永井するみのレビュー一覧

  • 天使などいない

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    わたしのものを欲しがる幼馴染の沙貴。彼女にかかれば恋人まで奪われてしまう。こんなことになると分かっていたら…最後に明かされる真実とは。「別れてほしい」

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    2015年09月08日
  • 防風林

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    この作者には珍しく、男性が主人公。母の過去を幼なじみとともに調べていく中で、しかし浮き上がってくるのは母と幼なじみの女性。女性の機微を描くのが上手な作者だとつくづく思う。

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    2015年07月14日
  • 欲しい

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    主人公は人材派遣会社を経営する紀ノ川由希子42歳、独身。恋人はいるがいわゆる不倫関係。
    もう一人の主役は派遣ホストのテル。
    そして由希子の会社に登録している、シングルマザーのありさ。
    ミステリだから詳しくは書かないけれど、それぞれの欲望、タイトルにもなっている「欲しい」もののために事件が起こり、そしてその欲望が浮き彫りになっていく。

    この小説に限っては、誰か登場人物の心情に自分を重ね合わせる感覚はなかったけれど、人間の闇の側面の描き方が秀逸だと思った。
    イメージ的には、のし上がった女社長で不倫をしてて派遣ホストを呼んだりもする主人公の由希子がいちばん黒そうに思えるけれど、実際はそうではなくて

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    2015年07月09日
  • 欲しい

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    永井さんのお話には、いかにもな悪者じゃなくて、あぁいるよね~
    って感じの無意識の悪意?みたいなものを持った人が割と出て
    きます(って私も永井さんの本まだ3冊目ですが・・・)。
    この本にもそういう人物が。。。

    人材派遣会社社長の由希子。由希子の恋人(妻子持ち)久原。
    派遣ホストのテル。由希子の会社に登録している派遣社員ありさ。
    ありさの元夫優也。

    久原がありさをストーキングして、ありさに歩道橋から突き落とされ死亡する。
    久原の死の原因(ストーキングの原因?)を探る由希子を中心
    にストーリーは進みます。
    まぁ色々あるのですが(ネタばれになるので色々で済ませますが)
    各登場人物の欲しいものが明ら

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    2013年10月01日
  • 天使などいない

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    いつも他人のものばかり欲しがる幼なじみに悩まされ続けたOLが、最後に打った手は・・・?恋にも仕事にも疲れ果てた女性が、地下鉄で見かけた華やかなビジネスウーマンの後をつけ、見てしまった"素顔"とは・・・?天使なんかじゃない、等身大の女性たちが、ふとしたことから事件に巻き込まれ、意外な人間性の断面をのぞかせる。

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    2013年09月28日
  • 隣人  新装版

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    いやぁ久しぶり
    裏表のある人達のどす黒い話
    ホントに、うわべがいい人って怖いよね

    バカで無邪気な人も怖いけど

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    2013年09月15日
  • 唇のあとに続くすべてのこと

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    再読。
    全く内容を忘れていた。
    今回は、最後まで楽しめた♪

    主人公は料理研究家で既婚、子供あり。
    独身時代に不倫をしていて、最近その相手からストーカー行為を受けていたが、ある日彼は事故死する。
    その通夜で再会した元同僚と、また不倫してしまう。しかし、事故死した相手が、直前まで誰かと一緒だった事が判明し…。

    謎は解けるが、後味は良くない。それは、登場する誰もが強欲だったり、狡かったり、諦めが悪いから。これが現実に一番多いタイプの不倫だと解っている。
    しかし、堂々と見せられるとやりきれない気持ちになるなぁ。

    家族は大事。だけど恋愛も必要。そして、重い課題がひとつ。

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    2013年03月01日
  • 唇のあとに続くすべてのこと

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    ミステリというよりほとんど恋愛・不倫もの。
    38歳、夫、子ども有り、料理研究家である主人公、極めて常識的な人に見えるのに、恋人を持つことに罪悪感がないようなのが妙な感じ。

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    2012年07月13日
  • グラデーション

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    13歳の女の子の10年間のエピソードを綴ったものなんだけど、読んでてほっこりしてなかなかいいです

    まあ、特に波乱万丈ってこともないんだけど、それぞれのエピソードがいいなあ~って感じ

    文章も読み易いので、ついついどんどんページが進んでしまいます

    続きがあってもいいなあ~

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    2011年12月10日
  • 年に一度、の二人

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    ひたすら、わかるなぁ・・・と思った。
    結末がないところまでどこまでも現実的。
    この方の作品が爆発的人気にならないのは、
    リアルすぎるからじゃないかと思った。

