新城カズマのレビュー一覧

  • サマー/タイム/トラベラー1

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    anywhere,but here.ここではないどこかへ。読書好きで早熟な片田舎の高校生たち。タイム・トラベルに引っ掛けて、彼らの夏休みに起こった事件を濃密に綴ったSF青春小説の第一弾。とても面白く読めた。物語はほとんど進まないが、狙いはよくわかる。高校生流の独特な背伸びぶりを、まだるっこしく思わせぶりに描写した文章は、時にもどかしい。しかしもどかしさこそが、個性になっている。続きが楽しみになった一冊。

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    2009年10月04日
  • サマー/タイム/トラベラー1

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    日本人作家の書くSFでベスト三をあげろ、と言われたらまずこれ。
    季節は夏。突然時間跳躍能力を手に入れた少女と、その仲間たちのひと夏の「プロジェクト」。
    これだけでノスタルジーに身を震わせる私がいるのですが。
    ラストシーンでは思わず涙してしまいました。
    夏になるたび読み返してみたくなる、そんな作品です。

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    2009年10月04日
  • サマー/タイム/トラベラー1

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    面白かったですよ〜。
    現実世界にはありえない能力の話ですがそう遠い世界というわけではない気がします。

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    2009年10月04日
  • サマー/タイム/トラベラー1

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    タイムトラベルなどが出てくるんですが、SFって感じじゃなかったです。だから、読みやすかったと私は思います。

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    2009年10月04日
  • サマー/タイム/トラベラー2

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    ネタバレ

    サマー/タイム/トラベラーに登場したもしくは関係があると思われる作品一覧

    タイムトラベル関係(順不同)
    梶尾真治のエッセイ集・入門書
    タイムマシン / H.G. ウェルズ
    トムは真夜中の庭で / フィリパ・ピアス
    たんぽぽ娘 / ロバート・F・ヤング
    ある日どこかで / リチャード マシスン
    レベル3 / ジャック フィニイ
    ゲイルズバーグの春を愛す / ジャック・フィニイ
    夢の10セント銀貨 / ジャック・フィニイ
    マリオンの壁 / ジャック フィニイ
    ふりだしに戻る〈上〉 / ジャック・フィニイ
    時の旅人 / ジャック・フィニイ
    夜の冒険者たち / ジャック・フィニイ
    盗まれた街 / ジ

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    2023年03月08日
  • サマー/タイム/トラベラー2

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    1に垣間見える焦燥感やらからすると、案外たいした事の無い落ちな気はする。量子論とか、ネタは相変わらず楽しませてくれる。
    落ちのいまいち感はエピローグでなんか気にならなくなっちゃうけど。

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    2009年10月04日
  • サマー/タイム/トラベラー2

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    サマー/タイム/トラベラー第2巻。
    段々遠くなる、怖くなる、そして事件が起こる。
    1巻の分まできちんと消化させてくれます。
    話としてはやっぱり微妙な部分もあるかな?
    けれど、ここまでよく書ききったなと。
    彼らの未来に幸あれ。

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    2009年10月04日
  • サマー/タイム/トラベラー2

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    田舎への閉塞感、未来への屈折した思いを掛け合わせた、「短時間だけ未来に跳ぶ能力」を発現させた少女を取り巻く五人の若者のジュブナイル時間SF。いやー青臭くて儚くていいですね!大まかなストーリラインはかなり好きです。膨大なSF作品を引用したタイムトラベル議論や、あらゆる要素が複雑に絡みながら一本の軸にまとまっていく展開は圧巻で、当時のSF評が高かったのも納得です。

    ただどうしても合わなかったのが、主人公たちによる頭の良さをひけらかすかのような会話劇(これは最終的に否定してくれたからまだいいですが)と、一見議論のように見えるけど議論になっていない大量引用による知識マウント合戦。もしかするとこういう

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    2025年10月30日
  • サマー/タイム/トラベラー1

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    時間SFの名作としてたびたび取り上げられますが、未読だったので手に取ってみました。詳しい感想は下巻にて!

