【感想・ネタバレ】物語工学論 キャラクターのつくり方のレビュー

あらすじ

「物語を作る際に重要となるキャラクターとは何か」をテーマに、“物語”をキャラクターメイキングの類型から解き明かしていく! 『フルメタル・パニック!』の著者・賀東招二氏との対談を再録。
本書は、文庫版『物語工学論』をもとに、単行本初版に収載されていた「物語について」を再録のうえ電子化したものです。

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Posted by ブクログ

型破りなことをやろうと思ったら、その「型」がどんなものなのかちゃんと勉強しなきゃいけないんです! 各セクションの終わりに、穴埋め式でキャラクターを作るワークシートがあり、「自作キャラが、物語の中でどんな役割を果たすべきか」を設定できる。

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2018年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キャラクター類型から物語の構造を分析する本。
だいぶ抽象的なところまで収斂して話していくので、7類型の分け方については少ししっくりこないところもあったけど、その分、いかに現代の人間社会に寄り添う物語をつくるかという細部の考察部分がとても興味深かった。
「物語を作るのって面白そう」「自分もやってみたい」と思わされてしまう。

最後の賀東さんとの対談も良かった。
プロットづくりを山登りに喩えて、オリジナリティという幻想がただそのルートの違いにだけあるとする話は分かりやすかった。

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2013年09月25日

Posted by ブクログ

「小説を書きたい」と思っている人に、一番最初に読ませると良いかもしれない。

エンターテイメント小説のキャラクターや物語を分解すると……という内容なのだけれど、コレの元ネタはハリウッドの脚本術の名著『クリエイティブ脚本術』および、テキスト論的な研究の積み重ねを参考にしているのは明らかなものだと思う。つまり、神話や伝説によるエッセンスが、現代における様々なヒット作品と構造を同じくしている……という例のもの。

でも、だからといって価値がないかというと、そうでもなくて、ライトノベル作家のカテゴリーの中ではおそらく屈指の書き手である新城カズマさんが、これほど身も蓋もないことを書いたというのは、やはり意味があることだと思う。特に、後半の対談あたりは、現状のライトノベル業界の現状を明け透けに語り合っていてかなり面白い。

物語を工学的に組み上げられるということを、知っているのと知らないのとでは、天地の差くらいある問題なので、小説を書いている人間はこれで蒙を啓いたほうがいい。あとは、自分のオリジナリティらしきもので、そこそこ形になるわけだから。一方で、コレに頼り切るのも小説書きとしては、いつか限界に突き当たると思う。

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2012年07月15日

Posted by ブクログ

物語大量消費時代の今、パターンの分類と類型に基いて、ほとんどの物語は作られている……物語作者はその理論を手に入れるべし、という流れの一端を担う本。本書では主にキャラの七つの類型について扱う。
 物語理論の解説と具体的な応用、ゲームやネット社会との関係については大塚英志の著作のほうが詳しいと思う。本書はうしろにラノベ作家・賀東招二との対談があり、実作者の感覚を語っているのが面白かった。
 

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2015年05月06日

Posted by ブクログ

 まず述べておきたいのは、この本は「物語工学論」としては良いのだが、「キャラクターの作り方」としては非常に微妙だということだ。
 社会論的、文化論的、神話論的見地からキャラクターを類型化する内容は非常に興味深いし、多く出典を引く様式は好ましい。例はやや古臭い物が多いが(新しくともエヴァ程度で、前世紀の物ばかりだ)、祖型を探る以上はこれも仕方のないところだろう。
 しかし、既存のキャラを分析するならともかく、魅力的なキャラを想像するためのハウツー本としてはあまり期待できない。祖型を意識してキャラを考えることも、フローチャートに当てはめることも、決して無駄ではない。しかし、本書の中で言う表現を借りれば、「実用的」かについて疑問を覚えるのだ。
 全体的に、抽象的な論じ方がされている点もハウツー本としてはマイナスではなかろうか。工学論という、大学の講義みたいなタイトルには沿っているから、副題が邪魔している印象である。

 創作術としては巻末の賀東招二氏との対談の方が面白い。ただ、こちらも少々グチっぽいところが玉に瑕である。その辺も加味して星三つ半相当と判断した。

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2013年11月29日

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物語を作りたい人だけではなく、より作品を深く、分析的に楽しみたい方にオススメ。
小説や漫画、映画など作品を見る見方が変わります。

個人的には賀東さんとの対談が楽しかった。

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2012年09月29日

Posted by ブクログ

巻末の作者が「これは読むべき」という本を紹介しているページと参考文献のページが参考になった。この中から気になったものをいくつか読みたい。

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2012年06月09日

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