あらすじ
神楽坂は筑土八幡町の工事現場で、猫が小判を掘り出した。飼い主の噺家は一躍時の人に、寄席は大入り満員。しかし小判が発見された土地のオーナーの娘が誘拐されてしまい――落語家になり損ねた過去を持つベテラン刑事・平林定吉と、食欲と腕力には自信ありの新人刑事・三崎優子、そして落語界の隠れた名探偵・林家正蔵師匠が街の事件を解決する。
昭和50年代が舞台の落語ミステリ×警察小説第3作。
目次
第1話 埋蔵金伝説と猫の恩返し
第2話 反魂香奇談
第3話 熊の皮騒動
あとがき
解説 新津きよみ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ここ掘れわんわんならぬ、ここ掘れニャンニャンとは。
(いや、自分で?掘って持ってきてるからこれも違うんだけど。)
一見微笑ましいようなこの事件の裏にあるものが、、、
落語好き新人刑事優子、がんばってるね。
「新人」扱いは卒業してもいいかも。
同じく落語好きな先輩刑事平林もあいかわらず冴えているし、落語への造詣の深さが素晴らしい。
行き詰ったかに見えた事件に実在の落語家林家正蔵が冴えた推理を披露するのが楽しい。
作品の舞台が昭和50年代というのも雰囲気があって好き。