高橋璃子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまでの働き方を見直すための提言の一冊。
本書の中で、現代の過労状態に代わる新たな仕事観として、スローワーキングと3つの原則を提示し、様々な事例を紹介しながら展開していきます。冒頭で著者は、やりたいのは、仕事をやりとげるための新たなフレームワークを提示すること、と述べているように、これまで知的労働者の生産性が誤って定義されたことで、問題が生じていることが背景にあります。そのため、できるだけ多くの人が誤った生産性の考え方(疑似生産性)の支配から逃れられるようにすること、この提案がきっかけとなり新たな生産性の議論が広がり、異なる職種や価値観に対応した多様な働き方の市場が形成されることを目的としており、本書の目指すところが壮大であるという印象が残ります。それだけ知的労働の生産性をどう測るかが困難だったということだと思います。
それでは、そんな画期的な仕事術があるかというとそれは難しく、本書がとくに念頭に置いているのは、ある程度の裁量をもって仕事をしている人としています。事例も作家やミュージシャンが多く、オフィスで働く人は完全に実行するのは難しいと著者自身も述べているとおり、大半のビジネスパーソンは実行困難だと言えます。著者自身もそれは認識しており、まずは自分で働き方を決められる人にフォーカスすると割りきっていますので、そのつもりで読んだ上で、参考にできるところを見つけていくのがいいのではないでしょうか。
▼スローワーキング
持続可能かつ有意義なやり方で知的労働に取り組むための仕事哲学。以下の3つの原則に基づく。
①削減ーやるべきことを減らす
②余裕ー心地よいペースで働く
③洗練ークオリティにこだわり抜く
▼疑似生産性(ニセモノの生産性)
仕事の生産性を推定するために、目に見える活動量をおもな基準とする見方
▼知的労働の一般的定義
人の認知的活動を通じて、知識が市場価値のある成果物に変換されるような経済活動
▼スローワーキングがあなたの向上心を否定するものではない、ということだ。人はすぐれた仕事ができるうれしいし、有益なものを生みだすことに深い満足を覚える。スローワーキングはそうした成果にたどり着くための、より持続可能な道を提供するものだと理解していただきたい。
<目次>
・パート1 ニセモノの生産性
第1章 生産性のウソを暴く
第2章 もっといいやり方を見つける
・パート2 仕事の減らし方
第3章 削減 ― やるべきことを減らす
第4章 余裕 ― 心地よいペースで働く
第5章 洗練 ― クオリティにこだわり抜く -
Posted by ブクログ
ネタバレ持続的かつ有意義な方法で知的労働に取り組むための仕事哲学として「スローワーキング」を提唱しており、その内容は、①削減(やるべきことを減らす)、②余裕(心地よいペースで働く)、③洗練(クオリティにこだわり抜く)から成る。③は一見、他の要素と矛盾するような感じもあるが、クオリティへのこだわりは、スローな働き方を必要とすると同時に可能にするものだと著者は指摘しており、趣味の深堀り(専門外からのインスピレーション)や同じ志の仲間、余暇を「期間限定で」犠牲にした働き方など、その方法もまあ納得できるものではある。他の要素の方法論に関しては、①に目新しさはなかったが、②では、季節の変化に合わせた働き方やオフシーズン・クールダウン期間の設定、計画的な急速プロジェクト(平日午後の映画時間!)など、ちょっとワクワクするような提案も多く、ぜひ取り入れていきたいと思った。本書の言う「ニセモノの生産性」とおさらばできれば、長く前向きに働けそうなものである。
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購入済み
挑戦的な読書体験
内容が非常に密度が高く、歴史に詳しくない読者にとっては理解が難しいと感じられることがあります。また、映画的表現が強調される一方で、歴史的細部や文脈の深い理解が必要な部分も多く、一般読者には挑戦的な読書体験になる可能性があります。
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Posted by ブクログ
ネタバレエッセンシャル思考に興味があったけど、本は読み切れずまずはマンガから。
・99%の無駄を捨て1%に集中する
<3つの真実に置き換える>
「やらなくては」→「やると決める」
「どれも大事」→「大事なものはめったいない」
「全部できる」→「なんでもできるが全部はやらない」
・努力の方向性を絞る=少数の重要なことを見分ける
・正しいことを、正しいときに、正しい方法でやる
<重要なものごとを見極めるために必要な5つのこと>
★じっくりと考える余裕
★情報を集める時間
★遊び心
★十分な睡眠
★何を選ぶかという厳密な基準
・見極める→捨てる→仕組化する
★見極めるために考える時間をつくる
★90点ルールで大切なことだけ選ぶ
・めざすゴールを完全に明確にする
「本質目標」=シンプルで、具体的で、刺激的で、測定可能な目標を選ぶ
・最悪の事態を想定する
徹底的に準備/見積りは1.5倍/シナリオプランニングでリスクを軽減
・早く小さく初めてコツコツと
・「今、何が重要か」「今、この瞬間に集中する」 -
Posted by ブクログ
話題になったのは3年も前。
気になっていた本書をようやく読むことができた。
タイトルにあるように、おもに女性が担ってきたケア労働が無償ゆえに経済学の中で無視されてきたことについての本。
面白かった。
しかし後半はちょっとダレてしまい、ズルズルと惰性で読んだ。
アダムスミスの母、従姉妹、偉いよなあ…
女性たちがあげ始めた声、発展途上国の躍進、世界はもっといい方へ行こうよ。
大学でほんのわずか経済をやったとき、えー、ニンゲンはこんなことしないよー、と思った不満を思い出す。
みんな同じことを思っていたんだなと安心できた。
以下、印象に残った箇所を引用。
ある人は1日に200回手を洗い、ある人は車を運転するとき何がなんでも左折を避ける。スポーツを10時間連続で見つづける人もいれば、バスルームの床を15時間磨きつづける人もいる。あなたの頭は応援するチームの勝ち負けでいっぱいになり、あるいは床のばい菌でいっぱいになる。人生に苦しんで自殺する人もいる。それは経済の合理的なロジックにおさまらないできごとだ。鍵のかかった箱に入れられ、誰からも見えないところに隠されるできごとだ。
精神疾患がある人の多くは、自分だけが正気なのだと考えている。私の強迫行為は狂っする正常な反応だ。病棟の明かりが消え、あなたは恐怖に叫びだす。喉の奥から絞りだされるその音は、しかし単にひとつの要求である。世界は決められたコースに沿って進んでいく。悪魔の回転木馬は回りつづける。費用対効果を考えろ、無駄なことをするな。一列に並び脇目も振らずに行進する軍隊のなかで、あなたはひとりぼっちだ。ひとつのロジック、ひとつの世界、誰にも顧みられずにひとりで死んでいく人。
これが私たちのすばらしい世界だ。