あらすじ
冬木立に立つ母の姿が繰り返し浮かぶのはなぜだろう。17年ぶりに札幌に戻った男が、病床にある母の過去をたどる。若き日の母を訪ねてきた男は誰だったのか。その男と母の間には、何があったのか。思いもよらぬ事実が、封印されていた事件を浮かび上がらせる。記憶の底に潜む真実に迫る、長編サスペンス。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
この作者には珍しく、男性が主人公。母の過去を幼なじみとともに調べていく中で、しかし浮き上がってくるのは母と幼なじみの女性。女性の機微を描くのが上手な作者だとつくづく思う。
Posted by ブクログ
会社が倒産し、さらには母の余命が数ヶ月と知り、17年ぶりに札幌へ戻った周治。子ども時代を過ごした防風林での記憶。アオイさんとの再会。母の過去をたどっていくうちに封印されていた事件が浮かび上がってくる。次々と過去が明らかになっていくので、読み進めるのは早かったんだけど、すべてが周治の「記憶」頼みで、ラストはなんだかすっきりしなかった。(ま)