増田メグミのレビュー一覧

  • 夜の虹

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    作者の個性が1冊に遺憾なく発揮された一作
    少女もの冒険小説のプレリュードで1冊になるところもそうだし
    歴史浪漫を題材にしてそこに拠りかからないところもそうだし
    それでありながらきちんと読ませる独特の作劇
    少女小説にせよ少女向け部門ライトノベルにせよ少女を題材にした小説にせよ
    娯楽小説としてどれにも満たないが
    どこにもない位置にある面白い立ち位置だ

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    2019年01月09日
  • 幽霊伯爵の花嫁

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    初めの一冊として正しく「障害(運命の悪戯)からはじまる恋愛もの」定型だが
    「男は優しく女は強く」に沿った主人公がなるほど目を引く

    女性向けライトノベルの主人公は「天然」もしくは「古風」であればヒロインであり
    つまり読者視点は主人公にして愛でる対象たるものの傍にあり
    そうでなく話の軸となる主人公ならば
    天衣無縫で型破りで常識にとらわれずまたへこたれない
    つまり舞台背景に係らず「現代的」(すなわち話の展開に対して「強い」女性)である
    という感じでなかろうか

    この作品で面白いのは主人公が「強い」女性であることを表現するのに
    聡明であるけれど未熟である引き立てを男性側に持たせたところだと思う
    あえ

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    2018年12月08日
  • 幽霊伯爵の花嫁2 ~首切り魔と乙女の輪舞曲~

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    1巻はいかにも少女ライトノベル小説(≒RPGゲーム)分野らしい
    一冊完結完結定型だったので
    では2巻はどうなるか なるほどこうきたか
    でももうひとつやはり軸が弱い感じ
    舞台が「幽霊の居る現代社会」だったらもうすこしやりようあっただろうけれども
    コバルト文庫がなのかもしれないが
    この分野はだらだら続ける(≒丁寧繊細情感色濃描写で織り成す天鵝絨)ものが多いので
    シリーズ全体として起承転結つけた作品が読みたい が
    そういうものを求めるところでないのかもか 

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    2018年12月08日
  • 幽霊伯爵の花嫁3 ~囚われの姫君と怨嗟の夜会~

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    かわいいかわいいアシェリーゼお母様が
    余裕の一番人気ですぅ
    性格の悪い息子の嫁はひざまずいて
    悔い改めるですぅ
    というのを思い浮かべたAA付きで
    疑問を書いておくと目枷足枷をつけたのは誰だったのだろう

    まじめに感想かくと
    なるほどこの主人公は突飛である私が間違っておりました
    有閑階級はすることが違う
    そういうキャラクタとか話の展開とか描写はすごく良いと思うのだが
    前巻でも書いたけれどもうひとつ背景に魅力がない
    つまり話として素直に楽しめない(例として恐縮だが『囚人リク』のような意で)
    愉快な仲間(愛玩対象とか下僕も含む)が増えたのは良いが
    いろいろ惜しい作品だ

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    2018年12月08日
  • 幽霊伯爵の花嫁5 ~悪魔の罪過と忘れられた愛嬢~

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    ハロルド()
    読者視点としてはもちろん「花嫁」にあるのだけれど
    前巻でも書いたように
    愛でている対象は伯爵親子(母息子とその息子)なので
    少女でなく女子向けライトノベルとして
    「少女」でなく「姫」の「花嫁」化という変遷は
    まこと頷けるものである
    ただそこまで「姫」への物語における重心遷移は
    その相星に過剰な力量を要求するあまり
    結局関係を崩壊させるのでなかろうか
    まだ「乙女」という言い換えのほうが無難な気がする

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    2018年12月08日
  • 幽霊伯爵の花嫁6 ~彷徨う少女と踊る髑髏の秘密~

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    安定の出来ばえ
    後付処理も人物描写もそっけなさが独自の味わい
    結末は「花嫁」ものとしては当然だが
    ずるずる続けるのでないところ感心

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    2018年11月13日
  • 幽霊伯爵の花嫁7 ~闇黒の魔女と終焉の歌~

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    完結
    大団円のハッピーエンド
    ぼっちのまま幽霊になったかたがたがグギギとかなってないか心配というか
    昇天の条件はなんなのだ
    死んだら外見融通無碍の永久不病不老不死で精神成長も成せるなら
    全人類適当なところで死んだ方が良いのでは
    不穏だけど肉食ならぬ捕食系女子のかたがたはやりかねない
    次回作も楽しみ

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    2018年11月13日
  • 死にたがり姫事件譚 -狼に捧げる恋の話-

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    愛は獲得したので次は恋
    少女小説としての現実味として当然な展開
    キャラクタ個性の突飛さを活かした表現と
    手際よくまとめる構成はかわらずおみごと
    この話は終わってしまうらしいが
    さらにいろいろな種類の話が読めれば楽しみ

