スタンダールのレビュー一覧

  • 赤と黒(上)

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    高校時代授業でタイトルだけは習った本。
    フランス文学って恋愛至上主義だなぁと。
    当時のフランスの歴史的宗教的背景が解らないと読みづらい。日本史選択の自分には難しく、世界史選択の兄に度々聞いたものの「世界史は世界史でも俺は古代ローマだから」と言われました。
    そうか高校時代に読んでたら世界史の先生に色々聞けたのか!と閃くも、高校生じゃこの男女の機微と人間心理は絶対理解出来なかったな…人生はままならない。

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    2019年03月14日
  • 赤と黒(上)

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    ネタバレ

    印象に残った文章
    結婚のせいで恋愛に走らずにすむのは、女の中でも干からびた女だけである。
     レナール婦人との恋のなりゆきは面白かった。途中教会?関係の流れはうまく入り込めなかったが、レナール夫人が最後に登場し、盛り上がった。下巻もレナール婦人がキーマンになるんだろうか?
     今から下巻が楽しみ。

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    2017年09月30日
  • 赤と黒(下)

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    スタンダール『赤と黒』新潮文庫

    『赤と黒』は、イエズス会と亡命貴族が作り上げた社会に対する痛烈な諷刺の書である。
    (解説より)

    ヘッセの『車輪の下』やバルザックの『ゴリオ爺さん』、ナポレオンに傾倒しているところは『罪と罰』のラスコーリニコフを思い出しました。

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    2015年06月06日
  • 赤と黒(下)

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    フランスの歴史などの予備知識はないのですが、大学の先生がおすすめしていたので読みました。
    社会風刺的な描写についてはほぼ理解できていないのですが、ジュリヤンの何より名誉を重んじる生き方はいいなと思いました。

    先生がおすすめしてたのはそういう点なのかな…?

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    2015年02月11日
  • 赤と黒(下)

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    解説を読んでイエズス会や亡命貴族連中への風刺として書かれたものだと理解しましたが、個人的な実感としては、社会風刺よりも恋愛小説のような印象が強いと思いました。
    レーナル夫人とマチルド、対極に位置する二人の女性に求愛するジュリヤンの描写は、自然の恋と頭脳による駆け引きの恋を鮮明に対置させており、ここにこの時代のフランスに充満した空気を読み取ることができました。
    実在の事件をモデルにして描いたスタンダールの写実的な人間・社会描写は当代のフランスを知る意味で非常に有意義なものでした。

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    2014年08月14日
  • 赤と黒(下)

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    物語はいいけれども、この本
    残念ながら誤訳が多いのです。
    (しかも残念なことにこのレーベル
    やたら誤訳が頻出します)

    なので、読み直す本になっています。

    野望に燃えた男、ジュリヤンの
    栄光と挫折、そして死。

    たといどんなに燃えるような情熱「赤」があったとしても、
    やはり彼が抱く闇「黒」は消えはしなく
    結局、死ぬまで彼を苦しめ続けました。

    彼は確かに、自己中心的
    人嫌い、何もいいところはないでしょう。
    ただし、情熱だけは
    取り柄だったでしょう。

    しかし身分が卑しいゆえに
    それがあらぬ方向に向ってしまったのです。
    悲しむべくこと。

    深いお話でした。

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    2013年11月23日
  • パルムの僧院(上)

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    ネタバレ

    池澤夏樹著「世界文学を読み解く」でテキストとして選ばれた10篇を読みながら、講義を受けていくつもりでの読書。さて、はじめて読むスタンダールはいかに。歴史小説にして恋愛小説というジャンル自体になじみがなく、興味もあまりないので苦戦。なかなか進まない。面白さがよく分からぬままなんとか読み続ける。主人公は純粋で情熱的な若者だがなんとも薄っぺらい。年上の女性の寵愛を受けてその庇護の元で生きている。ナポレオン主義に傾倒した貴族の末裔という立場を捨てきれないところがその時代のリアルさなのだろう。もどかしいまま下巻へ。

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    2013年08月28日
  • 赤と黒(下)

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    うーん、当時のフランスの社会や文化を知らないせいなのか、よく分からないところが多かったです。
    主人公の性格も、印象がコロコロ変わってつかみきれなかったし、大していい男に思えなかったなぁ。
    レーナル夫人も、もうちょっとしっかりしてくれないとイライラする。

    パリの社交界へ出て、マチルドとの情熱的な恋からラストにかけてはまぁまぁ読めました。
    けど、全体的に冗長で、心理小説の傑作といわれるほど心理描写が巧いとも思えなかった。
    政治的なことや時代的なことがよく分かってなかったからでしょうかね。

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    2013年06月26日
  • 赤と黒(下)

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    下巻に入るとにわかに政治性を帯びてくる。19世紀の王政復古下のフランスにて、権力者が革命の影に怯え自己保身に走る様を批判的に描き出すことでスタンダールの愛憎入り混じった故国に対する思いが透けて見える。そしてまた、ジュリアンの織り成す恋愛劇もまた政治性を帯びてきているように見えるのは気のせいではないだろう。恋愛は決して僕と君だけの世界で完結する様なものではなく、時に不条理で、時に無数のひしめき合う三人称の存在によって脅かされる。ここでは恋愛劇が、時代の風潮と政治性のメタファーとして見事に機能しているのだ。

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    2013年03月26日
  • 赤と黒(上)

