永井するみのレビュー一覧

  • ランチタイム・ブルー

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    永井するみさんは初めて読みました。帯に新感覚のミステリーってかいてあったけど、ミステリーのジャンルじゃないような気がしました。全体を通してすごく軽妙なタッチという印象です。29歳の女性が主人公ですが、そのOLにありがちな日常と非日常な出来事(殺人の話もでてくる)がうまくミックスされています。主人公はもちろん、登場人物それぞれの心情のうごき、1章1章のオチ、いずれも意外性は大きくはないけど「ほほうっ」て感じで基本ハッピーエンドだし、男性の私が読んでも心地よく、おもしろく、気持ちよかったです。

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    2011年08月06日
  • ランチタイム・ブルー

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    家の中に機能やテイストをコーディネートはできるけど、そこにはもっと住む人が創り上げる奥行きのあるなじみがあって、他人の家のにおいもそこから発生している気がします。事件がおこってそんな背景がくるりくるりとめくられて、どきどきわくわくする本でした。

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    2009年10月04日
  • ランチタイム・ブルー

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    30歳を目前に、このままでいいのかと不安になった主人公は、インテリアコーディネーターへ転職することに・・・。
    しかし、主人公を待っていたのは新人ゆえの雑用ばかり、しかもお昼に出した弁当を食べた上司が急に体調不良になり、救急車で病院へ!?
    主人公のせいなのか、はたまた別の犯人の仕業なのか?
    日常のちょっとした謎を含む短編集

    同世代の働く女性として、同じような悩み・仕事での挫折や成長が、重くならず軽やかに書かれているので、とても読みやすいと思います。
    仕事のことで気分が落ち込んでいる方など、ちょっと手にとって読んでみてほしい作品です。

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    2009年10月04日
  • 天使などいない

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    いつも他人のものばかり欲しがる幼なじみに悩まされ続けたOLが、最後に打った手は…?恋にも仕事にも疲れ果てた女性が、地下鉄で見かけた華やかなビジネスウーマンの後をつけ、見てしまった“素顔”とは…?天使なんかじゃない、等身大の女性たちが、ふとしたことから事件に巻き込まれ、意外な人間性の断面をのぞかせる。鮮やかな描写が心を抉る9つの物語。
    本作品で初めて読みましたが無難に読めました。少し怖めな感が良かったですね。

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    2009年10月04日
  • 天使などいない

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    天使なんかじゃない、等身大の女性たちが、ふとしたことから事件に巻き込まれ、意外な人間性の断面をのぞかせる。鮮やかな描写が心を抉る9つの物語。山本文緒が同じようなテーマで作品を綴ってましたが、永井するみの方が圧倒的に面白かった。

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    2009年10月04日
  • 天使などいない

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    タイトルと、帯の「ヤな女」の一言に引かれて手に取った作品。どんなに恐ろしい女性が出てくるかと思ったら・・・ちょっと拍子抜け?ミステリーやサスペンスに慣れてしまったのか、これくらいならそんなに怖いと思わなくなってしまいました。だけど「女の怖い部分を書いた作品集」だと思わずに読むと、読後感すっきりで気持ちいいんですね〜。女性の深慮遠謀をめぐらす性質が、方向を変えれば「レター」のような作品になる。家庭とキャリア、両方への憧れが「マリーゴールド」の始まりに結びつく。でも男性が読んだ場合はどうなんだろう?やっぱり女は怖い、と思うんでしょうか。

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    2012年09月01日
  • 唇のあとに続くすべてのこと

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    主人公の性格も暮らしぶりも私とは「真逆」・・なのでまるで別世界の話のように読みました。木曜10時のドラマになったらきっと面白いに違いない!

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    2009年10月04日
  • ランチタイム・ブルー

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    かなり好きな本。
    29歳インテリアコーディネーターの女性をとりまく事件の数々。一風変わったミステリー。

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    2009年10月04日
  • 涙のドロップス

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    主人公・夏香の夫との関係が身につまされる…夫婦、家族、難しいよね。
    登場する4人の女性達がそれぞれ魅力的だった。

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    2025年05月17日
  • 欲しい

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    ネタバレ

    平均スコアはそんなに高く無いけれど、とっても面白かった!

