高橋璃子のレビュー一覧
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生産性という言葉に支配された世の中に警鐘を鳴らす本。
昨今多く出回っている、「効率を上げるための時間管理術」を真っ向から否定。全く新しい前提から出発した論理が展開されている。よくある実用書とは一線を画す内容だったし、終盤までは、なるほど、となる内容も多かった。
終盤までは…。
とにかく終盤の内容が薄っぺらくてびっくり。話を飛躍させて、抽象度もマシマシで、酔っぱらいの話を聞いているのかと思った。
あと、読む前に分かっていたことだけど、翻訳された本だからどうしても原文の言い回しがちらつく文章があり、う〜ん?となることもしばしば。
入口は新しいけど、出口は一般論、みたいな印象を受けた。途中までは本当にタメになる内容ばかりだったので、消化不良は避けられない。
多分超要約すると、「自分の能力や時間は有限だから、本当にやりたいことを今すぐやろうね☆」以上。
限りなく2に近い3。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今でも十分参考になるこの本。2013年に書いた、というのが(そして2014年にはそれを日本語発刊したという早川書房も)すごいわぁ。今となっては、標準的なことも大半だけれども、それでも、今も昔も、結局はリモートであることによる利点や課題は、同じなんだなぁ、と。その意味で、参考になります。
対面じゃないと聞きづらい。それはそうだろう。
だけど、その質問、本当ち今じゃないといけませんか?と。
時間単価が平職員よりも上がり、明らかにより忙しい上司の負荷を下げるため、上司が求めるときにすぐに対面質問できるように出社するというのが、よいのか悪いのか。そんなことをふっと思いました。 -
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ネタバレ冒頭から途中までは、全然頭に入って来ませんでした。
いちいちごもっとなことを、さらり、さらり、と書いていらっしゃる。仕事やタスクが無意識的にずんずんできるようになるためのTips集です。
仕事に楽しい要素を持つ、ネガティブな感情を捨ててポジティブな気分を保つ、傾聴する、等々がずんずんずんずん網羅されます。
そのtipsの具体例はセレブや有名人の逸話であったり、一部自分であったり。
私のなかでは、分かっていてやっているもの、分かっているのにやっていないものありました。ただ知らなかった、というものは殆どなかったかもしれません。
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個人的にはこういうサマリー集みたいなのは嫌いなのです。
英語のスピーチを趣味でやっていますが、一番面白く聞けるのは個人の体験談です。逆に一番つまらないのは学生とか若い方が「人生必勝法」みたいな話をビル・ゲイツやイーロン・マスクの話を引用して作ったスピーチ。
いやいや、お前はどうやってんだ?っていう話が聞きたいのです。実践してないなら実践してないなりに、読んだ理論を周囲に聞いて反応を聞くとか、そういう肌感のある話が面白い。逆に理論だったら若輩の君が咀嚼した話ではなく、他にもっとまとまったものがあるし、みたいな(ごめんなさい)。
ブログが好きなのも、別に正しいとか間違いというより、個人の肌感のある話が面白いと思うのかなあと。
で、本書を読んだ時も上と似たような感覚を覚えたのです。
何だかいちいちごもっともだなー、だけど筆者の追い詰まり談・個人談とか全然ないなあ、と。
ところが、エピローグで家族で田舎に移住し、子どものなかである娘さんが難病にかかってしまった事などが書いてありました。ここで一瞬で感情移入です。
きっと夫婦で娘をささえ、他の子どもたちの面倒もみるため、時間をやりくりする、そういう必要に駆られたはずだろうなーとか。ポジティブでいないと家族全体が暗くなるのだろうなあとか。そういう個人的なエピソードをもっと前面に出したらよりengagingな本になったのでは、と思いました。
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ということで、自己啓発系の本でした。
言っていることは正しいと思いますしまとまっているので、時間をおいて再読してみたいと面ます。 -
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エッセンシャル思考でいるには、本質を見抜く力が欠かせないのであれば、その力を養うためには非エッセンシャル思考的な経験が必要なのではないかと思った。不必要で無駄な経験をしなければ、何が無駄かを判断することは出来ないのでは?また、不要だと思い込んでいたことが、実は本質的に自分にとって大切なことだったと、気づくこともある。だから、不要だと思えることを経験することも大事なのだと思うし、無駄なことなど何一つない、ともいえると思った。
大多数のものは無価値なのかもしれないが、自分にとって無価値かどうかを知るには、人生という旅で様々な経験をしていくことも必要だと思う。
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来るかもわからない理想の未来のために今を犠牲にしない。
