高橋璃子のレビュー一覧
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「我々が食事を手に入れられるのは肉屋やパン屋の善意のおかげではなく、彼らが自分の利益を求めた結果である」というアダム・スミスの、そして現在経済理論の根幹に対して「ところで、そのステーキは誰が焼いたんですか?」という極めてシンプルかつ衝撃的な問いで始まる本書は、長年に亘って無視されてきた経済における女性の存在に目を向ける。
子育てを含む主婦労働をサラリーマンの給与にすると年収二千万円に相当するというような記事が出回った時期があったが、金額の多寡は別にして、それだけの労働と生産が GDP にも編入されず、経済理論にも登場せず、したがって経済政策にも反映されないというのは確かにおかしな話だ。結果として、性差別の問題は「女を入れて掻き混ぜる」ことによってのみ解決しようとされており、従来女性ロールが担ってきた労働の価値は忘れられようとしている。
そんな世の中に一石を投じた著作…ではあるのだが、行動経済学の発見によっても一瞬も揺がなかった効率的市場仮説が何らかの影響を受けている節はない。結局、世の中を近似するのに「経済人」より最適な代替案が提示されていないということだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレマンガでよく分かるシリーズ、パッと読めて内容をざっくり理解できるのが良かった。
エッシェンシャル思考とは…
99%の無駄を捨て1%に集中する方法
・✖️やらなくては→やると決める
・✖️どれも大事→大事なものは滅多にない
・✖️全部できる→何でもできるが全部はやらない
⭐︎認められたいという気持ちが邪魔をしている
エッシェンシャル思考が出来ると…
自分の時間を大切にする人生が選べる
《選択をする時》
・なぜやるか?(正しい理由)
・いつやるか?(正しい時期)
・何をやるか?(正しいこと)
⭐︎この3つが重なると最高の成果を得られる
*目標が刺激的でなければ人を動かすことはできない
*小さな一歩を積み重ねる
→モチベーションに重要なのは…
前に進んでいるという手応え
片っ端からとりあえずやってみるという非エッシェンシャル思考な自分をやめて、エッシェンシャル思考で日々の選択をしていきたい。
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Posted by ブクログ
・本書は、周辺化された人々が手にとっても、権威の中心にいる人々が手にとっても違和感なく読める、とおもう。
せっかくなら、「無意識に差別をするすべての人たち」がこれを読んでくれ、という気持ちと、「そういう人」はこれを読んでも自省に結びつけたりはしないんだよな(これは偏見)という諦観を抱きながら読んだ。
・取り組みの例、どれも胸にぐっとくる。警察とギャング街の例、MITの例などは、泣けてくる。
・本書で挙げられるバイアスの例のどれか一つくらい、誰しも晒されているのではないか。それくらい多様な、隅々までの例が挙げられていた。どれもこれも身に覚えすぎて、納得せざるを得ない。
加えて、あらゆる解決方法が提案され、実際に効果があると言われれば ああ世の中は、人は、変えられるのかという希望でもある。
そこへ至るまでの犠牲が多すぎるのがかなしい。
・自分は日本で暮らしていて、50〜60代日本人男性の価値観が世の中を占めて感じる。日常生活でその属性の人との触れ合いはゼロに近いのに、不思議だ。他のひとも同じ感覚なんだろうか。他の国ではどうなんだろう。
・バイアスを克服するのは難しい。
“日本人的”でない容姿の方を街で見たら、観光客かな?と思う。スマホを見て辺りをキョロキョロしていれば、初めて日本に来て 迷子なのかな、助けるべきかな、この人は英語を話せそう、この人は中国語なら通じるだろうか、容姿だけでそんな想像をする。そもそも日本に生まれ育って、助けなんて要らない人かもしれないのに。
たいそう平和ボケした例だが、本質的には同じバイアスで、わかっているつもりでも抜け出せない。脳が勝手に見つけてしまう。
・本書は読者のバイアスを責めず、ただそれを自覚して、変わっていこうと背中を押してくれる。がんばろう。
・ここからは、本書の主題を離れる。SNSの話。
これを読んでいる2023年7月は、Twitter社を買収したイーロン・マスク氏の活発な変革活動が巷を賑わしている。とうとうブランド名も鳥アイコンも撤回、というところまできた。
それを横目に眺めながら、何の根拠もないが、「いまのTwitterの在り方はまあ異常だから、マスク氏がそれを変えたくて色々やってるなら支持したいな」と妄想していた。異常、というのは 現実世界のような多様性が削がれて、見たいものだけが集まって増幅していく点である。
これがゲームだったら「ゲームの世界に没頭する」のは悪いことではないが、SNSという、現実の写し鏡のフリをした存在が 閉じた環境になっていくのは、なんかヘンよね、という感覚。フィルターバブルよりもっともっと気がつきにくく、危うい。
そこへ本書を読んでいたら、Twitterの設立背景が出てきて、タイムリーだ、と思いながら読んだ。そもそものデザイン時点で、世の中の多様性を取り込むようになっていなかったんだな(世の中が多様であると気づけるチームでさえなかった)
なお、自分はそもそもは Twitter大好き人間 であり、その起源やそれを支えてきた人々を批判する意図はないです。人間の営みはトライアンドエラーだし、当時はこんな規模になると思って作ったわけでもなかろうし。今のポジションに合わせて変わる必要があるかもね、という話。
マスク氏が、我々にむりやり全く知らん人間のおすすめツイートを見せてきたり、大量の広告を見せてくるのに対して、最初は本当にムカムカしていた。しかし、次第に 現実世界と並べるなら、それが正常か…と思うようになった。
本書を読んで、それらの考えが補強された。SNSで追い詰められてしまう人は減ってほしい。そのためなら、幾らでも変わっていきたい。 -
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私が会社員生活に不安を感じるのは、女だから?