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    貧民の身にありながらもナポレオンを崇拝し、類いまれなる頭脳と美貌を持つ少年ジュリアンがブルジョワ階級の家庭教師として雇われ、その覇道の第一歩として年上の夫人を誘惑しようとするが次第に恋に落ちてゆく話が上巻の中心。さすが恋愛大国フランスと言うべきか、飽くなき出世欲を持っているはずなのに、それをいとも簡単に投げ捨てて恋の情熱に己の身を捧げてしまうのは恐ろしくもまた魅力的である。ここで描かれるのはつかの間のロマンスであると同時に決して叶わないすれ違いであり、それこそが絶望的なロマンティシズムの美学なのだろう。

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    2013年03月25日
  • 赤と黒(下)

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    節目に読み返したくなる本。

    早熟な知性。マイノリティゆえの孤独。冷笑的な思考。

    自分の経験から考えると普通こうゆう人間は人との関わりを極力避け腐る一途。

    ジュリアンのすごいところは社会性を保ったこと。出世の志を捨てなかったこと。

    腐り続けてダラダラ過ごすより、情熱的に生きてすぐ死んだ方がまし。レナール夫人がジュリアンに告訴を提案した時、ジュリアンは自ら死刑を選んだ。この選択ほど彼の人生にとっていきいきとしたものは他にあったのだろうか。

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    2012年03月16日
  • 赤と黒(上)

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    純粋で真っ直ぐなのに野心家の主人公。すぐ感情的になりやすく、思い込みの激しいところもあって、他人を押しのけて上に上がるタイプじゃないのに、成り上がろうという合わないことをしようとするからハラハラする。それはさておき、その背後に描かれている当時のフランスの様子は、現代にも当てはめられることが多くて頷かされる。スタンダールの皮肉にたまにくすっと笑うことも。

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    2012年03月02日
  • 赤と黒(上)

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    語訳の話もあったので、最新の4版を購入。
    が、93ページから123ページまで紙がしわくちゃだったので3版に交換。

    この本とは、相性悪いというか縁がない。。。

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    2012年03月19日
  • 赤と黒(上)

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    全2巻。フランス文学の代表格の一つ。物語の展開は至って平凡そのものだが、恋愛における駆け引きだとか虚栄心だとかの人間の本質を成す感情や心理についてはストレートだが見事に描かれている。訳の言葉遣いがちょっと微妙な気がした。

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    2012年02月29日
  • 恋愛論

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    当時は貴族しか恋愛を楽しめなかったところがあるようですので、そこのところを踏まえると若干理解しやすいようです。

    18世紀の遊び人ぽい作家さんのスタンダールが書いた『恋愛論』を読んでみました。
    スタンダールは、名前を知っている人がけっこういると思うのですが、
    存命中は不評を受けた人だったらしいです。この『恋愛論』を読んだ後にそれを知ると、
    なんかおっかしいです。

    さてさて、この恋愛論は前回の記事で触れた競馬場バイトでの仲間、Y君にオススメ頂いた本でした。
    それも何年も前に…。やっと読んだよ!けっこう頭に入ってきずらい文章と内容でございました。
    ところどころ面白くはあるのですが。

    「恋愛には

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    2011年07月19日
  • パルムの僧院(下)

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    愛が狂気に変わっていく様がありありと見えて恐ろしい。この作品の中の真の主人公は公爵夫人だと思う。意志を持った女性は強いなと思わされる。

    一言でまとめるなら、世代違いの叶わない恋に身をやつした女性の物語。でも、それがかわいそうだとも思えない所にこの物語の魅力がある。むしろ女性の末恐ろしさを感じさせる。。

    てゆーかクレリア…「純粋すぎるけど可愛いっ絶対最後幸せになってね(*´∀`*)」て思ってたのに、、ラストでショック受けた。

    私の胸の高鳴り返して( ´Д`)
    最後の10ページは私にとっては不要です・゜・(つД`)・゜・

    ファブリスのどうしようもなさが最後に垣間見えたのは個人的には良かった

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    2011年03月17日
  • パルムの僧院(下)

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    ・何で牢獄に戻っちゃうかなぁ、ファブリス。
    ・手は血塗れ、片方の肩を脱臼して、そして多くの人に助けてもらって脱獄したのに。
    ・服役中にかわしたクレリアとの僅かなやり取りは、それは確かに恋する者の情熱を駆り立てるだろうけれど。
    ・「顔を見ない」という誓いを守りつつも逢瀬を重ねているクレリアは、自分の気持ちに素直になったのだろうか。

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    2010年09月09日
  • パルムの僧院(上)

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    ・ファブリスは、上巻ではまだ一生をかけるような恋に落ちていません。
    ・センセヴェリーナ公爵夫人(叔母)に淡い恋心を抱くも打ち明けず。
    ・小劇団の女優と恋(と言うのかなぁ?)をして、その情夫(?)と決闘になり、相手を殺める羽目に陥ります。それがパルムから出国した理由。
    ・そして、上巻ではまだ、投獄されてもいないです。

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    2010年09月09日
  • 恋愛論

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    寝る前や電車でぱたっと開けてさっと読み、ふふううんとなってぱたっと閉じる、そういう用途で購入。有名なのに読んでなかったしな〜

    ちんたら飛ばし読み。ま、こんな本まぢで読んでもな・・・

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    2010年07月20日
  • 赤と黒(上)

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    ネタバレ

    主人公ジュリヤンは出身の身分は低いがイケメンで頭が良い。貴族やブルジョアに劣等感や嫌悪・憎悪を強く感じており、また自尊心が非常に強い。うまく町長の家の家庭教師になるが、美しく純粋な町長婦人を誘惑してしまう。

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    2012年05月24日