永井するみのレビュー一覧

  • 希望

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    長かった・・・・ 結論は? [BOOKデータベースより] 3人の老婦人が立てつづけに惨殺される事件が発生、犯人は14歳の少年だった。5年後、少年院を退院した彼が何者かに襲われる。殺人犯の息子を恐れる母、その母親を担当する女性カウンセラー、事件に関わりつづける刑事と雑誌記者、そして少年と同世代の被害者の孫たち…事件周辺の人々の心の闇が生んだ慟哭のミステリー。

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    2011年08月06日
  • 欲しい

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    いい人に思えたテルこそが一番腹黒かった。ラストで本性を知ってしまった。生活保護のために偽装離婚しちゃう人ってやっぱりいるんですかね。

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    2010年11月28日
  • ソナタの夜

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    早期退職を決めた昔の上司と、「ミルクティ」
    父を見舞った帰りに電車で会った男と、「秋雨」
    画家だった元恋人の弟と、「緑深き淵」
    外資系銀行員の女と夫が、「彼女の手」
    インタビューで知り合った大学の先輩と、「隣の公園」
    美大の教授と器の展示即売会に現れた男と、「唐草といふもの」
    翻訳の仕事を通じて知り合った2人の男と、「ソナタの夜」
    30代からの不倫小説。

    「彼女の手」以外はどれも主人公が秘密を抱えている。そこが面白い。
    不倫をしていることを隠して、さらに秘密を隠して、
    どれだけ隠し事をすれば収集がつくのだろう。
    対象が大人だからか、しっとり切なく物分かりがよすぎる。

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    2010年09月05日
  • グラデーション

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    ◆あらすじ◆
    桂真紀は中学校に通う女の子。
    みんなが憧れている先輩の男子から誘われて一緒に帰っても、気後れが先に立つ。
    学校行事で言った夏のキャンプでも、誰がカップルになるかで盛り上がる友だちの話に素直に入っていけない。
    そんな彼女を驚かせた友人の思い切った行動とは───。
    十四歳の少女が二十三歳の大人の入り口に立つまでの十年間を丁寧に描いた連作小説!

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    2010年06月20日
  • グラデーション

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    一人の女の人の10年間が一冊になっているんだけど、
    身に覚えのある経験も、共感できる悩みや気持ちもあって読みやすかった:)

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    2010年06月19日
  • グラデーション

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    ひとりの女の子の成長を丁寧に…って、どうしても宮下奈都「スコーレno4」とくらべてしまう。確かに丁寧だとは思うけど、こちらに迫ってくるような感情の振れや熱さが足りないように感じた。主人公の内面についてもっと詳細にかたられる場面があったらよかったかも。

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    2010年06月19日
  • 唇のあとに続くすべてのこと

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    大人の女性向けのサスペンス。
    話の中心に「不倫」あり。
    永井さんの作品らしく、とてもグイグイ引き込まれました。

    読んだ感想…と言うか読み進めているときからずっと思ってたんですが
    二時間ドラマ(サスペンスの)とかになってそうだな。
    タイトルといい内容といい。
    女性は好きだろー。(笑)

    いろんな人が怪しくて
    怪しいと思いつつ深みにはまる女が苛立つような。

    私思うに…

    周りから見て
    すべてを手に入れているような女がいて
    とても幸せで恵まれているように見えて…

    でも、ホントに何もかも恵まれてて
    「これ以上ないほど何も望まないほど幸せ」
    って心から思っている女がホントにいるのか…っちゅー話。

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    2010年05月26日
  • 欲しい

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    女たちは、みな、寂しい。
    小さな偶然が重なって起こる事件。その先に現実がある。
    感情的にゆきこに一番近い身としては切ないラストでしたが、面白かったです!

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    2009年11月30日
  • ボランティア・スピリット

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    連作短編。ボランティアの日本語教室に関わるボランティア側の人々と生徒である外国人を中心に日常に潜む嫉妬・偽善だったりを描いている作品。最初はなんだかつまらない事件や浅はかな嫉妬だけが目に付いてイマイチかと思ったのですが、読み進めていくとこれがなかなか味がある。カナさんに対する静乃さんの嫉妬の描き方などは永いするみさんらしいというか、生々しいんだけど嫌な感じではないというちょっと独特な感じですね。著書の作品の中では「ランチタイムブルー」に近い感じだと思います。ただ、少し物足りないようなエンディングも多かったかな〜 それぞれ登場人物の結末というか今後の道筋を表現されてないせいですっきりしないのかも

