スタンダールのレビュー一覧

  • パルムの僧院(下)

    Posted by ブクログ

    上・下巻あわせて800ページに及ぶ大作。 舞台は18世紀イタリア。 学生の頃愛読した本です。
    確か赤い表紙の世界文学全集の一冊でした。

    0
    2009年10月04日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    初めの情景描写が長くゴリオ爺さんを思い出した。
    野心に満ちた青年ジュリアンが、恋と社会の矛盾に揺れながら、自分らしさを模索していく姿が印象的。理想と現実のギャップに苦しみながらも、少しずつ内面が深まっていく過程が心に残る。

    0
    2025年10月25日
  • 赤と黒(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    ジュリヤン・ソレルの野心と恋が、ついに破滅へと向かう下巻。
    貴族令嬢マチルドとの駆け引き、そしてレナール夫人との再会が、彼の運命を大きく揺るがします。
    激情と冷静さが交錯する展開に、最後まで目が離せませんでした。
    「赤=栄光」「黒=破滅」とも読めるタイトルの意味を、読後に深く考えさせられる一冊です。
    結末は、サロメを連想しました。

    0
    2025年10月25日
  • パルムの僧院(上)

    Posted by ブクログ

    宝塚のパルムの僧院に、好きな スター さんが出た作品だったんで 読んでみたんですけどやっぱりこのスタンダールさんの作品というのは 、、、そうきたか ていう感じですね
    わりと中身的にはグロいというかエゴイズム満載の人間味溢れすぎる感じが、綺麗な物語にできちゃった宝塚の演出の人がすごい
    ジーナおばさんがかなり 大活躍でしかも 政治的にかなり 活躍されていて スタンダール は元々 政治の話も好きだなっていうのはあるんですけど その面が宝塚 より強調されてるんだなと思いました
    そして スタンダールはフランス人だからなのか イタリアを舞台にして書いてるのにイタリア人をなんかちょっとだけ見下したかの

    0
    2025年07月28日
  • パルムの僧院(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一か月かけて読み切った。下巻は話も盛り上がってきて面白かったが、それでも物語の20%ほどしか楽しめなかったと思う。

    綺麗でどこか淡々としてる文章から、恋に狂う貴族たちの様子が描かれ、恋の為にあの手この手で貴族社会を乗り越えていく様はどこか滑稽な部分もある。この当時の恋愛は信じられないほどの情熱に包まれており、恋のために政治まで動く情熱ぶり。そして貴族界ではそれはそれで仕方ないというような風潮は驚きだ。

    ラストあたりはかなり衝撃だった。これまでの秘密のやりとりから無情の結婚、14か月の未練が遂に成熟したと思えばあの結末。ある意味でこの時代の貴族というのは自由で何でも持っているが、気持ちの面で

    0
    2025年05月28日
  • 赤と黒(下)

    Posted by ブクログ

    学生の頃に『パルムの僧院』を読んで以来。
    (友人から「退屈だったけど読んでみる?」と言われて借りたけど、退屈だった)

    退屈ではないけど、主人公達にはやや共感しにくかった。実話が元との由。

    0
    2025年04月13日
  • 赤と黒(下)

    Posted by ブクログ

    スタンダール(1783-1842)
    この作品では19世紀前半から中頃が舞台らしい。ナポレオンも下級貴族から自分の才覚で皇帝まで成り上がったが、ジュリアンも恋愛を手段として階級上昇を狙うという感じ。本当、自分が惚れた女性のことは生涯大好きなんだなぁと。恋多きイメージのフランス人男性が意外とちゃんと一途だった。

    0
    2025年02月01日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    罪と愛との間の葛藤に揺れるレナール夫人と幼稚な出世欲に取り憑かれたジュリヤンの、絶妙に噛み合わない心情の描き方がとてつもなく緻密でした。そうした表現が物語前半に疾走感を生み出していたように感じます。

    後半の神学校のパートは失速感があり読み進めるのがやや大変でしたが、ラストは2人の心が揺れ動く再会シーンが描かれ、下巻に向けて期待の高まるクライマックスでした。

    0
    2025年01月21日
  • 恋愛論

    Posted by ブクログ

    フランスの文豪スタンダールによる恋愛論。エッセイ?小説のような掌編もあり。今とは恋愛の価値観も違うから何とも言えないけど、こういう考えもあるのねと。フランスでは発売当初まったく売れなかったらしい。

    0
    2024年06月24日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    難しい話でした。
    二人のいけない恋愛が周囲をも巻き込んでいく。どの時代も感じることは大きくは変わらないんだと思った。
    下巻も読みたい。

    0
    2024年05月31日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    ミュージカル化、バレエ化もされた作品。
    ソレルの内面の葛藤や、時代背景が濃厚で、
    読むのは大変だが、確かに面白い。
    舞台等から受ける印象とかなり違う…

    0
    2024年03月04日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    フランス革命ののち目まぐるしく変わる政情の中で、軍人から聖職者を目指す若く美しい青年。
    野心家というか自尊心の塊というか。
    貧しい製材屋に生まれ、この貧しさから抜け出したいと思いナポレオンを心の支えに生きていた。
    時代はレミゼラブルと少し重なる。ABCカフェにいた若者達にどこか似ている。

    0
    2023年10月22日
  • パルムの僧院(下)

