永井するみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女の子が恋をして、少しずつ成長していく姿を自然に描いています。派手なエピソードはなく日常が描かれています。懐かしくて甘酸っぱい暖かい作品。
本当にドラマは何もないけれど、たまにはこういう話を読むのもいいなーと思いました。
☆あらすじ☆
桂真紀は中学校に通う女の子。みんなが憧れている先輩の男子から誘われて一緒に帰っても、気後れが先に立つ。学校行事で行った夏のキャンプでも、誰がカップルになるかで盛り上がる友だちの話に素直に入っていけない。そんな彼女を驚かせた友人の思い切った行動とは―。十四歳の少女が二十三歳の大人の入り口に立つまでの十年間を丁寧に描いた連作小説。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ600頁以上に及ぶ大作。少年期の殺人のシーンをプロローグにスタートし、彼が釈放される前後からのその事件を取り巻く家族、カウンセラー、マスコミ、警察の動きを同時進行で描いたストーリー。
途中までは楽しく頁を進めることができたが、最後まで読むと、事件の真相(少年の動機)、伏線の回収がほとんどなされておらず、その割にミステリーとは全く無関係の、カウンセラーの恋愛・性的嗜好に多くの頁が割かれ、無駄な内容が多かったなぁ。。。という印象。
『よくできました殺人事件』の動機を追及すべきときに、少年の美しさに惑わされ、惹かれていくカウンセラー。お粗末な展開でした。 -
Posted by ブクログ
『恋愛・仕事・結婚・子育て、
一通りの経験をした30代だからこそ見えてくる不満や不安。
満たされていて平和なのに、何かが足りない・・・。
隣の芝は青いだけ?それともー。』
この紹介文に惹かれない30代女性はいないんじゃないかな?笑
って、けして今の生活に不満がある訳じゃないんですよ!!
ただね、主婦業1年目を迎えた妻には、
ものすごーーーく、惹きつけられるものがありまして・・・笑
ストーリーは、4人の女性の日常をベースに、
それぞれが抱える「迷い」や「不満」を描いているのですが、
どれもこれも共感できる話ばかりで、
「あーー、分かる!そうなんだよ~」「ウチの旦那もまさにそのタイプ!!」
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早期退職を決めた昔の上司と、「ミルクティ」
父を見舞った帰りに電車で会った男と、「秋雨」
画家だった元恋人の弟と、「緑深き淵」
外資系銀行員の女と夫が、「彼女の手」
インタビューで知り合った大学の先輩と、「隣の公園」
美大の教授と器の展示即売会に現れた男と、「唐草といふもの」
翻訳の仕事を通じて知り合った2人の男と、「ソナタの夜」
30代からの不倫小説。
「彼女の手」以外はどれも主人公が秘密を抱えている。そこが面白い。
不倫をしていることを隠して、さらに秘密を隠して、
どれだけ隠し事をすれば収集がつくのだろう。
対象が大人だからか、しっとり切なく物分かりがよすぎる。 -
Posted by ブクログ
大人の女性向けのサスペンス。
話の中心に「不倫」あり。
永井さんの作品らしく、とてもグイグイ引き込まれました。
読んだ感想…と言うか読み進めているときからずっと思ってたんですが
二時間ドラマ(サスペンスの)とかになってそうだな。
タイトルといい内容といい。
女性は好きだろー。(笑)
いろんな人が怪しくて
怪しいと思いつつ深みにはまる女が苛立つような。
私思うに…
周りから見て
すべてを手に入れているような女がいて
とても幸せで恵まれているように見えて…
でも、ホントに何もかも恵まれてて
「これ以上ないほど何も望まないほど幸せ」
って心から思っている女がホントにいるのか…っちゅー話。
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Posted by ブクログ
連作短編。ボランティアの日本語教室に関わるボランティア側の人々と生徒である外国人を中心に日常に潜む嫉妬・偽善だったりを描いている作品。最初はなんだかつまらない事件や浅はかな嫉妬だけが目に付いてイマイチかと思ったのですが、読み進めていくとこれがなかなか味がある。カナさんに対する静乃さんの嫉妬の描き方などは永いするみさんらしいというか、生々しいんだけど嫌な感じではないというちょっと独特な感じですね。著書の作品の中では「ランチタイムブルー」に近い感じだと思います。ただ、少し物足りないようなエンディングも多かったかな〜 それぞれ登場人物の結末というか今後の道筋を表現されてないせいですっきりしないのかも
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Posted by ブクログ
7編収録。全部不倫が絡む話で、性行為の描写なども(抽象的表現を用いてはいるが)多く、今まで読んだ永井するみ作品の中では一番ねっとりしている。お得意の「恋愛ミステリー?」ではないのに、女性心理を描ききった上で、最後はそれぞれ、「女性の怖さ」だったり「希望」だったりにうまく繋げているのはさすがだと思う。しかし個人的には少し遠い世界の話のような気がするものが多かった。「唐草というもの」の愛人2人生活とか、「秋雨」で1年に1回だけの不倫とか。。また、「緑深き淵」では貴央が死んだ兄を利用するような形で、元兄の恋人3人と同時に関係を持つとか、実は主人公の子供は夫との間のではなかったとか・・・ちょっと現実的
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Posted by ブクログ
◆冬枯れの木
◆ボランティア・スピリット
◆雨
◆誰に恋すればいい?
◆きれいな手
◆ジャスミンの花
◆夜に辿る道
◆そばにいて
◆言葉にならない
以上9つの短編集。全て労働者向けの日本語教室での講師&生徒の話。
ボランティアの話とあって、きっと心温まるような話が多いのだろうと思ったのだが、実際読んでみると、どちらかといえばブラックな内容が多い。まずボランティアする側が、「ボランティアする自分に酔っている人」「生徒といえ男子なので、それに囲まれるのが嬉しくてボランティアしている人」「なりゆきでボランティアせざるをえなくなった人」なのだ。だから、ちょっとした事件がおこる話が多いが、証拠もない