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    2025年10月30日
  • サマー/タイム/トラベラー1

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    全2巻 現代版時かけ(風)
    次々と面白いネタが出てくるのに超高校生たちが無関係の議論をする
    なんというか、ハマる人はかなりハマるのではないかと思う。(エヴァンゲリオンの日常パート好きな人とか)
    これ、思春期に読むべき本
    おっさんには入り込めなかったでござん


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    2025年09月21日
  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

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    ネタバレ

    伴名練セレクションの新城カズマ短編集(SF中心、一部ミステリー含む)。ともかく情報量が多い。表題作は、かぐや姫の雰囲気を感じる。月世界人ではないため月からの迎えは来ない代わりに、月へ行くための科学が発展する国。月が欲しいという無理難題に対し、最初は愛を勝ち取るために頑張る人々も、だんだんその目的は薄れ……。かぐや姫の帝なら、もっと早くもう少しロマンチックな答えを用意できただろうに。

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    2023年08月05日
  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

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    短編集。読みづらい。
    書評で情報過多、とあったのを見て納得している。
    オマージュやわかりやすいテーマで物語の概要はすぐにわかるのに、後から足される情報が進行を妨げる、という感じた。情報過多は嫌いではないのだけれど、何というか、邪魔なところに置いてあって気が逸れる。

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    2022年05月24日
  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

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    何かの終わりを、単なる破局でなく、別の何かの始まりと捉えられるような感受性はSF作家には珍しくないが、そういう変化への偏愛みたいなものを、この短編集からは強く感じる。逆に過剰にイモーラルに振る舞うことを、自分は古い道徳に縛られない=かっこいいと、安直に考えてそうな危うさも感じる。時事ネタで申し訳ないが小○田氏の一件なんかを反面教師にしてもらいたいモンだ(後で吊し上げられるから、ではなくて、そのかっこよさなんてものが、所詮エコーチェンバー内の木霊に過ぎないことが明らかになった事例だと思うので)。

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    2021年07月21日
  • サマー/タイム/トラベラー2

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    タイムトラベルについて、もう少し掘り下げてくれるかと期待していたが、あまり詳細を解明せずに終わったので残念でした。何だか消化不良な気がします。。面白そうな材料を残したまま、淡々と進んできたので、回収できるのかと心配してました。やっぱり回収は出来なかったけど、後半で一気に展開があり面白くなったのでそれなりに満足してます。

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    2021年07月11日
  • 15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った

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    ネタバレ

    偶然の事故により、自殺志願の高校生から送られた書きかけの遺書メール。正義のため、欲望のため、愛のため、成り行きのため、義憤のため、様々な理由により彼の自殺を追い始める様々な人々。小説には珍しくリアルタイムで進む群像劇のため、状況を飲み込むのにやや労するが、どんどん風呂敷が広がっていく様子は実に見事。とりあえずは状況と人物説明といったところだが、行く先から目が離せくなっているのは既に術中。

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    2020年02月02日
  • 社会をつくる「物語」の力~学者と作家の創造的対話~

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    話題が多岐に渡り、深く、面白い。ただ、ちょっと消化不良。手元に置いておいて、余裕があるときにじっくり読んで、自分と社会の関わりを振り返りたいと思う一冊。

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    2018年10月28日
  • 島津戦記(一)(新潮文庫nex)

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    後に龍造寺を喰らい大友を追い詰める島津四兄弟のまだ蠢動にすら至らない序章。
    交わされるセリフの端々に、後々の歴史で日ノ本に、そして兄弟たちに訪れる運命を仄めかすものがあり、微速中の微速ながらも止まらなくなる感を覚える

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    2017年12月29日
  • サマー/タイム/トラベラー2

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    ネタバレ

    伝えようとしているところは悪くないとは思うが、好みではなかった。物語として描ききれていないように感じるというか、終盤の強盗計画にしろ、主人公の感情の動きにしろ、いずれも唐突感を覚えてしまう。バラ撒いた街の描写、社会の描写、各年代における街の地図、各種SF(TT)作品への憧憬、そういったものをもう少しまとめられるとよかったかなと。どうにもバラけてしまった印象を覚える。

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    2017年09月26日
  • サマー/タイム/トラベラー1

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    ネタバレ

    SFというよりは2000年前後のラノベだなぁと感じるスノッビーな語り口が読みづらい。その手の会話や語りに意味がないとは思わないが、さすがに1ページに何度も比喩や回りくどい表現を入れてくるのはちょっと多いかなと。なんだか時代を感じる。

    全体的な評価は下巻を読まねば下せないが、今のところはやや微妙。

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    2017年08月30日
  • 物語工学論 キャラクターのつくり方

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    物語大量消費時代の今、パターンの分類と類型に基いて、ほとんどの物語は作られている……物語作者はその理論を手に入れるべし、という流れの一端を担う本。本書では主にキャラの七つの類型について扱う。
     物語理論の解説と具体的な応用、ゲームやネット社会との関係については大塚英志の著作のほうが詳しいと思う。本書はうしろにラノベ作家・賀東招二との対談があり、実作者の感覚を語っているのが面白かった。
     

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    2015年05月06日