何に集中して、何を放置するか賢明に判断する。
私、なんでも目的とか目標とか設定しがちなんだよね。
ランニングも楽しいから、とかではなく
ハーフマラソン2時間切りたい、とか、痩せたい、とか、健康でいたい。
みたいな目標がある。
休みも、次の日から仕事でいいパフォーマンスをするためにあれをする、これをする、みたいな感じ。
常にやることリストでいっぱいの毎日。
リストを作ることが、効率的に進めるための一歩だと思っていた。
だけどうまくいかないことの方が多いし、
うまくいかないことを他人のせいにしてイライラしたり。
考え方を変えようと思った。
純粋にその時を楽しむ。
走りたいから走る、学びたいから学ぶ。
将来に備えて自分を高めるのではなく、純粋に楽しむことが大切。
待つことに対する耐性の低下という言葉も耳が痛い。
待てなくてイライラしてたもん。
コントロールしたいという執着を手放す。
限られた範囲でした自分をコントロールできないからね。
自分がコントロールできることは本当に一握り。
人生、色々なものを手放した人が最強説。
宇宙的無意味療法。 -
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筆者の主張自体は単純かつ少なく感じられましたが、その主張に対してのリアリティや共感を読者が得やすいように、さまざまな事例で説明がなされている。よく言えば読みやすく共感を得やすい、悪く言えば少し冗長とも取れる本でした。理論を縦に積み上げる本というよりは、主張を別角度から説明する事例が横に広がって存在するという感じ。
また、主張自体は単純かつ少ないと思いましたが、それはその主張が軽んじられるべきであることとイコールではないとも思いました。人間の有限性というテーマが日常の中で背景に溶け込んでぼやけてしまう構造は、人間として生きる上で仕方のないものであるかもしれませんが、その有限性の事実は決してそのまま忘却していい類のものではありません。
とはいえ、本の主張に一貫していた「個人が持つ有限性の忘却」とその弊害に関しては、有限性を見落とした様々な判断をしないよう気をつけるべきというのはその通りであるものの、常に有限性を見落とさないでいられるという考え自体が個人の有限性を逸脱しているという事もあり、ある程度、有限性の忘却による失敗も受け入れなければならないという着地になった点は、少し肩透かしではありましたが、人間誰しもそんなもんだよなとも思える良い機会でもありました。
また、本の冗長さという点に関しても、個人的には本の内容とリンクしてわざとそうしているようにも感じました。というのも、本書の中で語られる「同じ絵画を3時間、電子機器など気を逸らす類のものを一切遮断して観察し続けるという、とある大学で課される課題」と、本書のある種冗長な読書体験は似たようなものに感じられたからです。筆者はこの大学の課題を実践し、自身に変化が現れたと語っていますが、そのような体験を、この本を読むことを通して擬似体験させようとしているのかな?と思ったりもしましたね。
ただまぁ、総じてあまり時間をかけて読む類のものではないとは思いました。おそらく再読はしないかと思います。やるとしても取ったメモを、おりに触れて見返すくらいかなと。
この本から得られた教訓を私が一言で表すなら、月並みですが
「効率化よりも先に、優先順位をつけて取捨選択をするべきだ」
という感じになるかと思います。他にも主張はありましたが、私にはこれが一番重要に感じました。
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やや冗長でしたが、本を読んで『今』と向き合う覚悟ができました。
今がいつか来る"本番"への準備期間ではない。
前はできていたのにライフステージ(私の場合は妊娠)が進むにつれて出来なくなるという言い訳(頑張ればできるのにというもどかしさ)をしなくていい。
色んな環境に合わせて、今じぶんが出来ることを真剣に取り組んだらいい。
完璧にこなすという不可能な事実に目を向けて、時間をコントロールしてやろうと思わず、今できること、やりたいことを、知識や経験の有無関係なくやってみたらいい。
これから育児を迎える私に、そんなふうに背中を押してくれた本でした。
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Posted by ブクログ
時間が限られているという事実を否定することなく、受け入れる。そのほうが、僕たちの人生はずっと充実したものになる。
「人生のすべては借り物の時間」なのだとしたらー何かを選択できるということ自体が、すでに奇跡的だと感じられないだろうか。
まず自分の取り分をとっておく」という考え方は、そういうテクニックの根幹にある思想だ。その洞察は、言い換えれば、こういうことになる。
4000週間のうち、いくらかでも大事なことに使いたいなら、まずはそれをやりはじ
めよう。
「何が起ころうと気にしない」生き方とは、未来が自分の思い通りになることを求めず、したがって物事が期待通りに進むかどうかに一喜一憂しない生き方だ。それは未来を良くしようという努力を否定するものではないし、苦しみや不正をあきらめて受け入れろという意味でもない。そうではなく、未来をコントロールしたいという執着を手放そうということだ。そうすれば不安から解放され、本当に存在する唯一の瞬間を生きられる。つま