    テルがした秘密については結局バレないまま終わったので、そのだけはモヤモヤが残った。
    アレが意外な経緯で由希子の知るところとなり……という感じで最後のもうひとつどんでん返しがあったら、気持ち良く読み終えることができたかも(笑)

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    2024年03月08日
  • 隣人  新装版

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    一話一話は引っかかりなく読めるんだけれども、続けて読むとパターンがわかりやすくて面白味半減でした。
    どの作品も人間性があまり褒められるタイプではない人が主人公のため、そのクズさが目立つだけで、帯に書いてあった「恐怖」は感じられなくて期待と違いました。

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    2023年06月20日
  • 秘密は日記に隠すもの

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     著者の絶筆となった連作短編集。何気ない日記形式の文章だが、最後の場面で「え!」となる4連打。日記というのは誰にも見られない?(もしくはあえて盗み見られることを想定して?)書くものだから、そこに書かれていることは事実ではなくても全然かまわない。
     タイトルを見る限り日記には秘密が書かれているのだろうなと思い、その秘密を暴こうと考えながら読み進めるとかえってドツボにはまる。そこがこの作品の面白いところ。そして、この4編全てが絶妙に繋がっているところがまた面白い。人はどこでどう繋がっているのか、わからないからまた面白い。

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    2022年12月05日
  • 秘密は日記に隠すもの

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    どの日記も衝撃的どんでん返しの炸裂。
    まんまと騙されました。
    とんでもない秘密、優しい秘密、意地悪な秘密、おそろしい秘密と様々ですが、全部どんでん返しの先が衝撃的事実で驚かずにはいられない。

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    2022年09月06日
  • 隣人  新装版

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    とっても読みやすくて、意外な結末がおもしろかった。ただ不倫はいかん。不倫してる人ってやっぱり自分を正当化しがち、、。それにひく。
    でも一番受け入れがたかったのは、洗足の伯父。普通に性的虐待。最低。

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    2022年07月31日
  • 欲しい

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    ちょっと不完全燃焼…

    それぞれの立場の独白の章の繰り返しはおもしろかったけど、あまり感情移入ができなかったです。
    でも女性はみんな抱きしめてほしい、の部分は少しわかるような気がしました。

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    2021年07月23日
  • 秘密は日記に隠すもの

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    短編が4つ入っている。どれも、日記形式。日記の文章の感じが、リアル。言い回しとか口調とか、あー昔こんな感じで日記書いてたなあと懐かしく思い出した。

    4つとも最後に意外な展開を見せるんだけど、3つめ「サムシング・ブルー」と4つめ「夫婦」が特に面白かった。

    前のお話とのすごく微妙な繋がりが出てくるところや、お話に意地の悪さがあるところも好み。

    でも、このシリーズの連載中に作者さんが亡くなってしまったそうで、これが最後の作品だとか。もっといろんな日記のパターン読んでみたかったな。

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    2021年07月15日
  • 欲しい

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     人材派遣会社「ミネルバ」を経営する紀ノ川由希子は、妻子がいるとはいえ、一緒にいると安心できる久原啓治、そして彼が返った後に来て自分を癒してくれる派遣ホストのテルとの生活をそれなりに楽しんでいた。そんな中、由希子は自らの会社に登録する槇ありさについて、気がかりなことを聞く。派遣先に元夫が現れて、金を無心しに来たというのだ。

     物語終盤でどんでん返しというか、ある登場人物の印象がガラリと変わる展開。あぁ、こういう人はやっぱり存在してしまうのだなぁと、少々お節介ではと思いながらも割と好印象の主人公が少し可哀想になってしまった。知らぬは主人公ばかり。しかし裏でテルが絡んでいるのをつきとめられない警

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    2021年06月20日
  • 逃げる

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    タイトルの「逃げる」は今の家族からなのか、忌まわしい過去からなのか、父からなのか、はたまた自分自身からの逃亡なのか読み進めて行くとその真相が見えて来ます。

    テンポの良い読みやすい文章で一気に読めました。

    ラストに掛けて判る「本当の真実」は予想通りでしたが、そこに辿り着くまでの人物描写も丁寧で脳内映像でくっきりと描く事が出来ました。

    しっとりと味わい深い作品です。

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    2021年01月24日
  • 年に一度、の二人

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    ドラマティックなような、
    ひどく冷めたような、
    恋の短篇集


    結局、すっきりと答えが出ないまま、
    そらぞれの年に一度の日…


    読後感ちょいモヤモヤ…

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    2020年11月20日
  • 義弟

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    読みやすい。一気に読み進めることができた。
    二人の絆を感じさせるのにたくさんの障害を作らないといけない作品だなとおもった。
    もっと早く気づいてくれよ!とおもった

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    2019年05月27日