    Posted by ブクログ

    描かれる恋愛については全く共感できそうにないが、現代では大袈裟と取られるようなミュージカルめいた台詞回しは結構好き。
    モスカ伯爵が一番好感が持てるかな。

    0
    2025年08月16日
  • 赤と黒(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    キショいほどの記憶力を発揮するジュリヤンは貴族のオッサンにその能力を買われ、パリにくる。仕事上、とあるサロンに通うようになるのだが、メッチャ美人の超ド級ツンデレ侯爵令嬢が居た!
    前半はその心理的攻防を克明かつ執拗に描いていく。

    確かに恋愛小説と言えるが、ハーレクイン的な甘く感傷を揺さぶられることはほぼない。描き方はクールかつドライである。間違っても湖上の妖精だとか、そういった類いのモノは出現しない。

    幕切れは新約聖書に出てくるサロメや、現代で言うならば School daysを想起させる。なかなかエグい展開となるが、これも愛の成せるわざである。
    レーナル夫人は旦那に始末されたのでは?と予想

    0
    2023年09月13日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    ナポレオン失脚後のフランスが舞台。
    製材職人の息子ジュリヤン・ソレルの野望とこじれた恋愛の物語。

    ナポレオンに憧れを抱くジュリヤンは、ラテン語で聖書を暗記するほどの知性により、出世の野望を持っている。僧職につき、レナール家の家庭教師となるが…。
    ジュリヤンは果たして本当にレナール夫人を愛しているのか?心の内が多く描かれるが、理解に苦しむ。金持ちを蔑む心からその女を落としたいだけなのか、レナール夫人の純粋な気持ちに対してジュリヤンはよこしまな感情のようで、こじれた恋愛に思える。この頃のフランス貴族は不倫が珍しくなかったようだ。
    レナール家を追われ、神学校に入学するが、その中でも孤立するジュリヤ

    0
    2023年05月18日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジュリアン・ソレルは、製材小屋の息子だが、体が小さく役立たず扱いをされていた。ジュリアンはナポレオンを尊敬していたが、この時代はナポレオンが失脚したあとの時代。ナポレオン信仰は隠すべきことだったみたい。
    ジュリアンはラテン語がとても良くできたので、地元の大物であるレナール家に子供の家庭教師として招かれる。
    最初は「度胸試し」のようなつもりで、レナール家の奥様を誘惑しようとするジュリアンだが、奥様との道ならぬ愛の沼に堕ちていく。この時代、姦通は死に値する罪だったようで、奥様は自分の罪に悩み苦しむ。
    近所では奥様とジュリアンの関係を怪しむ人が増え、ジュリアンはレナール家を出て神学校に入校することに

    0
    2023年03月15日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    まずはスタンダールさんがフランス人であることをこの本の解説で知りました。
    ナポレオン失脚後のフランスが舞台で、副題に「十九世紀年代記」とあるように時代背景を知らないと主人公のジュリアン・ソレルくんが単なる僻みやに思えてしまい、どうして上流階級の女性陣が彼にハマるのかがよくわからない。

    まずは後ろにある翻訳者の野崎歓さんの読書ガイドから読まれることをおすすめします。
    野崎さんのこの本は誤訳問題とか色々紛争があったらしいけれど、自分は別に気にしませんでした。

    しかし、このジュリアンのどこが良いのだ?
    文章だけじゃよくわからなかったので、勝手に20代前半のトム・クルーズをキャスティングし、向上心

    0
    2022年11月12日
  • 赤と黒(下)

    Posted by ブクログ

    国語便覧に載るような有名な小説なので、読んでおこうと思い手にとった。平たく言うと材木屋のせがれのジュリヤン・ソレルが貴族社会で成り上がろうとして、挫折する話である。読み終わってから知ったが、実話に着想を得ているという。

    赤は軍服、黒は僧服を表している(諸説あり)。本当は副題に「1830年代記」と付されているらしいが、新潮文庫版にはなかった。原書は1830年刊行なので、「1830年記では」という疑問が頭をよぎった。
    文学史的には主観的リアリズム小説の先駆であり、心理小説、社会小説の傑作とされている。バルザックと比較されることも多いようだが、文学史に明るくないのでよくわからない。王政復古時代の雰

    0
    2022年08月23日
  • 赤と黒(下)

    Posted by ブクログ

    ナポレオン失脚後の復古王政時代のフランスを、下層階級の生まれでありナポレオン信者である主人公ジュリアンの視点から鮮明に描いた作品。

    正直、多少なりともこの時代のフランスについて知識を持っていないと何が何やらさっぱりだと思われる。
    実際読んでいていまいち背景が掴めない部分もあったので、ざっくりとだが勉強し直したりもした。

    言ってしまえば、田舎から都会へと立身出世を夢見て上京した野心溢れる青年が、将来の成功と眼前の色恋に揺れ人生を狂わされていく物語。
    個人的に恋愛要素はあまり必要としていないのでいささか強く感じられたが、当時の貴族や聖職者、ブルジョワジーや労働者などの思想や価値観などがありあり

    0
    2020年12月29日
  • 赤と黒(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻に続き「どうやってこの話に収拾つけるんだろう」と読んでて気が気じゃなかった。
    最後ジュリヤンが地下牢でレナール夫人と再会し死を運命と受け入れる場面、そこに至る心理描写は圧巻。マチルドがジュリヤンの首を持って弔う場面が好き。マチルドはレディだけど、もののふでもある。

    0
    2019年03月14日