上司との飲み会についていけないと思うのは、女だから?
今後のキャリアに不安を感じるのは、女だから?
女であることを理由にすると、逃げることになる。
逃げたところで、幸せになるわけじゃない。
逃げたい、嫌だと思う理由を、女だから、で片付けて良いのだろうか?
自分が苦しいと思うのは、資本主義が原因かもしれない、と最近気づいた。
女だから、で苦しむのは、そのひとつなのだと思った。
女だから、失敗しても許してもらえる。
その後ろには、女は失敗するものだと見下されている構図がある。
女だから、大事にしてもらえる。
その後ろには、女は男より弱いというスティグマがある。
女だから、の言葉は、女は男より下にいる構造のもとにできている。
そして、その構造は競争下での利益追求・パイの拡大を至上命題とする、資本主義でより顕著になっているのだと思った。
環境問題・格差・男女差別、この問題は、資本主義から端を発しているのだと、気づいた。
資本主義って、本当は色んな問題の根源であって、全然万能じゃない。それを受け入れていていいのだろうか、と思った。 -
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ここに書いてあることの全てが真実かどうか、僕には分からない。
けれど、これが事実であると考えた方が、対戦後のアメリカの振る舞いが、あるいはアメリカに対する他国との反発が、あるいはロシアの西側諸国に対する言動が、説明しやすくなるような気がする。
そういう意味で興味深い本だと思う。
翻訳本ならではというか、そもそもの歴史的共通理解がないが故の読みにくさがあり、星4つ。
アメリカが、いや、列強諸国が、他国民や平和のために、(ひとりひとりの自国民のためにさえ)政治的決断をすることなど無いことを、改めて思い知らされる。
それは、列強諸国になろうとして列強諸国のまねをした、かつての日本を見ても明らかである。
この本は、アメリカ人のアメリカ観を是正すべく、アメリカ人の手で書かれた本である。
だから、この本を読んで、日本人がアメリカを非難するのは違うだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
ミクロ編と合わせて読みました。
ミクロ編を読んでからマクロ編を、とのことでしたがどっちからでも変わらないかな…。むしろ日々のニュースをより深く理解するならマクロの知識があれば十分なのでマクロ編でも良いかも。
ミクロ編では基本一つの国の政策や補助金・給付金、お金の巡り方について語られていましたが、マクロはもっと大枠の金融政策・財政政策の話、貿易・為替が絡んできます。
よくニュースで目にする公定歩合とかそういったところです。
ざっくりとした考え方でも日頃のニュースの読み解き方が変わると思うので一度読んでおいて損はないと思います。
特に今の円安状況でネタには事欠かないかと。 -
Posted by ブクログ
マクロ編と合わせて読みました。
ミクロはマクロのような大きな枠組みよりも視点を個人に近づけたもので、政策やそれを受けた公共事業・福祉(とそれにまつわる補助金)など。
良くニュースの感想等でよく聞く「もっと困っている人に金を使え」的なコメントが、実は的外れだったりすることがなんとなく分かった。
仮にそうしたら補助金・給付金をもらった人は努力することをやめてしまうのでは?それに、政府がばら撒いた金はスピード感を持って市場で回されなければ意味がない。貯金に回されたら循環が止まり誰の利益も生まなくなってしまう。
世の中を豊かにするには、ビジネス上(技術であったりサービスであったり)の進化はさせ続けなければいけない。そのためには教育が大事。企業だって目標のために専門の知識を持つ人がほしいので募集をかけるしより高い給料を払う、そうしなければ他社に取られてしまうし、国がそういう人材が育つような教育の仕組みを作れなければ海外からの優秀な人材であったり、逆に競争力を失った日本企業に愛想を尽かし海外へ人材が流出してしまうかも知らない。
意外と色々なことがつながって最終的に自分達の身に降りかかってくるのだということが改めて分かりました。
政府でも個人でも何か行動を起こすために金を使う、それが巡り巡って誰かの利益になるわけだけどあんまり実感がないのが悲しいところ…