あらすじ
エリート商社マンの理解ある夫と9歳になる愛娘(まなむすめ)。自らは料理研究家として活躍する海城菜津(かいじょうなつ)、38歳。なんの不足もない平穏な日常を送るかに見えた彼女のもとへ、ある日、かつて勤務していた会社で不倫関係にあった上司が事故死したとの報(しら)せが入る。その通夜の席上、元同僚の藤倉敬志と再会した菜津の心は怪しく揺らぎはじめる。サスペンス溢れる大人の恋愛小説。
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Posted by ブクログ
永井するみさんは熟年女性の心理を描くのが本当に巧みだと思う。本作品は若干の推理小説的要素もあるのですが、本質はそこではなく揺れ動く一人の女性の心の機微にこそあると思う。
Posted by ブクログ
再読。
全く内容を忘れていた。
今回は、最後まで楽しめた♪
主人公は料理研究家で既婚、子供あり。
独身時代に不倫をしていて、最近その相手からストーカー行為を受けていたが、ある日彼は事故死する。
その通夜で再会した元同僚と、また不倫してしまう。しかし、事故死した相手が、直前まで誰かと一緒だった事が判明し…。
謎は解けるが、後味は良くない。それは、登場する誰もが強欲だったり、狡かったり、諦めが悪いから。これが現実に一番多いタイプの不倫だと解っている。
しかし、堂々と見せられるとやりきれない気持ちになるなぁ。
家族は大事。だけど恋愛も必要。そして、重い課題がひとつ。
Posted by ブクログ
ミステリというよりほとんど恋愛・不倫もの。
38歳、夫、子ども有り、料理研究家である主人公、極めて常識的な人に見えるのに、恋人を持つことに罪悪感がないようなのが妙な感じ。
Posted by ブクログ
大人の女性向けのサスペンス。
話の中心に「不倫」あり。
永井さんの作品らしく、とてもグイグイ引き込まれました。
読んだ感想…と言うか読み進めているときからずっと思ってたんですが
二時間ドラマ(サスペンスの)とかになってそうだな。
タイトルといい内容といい。
女性は好きだろー。(笑)
いろんな人が怪しくて
怪しいと思いつつ深みにはまる女が苛立つような。
私思うに…
周りから見て
すべてを手に入れているような女がいて
とても幸せで恵まれているように見えて…
でも、ホントに何もかも恵まれてて
「これ以上ないほど何も望まないほど幸せ」
って心から思っている女がホントにいるのか…っちゅー話。
女は欲張り。