り、今を生きることが可能になる。
今を生きるための最善のアプローチは、今に集中しようと努力することではない。
むしろ「自分は今ここにいる」という事実に気づくことだ。
本当は、余暇を「無駄に」過ごすことこそ、余暇を無駄にしないための唯一の方法
ではないだろうか。
何の役にも立たないことに時間を使い、その体験を純粋に楽しむこと。将来に備えて自分を高めるのではなく、ただ何もしないで休むこと。
一度きりの人生を存分に生きるためには、将来に向けた学びや鍛錬をいったん忘れる時間が必要だ。怠けることは単に許容されるだけでなく、人としての責任だといっていい。 -
Posted by ブクログ
イギリス人ジャーナリストによる時間の使い方に関する本。人生の時間は限られており、さらにその中の限られた部分しか自分ではコントロールできないことを説いている。時間は限られているので、何かをやろうとすれば必ずトレードオフが必要となる。考え方はそのとおりだと思う。数多くの事例も示されていたが、あまり印象に残るものはなかった。
「人生とは時間の使い方そのものだといってもいい」p3
「(文化人類学者エドワード・T・ホール)古い仕事を片付ければ、同じ速さで新しい仕事が運ばれてくる。「より生産的に」行動すると、ベルトの速度がどんどん上がる。あるいは加速しすぎて、壊れてしまう」p8
「(富裕層ほどよく働く)そもそもお金持ちというのは、お金のためにあくせく働かなくてもいい立場ではなかったのか」p11
「(パーキンソンの法則)仕事の量は、完成のために利用可能な時間をすべて満たすまで膨張する」p54
「癌になった有名人が、きまって闘病体験を「素晴らしい出来事だった」と語るのは、まさに人生の有限性に直面するからだ」p79
「「給料を受け取ったら、まず自分の取り分を確保しましょう」というのが考え方の基本だ。給料が入ってすぐに一部を貯蓄や投資に回せば、後でお金が足りないと感じなくて済む。日々の買い物をするときにも、まるで最初からその分がなかったかのようにやりくりできる」p91
「1日の最初の1時間はもっとも重要なプロジェクトに取り組む」p93
「自分がぜひやりたいと思うことに、ノーと言う。それはとても難しいことです。それでも、断ることを学ばなくてはいけません。人生は一度きりしかないのですから」p97
「(スウェーデンのウプラサ大学 ハーディング教授)時間の使い方を外部から決めてもらった方が、人は安心して生活できる。コミュニティのリズムに合わせた暮らし、昔の安息日のようにいっせいに休む習慣、あるいはフランスのグラン・バカンス(毎年夏に、数週間ほとんどすべての機能が停止する)のようなものが必要なのだ」p222
「(ソ連)1929年8月、1週間を7日ではなく5日にし、4日働いて1日休むというプランが発表された。重要なのは、みんなが同じ日に休まないことだ。労働者は黄、緑、オレンジ、紫、赤の5色にグループ分けされて、それぞれ違う日に休みが割り当てられた。そうやって、つねに4つのグループが工場で働いているようにしたわけだ。ソ連当局によれば、これは労働者にもメリットの大きい政策になるはずだった。休日が増え、客足が分散して、文化施設やスーパーマーケットの混雑が緩和されるからだ。ところが実行してみると、ソ連の一般市民の生活はボロボロになった。社交の機会が奪われて、社会が断絶されてしまったためだ。カレンダーのグループの違う人たちは、同じ日に休みを取ることができない。そして夫婦であっても、同じグループであるとは限らない。つまり、家族でのんびりする休日がないということだ。日曜日に教会に集まることさえできない」p224 -
Posted by ブクログ
"”ただし、家事や育児を誰かに頼むのが経済的なのは、その時給が雇い主の側の女性(人を雇わなかった場合に家事をするはずだった人)よりも大幅に低い場合だけだ。自分の給料よりも高い値段で家事を頼むのでは割に合わない。つまり家事労働の雇用は、雇う女性と雇われる女性の恒久的な格差を前提にしているのだ。”
”新自由主義の核心は政府を縮小し、その役割を紙幣発行、軍事、司法といった値段に限定することだ。政府の仕事は市場への介入ではなく、民営化を進めて市場が自由に動ける環境を用意すること。それ以上の手出しをしてはいけない。ただし市場がない領域については話が別で、大地や水、空気、ケア、教育といったものを市場化するのはどんどんやっていい。民営化し、分断し、市場に似た関係をつくっていけばいい。あらゆるものは売買の対象だ。それでこそ経済がまわる。”
”新自由主義の理論によれば、政治の役割は競争を生み、維持することである。もっと速く、もっと大きく。”
”自由放任主義は、アダム・スミスの「見えざる手」をもっとも忠実に受け継ぐ経済理論だ。アダム・スミス自身が自由放任主義の具体的な政策を解いたわけではないが、彼の考え方を継承し、なるべく政治が手を出さずに市場にまかせるというのが自由放任主義の考え方である。”
”でも実をいうと、経済人は女性を締めだすための都合のいい道具である。私たちの社会は古くから女性に特定の活動を押しつけ、女だからそれをやれと命じてきた。そのうえで男性中心の経済理論を設計し、女性の活動に経済的価値を認めないことにした。男性の経済活動を支えるために、女性はケアや共感や献身や配慮を引き受けなくてはならない。だが世の中で価値があるのは、経済だけだ。”