あらすじ
夏休みに入ったばかりの女子大生・人見操の元に届けられた、差出人不明の保育園と一枚の絵の写真。次いで届いたのはその保育園の近影と、見知らぬ少女のポートレイトだった。次々と届く写真に恐怖を覚え調べていくと、その保育園では19年前、未解決の園児誘拐事件があったらしい。そしてその容疑者の容貌は、操の父に酷似していた。自分は誘拐された園児なのか? 父は誘拐犯なのか? 自分の本当の両親は誰なのか? 巧妙な誘拐トリックと戸籍制度に仕掛けられた驚愕の謎! 第5回鮎川哲也賞受賞作。/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
自分は誘拐された子供なのか?
親は誘拐犯なのか?
差出人不明で届いた写真が語るものは・・・
先輩とともに調べ始めると・・・
ほぼ一気読みでした
徐々に見えてくる真実に読み止まらなかったです
そして結末もまた驚きました
Posted by ブクログ
両親の死後に自分は誘拐された娘かもしれない、寡黙で優しかった父の本当の顔は犯罪者だったのかもという不安に苛まれながらもその真相を追っていく女子大生と先輩のお話。
謎を追えば追う程、父が疑わしく思えて来て苦しいながらも心温まる優しいお話だった!戸籍のうんちくも興味深く読めたし面白かった!!
Posted by ブクログ
読んだ瞬間に作品の世界に引き込まれました。
戸籍についてわかりやすく書かれていたので良かったです。
途中坂崎先輩を疑ってしまいました。笑
2014.4.19
Posted by ブクログ
タイトル縛り9作目、「け」。
個人的にデジタルデジタルしていない作品が好きで
この作品もおそらく平成初期頃を舞台として書かれている。
ミステリーは大好きなのだけれど
トリックにはさほど興味がなく
ひたすら雰囲気を楽しんだ1冊でした。
Posted by ブクログ
展開が気になりすぎて、推理そっちのけで読んでしまいました…
でも、なんだか読後感はすっきりしない。
面白かったことは面白かったのだけれど、坂崎先輩の正体(?)の蛇足感とか、真相に関わってくる女性の唐突感(所々ざっくり読みのせいかもしれないが)とか、度々突っ込まれる恋愛未満要素のテンプレ感とか、インド神話の無理やり感とか…
なんだか、本格的なミステリーとライトノベル的要素とその他もろもろがアンバランスに織り込まれている感じで、しっくりこない。
せっかくの謎解き編も、供述文書だし…
「そういう書き方もありかなー」とも思う一方、中盤までの描写がよかっただけに、なんだか簡単に済まされた感があって、拍子抜けしたというか、物足りないというか…
ストーリーやトリック(というか着想?)はとても面白かったので、他作品、読んでみます。
Posted by ブクログ
たった一人の肉親であった父を亡くし、
天涯孤独の身の上となった主人公。
それでも親身になってくれる隣人や
仲の良い親友に支えられ、悲嘆する
ことなく過ごしていた。
しかしそんなある日彼女の元に
1通の封書が届く。
中から出てきたのは2枚の写真。
写真に記憶を刺激された彼女。
自分が両親の過去を殆ど知らない事にも
気付き不安にかられていく。
親友のアドバイスによりサークル仲間の
協力を得ることになった彼女は、写真の
送り主と両親の過去を調べ始める。
自分探しミステリ。
真相の予想(トリックも含めて)が
こんなに当たったのは久しぶりだ・・・。
主人公はともかく、探偵役の坂崎の
キャラ立ちが良くて好ましかった。
彼のシリーズとかあったら読むのに。
真相の説明が真犯人の供述調書
(しかもやたらと素直)だったのは
ちと残念だったかな。
ヴィシュヌ神の逸話との絡め方とかも、
若干蛇足かつ冗長に感じたし。
とはいえ、デビュー作としては充分な
出来かと(何故上から目線だ>自分)。