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    2011年08月06日
  • 俯(うつむ)いていたつもりはない

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    永井するみはつまらないものは書かないだろう、とおぼろげな認識はあったところをみると以前読んだことがあるように思われるが、正直全く覚えてない。読んでみて、まあ、すごく読み易かった。読み易すぎて右から左へ流れていったのか…私の読解力の足りなさゆえ?また歳を重ねて読み直してみるといいかもしれない。(09.08.09)

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    2009年10月04日
  • ソナタの夜

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    7編収録。全部不倫が絡む話で、性行為の描写なども(抽象的表現を用いてはいるが)多く、今まで読んだ永井するみ作品の中では一番ねっとりしている。お得意の「恋愛ミステリー?」ではないのに、女性心理を描ききった上で、最後はそれぞれ、「女性の怖さ」だったり「希望」だったりにうまく繋げているのはさすがだと思う。しかし個人的には少し遠い世界の話のような気がするものが多かった。「唐草というもの」の愛人2人生活とか、「秋雨」で1年に1回だけの不倫とか。。また、「緑深き淵」では貴央が死んだ兄を利用するような形で、元兄の恋人3人と同時に関係を持つとか、実は主人公の子供は夫との間のではなかったとか・・・ちょっと現実的

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    2011年08月06日
  • 唇のあとに続くすべてのこと

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    ミステリー風味の恋愛小説なのか恋愛風味のミステリーなのか微妙な作品。永井作品独特の不思議な読みやすさはさすがですが、今回は後味がすっきりではありません。あとがきにも書いてあるとおり、ズルイ、あるいはダメな男に囲まれて不倫、報われない恋をする女性たちが登場人物であるため、ゴールがなく、一言で感想を表すなら「ふ〜む。。。」って感じでしょうか。。

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    2011年08月06日
  • 防風林

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    会社が倒産し、さらには母の余命が数ヶ月と知り、17年ぶりに札幌へ戻った周治。子ども時代を過ごした防風林での記憶。アオイさんとの再会。母の過去をたどっていくうちに封印されていた事件が浮かび上がってくる。次々と過去が明らかになっていくので、読み進めるのは早かったんだけど、すべてが周治の「記憶」頼みで、ラストはなんだかすっきりしなかった。(ま)

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    2009年10月07日
  • 防風林

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    会社が倒産する事になり、十七年ぶりに札幌に戻って来た彼。彼は、防風林に立つ昔の母を思い出す。現在母親は病床にあり、見舞いに行くと隣に住んでいた彼女が居た。やがて彼は、母親の過去をたどるために帯広へ・・・。彼が少年の頃母親を訪ねてきた男とは?その男と母親の間には、何があったのか・・・。記憶を頼りにたどっていくと封印された事件が浮き上がってくる・・・。

    彼からの視点から書かれた本です。全体的に暗い話が続きます。盛り上がりもイマイチで・・・もう少し感情の起伏が欲しかった作品です。

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    2009年10月07日
  • ボランティア・スピリット

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    ◆冬枯れの木
    ◆ボランティア・スピリット
    ◆雨
    ◆誰に恋すればいい?
    ◆きれいな手
    ◆ジャスミンの花
    ◆夜に辿る道
    ◆そばにいて
    ◆言葉にならない
    以上9つの短編集。全て労働者向けの日本語教室での講師&生徒の話。

     ボランティアの話とあって、きっと心温まるような話が多いのだろうと思ったのだが、実際読んでみると、どちらかといえばブラックな内容が多い。まずボランティアする側が、「ボランティアする自分に酔っている人」「生徒といえ男子なので、それに囲まれるのが嬉しくてボランティアしている人」「なりゆきでボランティアせざるをえなくなった人」なのだ。だから、ちょっとした事件がおこる話が多いが、証拠もない

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    2011年11月19日
  • 天使などいない

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    ◆別れてほしい
    ◆耳たぶ
    ◆十三月
    ◆レター
    ◆銀の墨
    ◆マリーゴールド
    ◆プレゼント
    ◆落花
    ◆振り返りもしない
    以上9つの短編集。全て女性が主役。

     ちょっとミステリちっくだったり、女性の恐ろしい本性が書かれていたり、作風としては好み。どれもわりとおもしろかったし、読みやすかった。この中だと【別れてほしい】が最も印象に残っている。

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    2011年11月19日