明野照葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「時間とばかりでなく、私は世界ともうまく寄り添えずにいます。」
「私もまた、この世界から完全にはぐれています。」
インターネットの
女性専用の裏サイトで、
味覚障害の理沙、
不感症の真梨枝は出会う。
なにもかも違う二人は同じように倦んでいて、
互いに惹かれ合う。
女の友情って、ストレートにはいかない。
支配したくなったり、一番を求めたり。
そんな二人は
「この世界に、小さなひび割れを作ること。」にする。
この辺から、
物語の方向がガチッとなるのですが
なんだかついていけず。苦笑
でも、そこから面白くなるんです。
その動機をうまく捉え切れませんでした -
Posted by ブクログ
美男美女、そして名家同志ということで朝比奈幸宏と結城苑香の結婚は皆に祝福され、豪華な披露宴も執り行われた。朝比奈家に嫁ぐことになった苑香は才色兼備なだけではなく、彼女と付き合うようになってから幸宏は全てにおいてツキに恵まれ、この上ない幸せを味わっていた。しかしこの文句のつけようのない嫁に対して何か不穏なものを感じ取っていた者たちもいた。幸宏の祖母、母、そして妹の真希である。そして彼女達の予感は的中。ツキと同時に朝比奈家にとっては不幸なことが多発するようになる。
本人が意図したわけではなく、知らないうちに結果的に一族の血を繋げて他を排除するということをやってのけているのがこの話の怖いところ