
一冊を通しての叙述トリック、バシッとハマった感じです。
巻末の鼎談も貴重だと思います。
「新聞記事」、聞いてみなくちゃなあ。
林家正蔵、大名跡だなあ!としみじみ思います。Posted by ブクログ -
何となく本屋で手に取った今作、ここまで面白いとは思っても見ませんでした。
登場人物がとても魅力的で話の構成も素晴らしい。
特にヒロインの葉月さんにはドギマギさせられっぱなしです。アルツハイマーに侵されている名探偵・成瀬秀二郎氏もとてもいい味を出しています。
愛川さんの作品は今作が初。今後他の作品も...続きを読むPosted by ブクログ -
少し分厚いがハラハラしてすぐ読みきってしまった。
確かに映画化は不可能。
予想外の展開にまんまと騙された。
イニシエーション・ラブ的な感じだが、私はこの本の方が好き。Posted by ブクログ -
うひゃーーーー
って感じ。
読み終わったその瞬間に
頭がその小説の前のページを
整理するのでいっぱいいっぱいになって
うひゃーーーー
ってなるw
もう1度、落ち着いて読みなおしたくなる
これは、ネタバレしたら終わりだから
感想もうまく書けないけど。
レビューでは結構みんな★少ないけど
私は...続きを読むPosted by ブクログ -
落語大好き平林刑事と後輩の三崎刑事、2人に持ち込まれる事件を見事に解決しちゃう落語家の林家正蔵、のスタイルが健在で嬉しい。
表題作でもある最終話は、ちょっと混乱してしまったけど。
でも、事件の裏にある彼らの半生はあまりにも過酷。
人情の温かさもあるのが救いのこのシリーズ、ぜひとも続いてほしい。Posted by ブクログ -
立川談志の芝浜、数年前にTVで見た。
解説で立川志らくが賛否両論だったが、最高だったと。
録画消しちゃって失敗。この本を読んだあと、書いてあったことを頭に入れてもう一回見たい。Posted by ブクログ -
面白く読みました。
しかし、同じ作者の紅梅亭のシリーズと並べると、こちらの正蔵刺傷のシリーズ、ブラックな部分が多いなあ、と思います。それが読後のやりきれなさを生むのかと。
やりきれなさ、は言い過ぎかもしれませんが、切なさの方がよいでしょうか。謎解きやら師匠の描写やらはスカッとしてるのですが、読後感に...続きを読むPosted by ブクログ -
噺家が主人公で、彼の周囲で起きた事件と、彼自身の悩みとが並行して語られて、うまく解決していく。解決のヒントを与えるのは、今は隠居している、主人公の元師匠。病気のため、言葉が不自由になっているので、文字盤を使っての短いヒントのみから、主人公が解決策を見つけるのが面白いのだけど、どうしても、落語の落ちま...続きを読むPosted by ブクログ
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昭和稲荷町らくご探偵シーズ3作目。
座布団探偵・林家正蔵(後、彦六)の登場する場面は多くははないけれど、鮮やかの一言。
3作の中では一番すんなり読めた。
弟弟子が高座で酔客に殴打され、眼球に大変な怪我を負う。彼の為に一肌脱ごうと相談の帰り、主人公、佃家梅蔵の目の前で兄弟子が暴漢に襲われる。
ここま...続きを読むPosted by ブクログ -
作者の座布団探偵シリーズはみな面白いのです。今回も一気に読み切りました。長編ではあるのですが、読んでいる感覚は連作短編のよう。予想しない展開に読む手が速くなるのですが、読み終わってみると、「こういう結末を予想していた。いやいや、こういう結末を期待していたんだ」という、これもまた、収まるところに収めて...続きを読むPosted by ブクログ
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なんだか切ない展開だった。
落語家さんの世界でも、そりゃ、師匠と弟子、弟子と弟子で、合う合わないはあるよね。
それで、簡単に、じゃ、あっちへ行きますができないのは、お互いに辛い。
落語が天下一品でも、即ち人格者ではないし、先に昇進する者への複雑な思いもあるだろうし。
それでも、正蔵ホームズの優しさ、...続きを読むPosted by ブクログ -
うーん、読んでる間は過剰なセックス描写に少し辟易しながら、直前に読んだ本も記憶喪失ものだったなとうんざりしてたんだけど、ラスト周辺で明らかになるトリックがなかなか凝ってて感心させられた。パラパラと読み返してみて更になるほど。ただ、ストーリーとしては救いがないわな。トリックのための物語な感じが強くてそ...続きを読むPosted by ブクログ
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意外に面白かった連作集。こう云う背景のミステリーは初めてで新鮮でした。淳君の成長が微笑ましい。泪橋で明日のジョーとか懐かしい(最近、やまPがやってたが)。映像化に向いてる話と感じました。Posted by ブクログ
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愛川晶の『六月六日生まれの天使』を読んだ。
時間的トリック作品は過去にも読んだことあるので、そんなに驚きはしかなったけど、記憶を無くした人が、どう思いどう感じて行くのかってところに面白味があった。
時間と記憶をうまくミックスさせて謎を深めていく感じは良かったと思う。Posted by ブクログ