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    2011年05月31日
  • グラデーション

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    普通の女の子の成長記。その普通さがとても心地良い。恋愛しすぎるわけでもなく、しなさすぎるわけでもない、熱すぎるわけでもなく、クールすぎるわけでもない、恋と仕事と夢と家族と友達と、普通に暮らして普通に揺れる女の子の気持ちにとても共感できる。

    そして、それを長期的に見たら、グラデーションだと言ってくれてるところが嬉しい。どんな人の人生も、その人なりのグラデーションなのだと思うことができるから。そう考えると、そのグラデーションの美しさには、好みの差があるだけで、優劣はないのだろうなと思えるから。

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    2011年05月15日
  • 天使などいない

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    ネタバレ

    女の人を主人公にした短編集

    それぞれの話が面白く、物語は短いが深く唸る物語ばっかりだった。

    一つ目が一番オススメ

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    2013年01月20日
  • 年に一度、の二人

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    年に一度しか出会えない相手が居るとして。
    まだ独身の頃だったら、好きな人と年に一度しか会えないなんて堪えられないと思っただろう。
    でも、そんな想い方があっても良いのかもしれないと思えるようになった。別れた後の人生を思えば、一年はきっと短い。

    どうしよう、どうしたら、という気持ちには苦しいほど共感できた。

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    2013年10月30日
  • 天使などいない

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    専門家でもないので断言はできないけれど、
    短編にお手本があるとしたならこの作品はまさに、それなのではないかと思う。

    登場人物はみな、女性。
    美しいフライトアテンダントだったり成功しつつある写真家だったり主婦だったり。
    そこに揺らぎが起こり、あるいはさざめきが起こされ、日常が一瞬で歪む。
    歪みのもとはいつでも男性であるのがほろにがい説得力をはらむあたり、さすがのするみ節。

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    2010年08月28日
  • 年に一度、の二人

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    「来年のこの日、またこの場所で逢おう」と言われ、様々な葛藤を繰り返しながら1日1日を過ごしていく、いろんな女性の姿を描いた作品。



    いいところで終わってしまってたから、「なんじゃこの短編集〜!!」とか思ってたら、ちゃんと最後には話が繋がってたからひと安心。


    半信半疑なまま、1年の間に無理矢理連絡をとろうとする人、息子と夫をおいて毎年順調に逢いに行く人、いろんな人がいるけど、私はやっぱり不倫は許せないので「シャドウ」の奥様にはイライラしっぱなしでしたが…

    「コンスタレーション」はすごく共感。
    1年という期間を信じられずに途中で出会いもあって付き合うのだけど、心のどこかでは信じたい気持ち

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    2010年06月27日
  • 欲しい

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    強くたくましく生きているようでも
    実は寂しく満たされない女性が巻き込まれる事件。
    切なさは残るが面白かった。

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    2010年05月26日
  • 欲しい

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    通勤用にゆっくりと読もうと思っていましたが事件が起こってからはおもしろくて一気に読んでしまいました。永井するみさん、さくら草とこれと二冊目ですが、ああ、こういう人っているよね~っていうのが上手いなと思います。でも中高年男性だけは、こんな人いないでしょって、いたら怖いし。
    加害者の欲しいものよりも被害者の欲しがっているもののほうが、ないものねだりで自分勝手で気持ち悪いと思ってしまった。次はダブルを読みたいな。

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    2010年03月01日
  • ソナタの夜

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    すぐれた文章にある一定のテンポがあるのは当然なのかもしれないが、この小説には、常に落ちるリズムが付きまとう。



    スマートな作家さんなのだろう。
    どの程度彼女自身を忍ばせているのかはわからないが、彼女の描き出す登場人物は常にドライで強く凛々しく、そうして美しい。
    それぞれの女性の姿形の描写は少ないはずなのに、なぜか一定のテンポが、彼女たちが同じ匂いの女性であると告げている。



    不倫、という現象をクールに切り出し、恐ろしい程にドライに強く、美しく仕上げたこの作品は、まるで精緻な砂糖菓子のようだ。
    美しく、脆く、口に運んで満たされても、決してそれだけではカラダを作ることのできない、虚構の食事

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    2009年10月04日
  • ボランティア・スピリット

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    ボランティアで運営されている日本語教室。
    そこで起きる事件。
    ボランティアもみんなおんなじ考え方、方向性でやっているんではないということ。
    面白い。

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    2009年10月04日
  • 天使などいない

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    永井するみさんは2冊目ですが、これも「ひねり」が利いているというか、懲りすぎないどっきりというか、面白いですね。いずれも女性が主人公で、主に恋愛にまつわる嫉妬から犯罪がおきるわけですが、単純なミステリー分野にも収まらず。短編で似たテーマなのに工夫されていて飽きもこないし、ほんと不思議な?作家さんです。

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    2011年08月06日