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    2018年11月12日
  • 鬼愛づる歌姫

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    あいも変わらず達者極まりない第一巻
    構成はややはっきりしないところあるけれど
    主要キャラクタの魅力提示という点において
    全少女女子向けライトノベルにみならってほしい巧みさ
    この作者作品ではファンタジー要素のない作品を読みたいかも

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    2018年10月26日
  • 風の王国22 春の使者

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    リジムがいなくなって、波乱のシャンシュン編が完結して、ぬるい感じになっちゃうのかなと思ったけど、花嫁選びもなかなか面白いです。再読だというのに誰が選ばれたかすっかり忘れてるのでドキドキしながら読んでます。

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    2018年10月23日
  • 幽霊伯爵の花嫁8 ~恋する娘と真夏の夜の悪夢~

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    ついにルルル文庫諦めたかな感じの再登場
    中身はおまけのカーテンコールという感じでこれまで通り
    今更これまでと変わられても困るか
    作者は何といってもキャラクタが活きて上手く魅力につなげられているので
    それを十全に活かす舞台を拡げられる今後を期待したい

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    2018年10月19日
  • 幽霊伯爵の花嫁8 ~恋する娘と真夏の夜の悪夢~

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    今日も今日とて平和な日々だったはずが
    2通の手紙で妙な雲行きに。

    安定のラブラブっぷりです。
    子供達も、このまま大きくなって大丈夫ですか? と
    聞きたくなるようなラブラブっぷりです。
    公平で平和な場所からの密告に行ったら
    子供達は捕まえらえるわ、大人は翻弄されるわ。
    ついでに、祖父母(?)達もいちゃついてます。

    無表情がデフォルテの父親は、焦って子供を探し
    母親たる主人公は、やたらに妙な精神状態に。
    いやでも何というか…落ちとしては
    誤解せずに、きちんとどうにかしましょう。
    明日があるから、とか思っていると、こうなるわけで。

    そもそも、そういう落ちに行くとは思いませんでした。
    よく考えれ

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    2018年10月18日
  • 幽霊伯爵の花嫁6 ~彷徨う少女と踊る髑髏の秘密~

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    夫の事を『父』と呼ぶ幽霊が現れた。
    彼女は一体、誰の子供?

    夫の過去の回想があり、主人公たる妻と出会ってみたり。
    そのせいで、女の子が一体どこの誰なのか
    綺麗にミスリードしてくれました。
    まったくそこは考えてなかったですが
    ありえる事です。

    今回、前伯爵にゆかりがある方も出てきました。
    この領地が、伯爵だけで運営されているわけではないのも
    そういう人達がいるのも理解しました。
    言われてみれば、一応幽霊は教会管轄です。

    今回一番微妙な気持ちになったのは
    元墓守の死因。
    どこのギャグ漫画ですか、それ。

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    2017年04月17日
  • 幽霊伯爵の花嫁3 ~囚われの姫君と怨嗟の夜会~

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    夜会の招待状に、快く応じた主人公。
    そこには、丁度夫も別件で行く事になっていた。

    何だか最初からおかしい、と思っていましたが
    まさかそのために、の承諾だったとは!
    いやさすがというか、そうでしょうと肯定するべきか、な
    初っ端からの、主人公の行動。
    自分の見せ方と言うか、周囲の見方を熟知した行動。
    素晴らしい! としか言いようがありません。

    しかし今回はすごいです。
    人間思考回路が読めない時はありますが
    主人公はさらに付きぬけてくれてます。
    そのせいで、手錠繋がり…。
    この夫婦、一体どこまで付きぬけていくでしょう?w

    井の中の蛙であった、招待主。
    非常に分かりやすかっただけに
    愚かとしか言

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    2017年03月29日
  • 幽霊伯爵の花嫁

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    天涯孤独の美少女たる主人公は、婚姻するため
    元婚約者の家を出る。

    いやすごい…。
    健気に耐える系かと思いきや、数ページで裏切られ
    さらに斜め上の性格を突き進む主人公。
    人によっては幽霊よりも怖いものはありますが
    もうちょっとこう…常識はどこへ?w
    出てくる人物の中で、まっとうそうなのは子供かと。
    この反抗期真っ最中! という反応が普通です。

    共感できないわ、突っ込みがいがあるわ、な主人公。
    別の意味ではらはらどきどきさせてくれます。

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    2017年03月27日
  • リリー・フィッシャーの難儀な恋

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    オネェヒーローが気になって読みました。
    表紙もすごくそれっぽいイメージで。
    ヒロインの不安に引きずられて、え?大丈夫なのか…?ってドキドキすることもあったけど、最後はすっきりうまくいくのがルルル文庫っぽくて好き。
    程よく甘いし、都合いいけど、読後感が幸福なのはやっぱりいい。

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    2017年01月25日
  • 幽霊伯爵の花嫁8 ~恋する娘と真夏の夜の悪夢~

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    かなり久しぶりの幽霊伯爵の新刊。あいかわらず最強というか最恐夫婦だよね(笑)サアラもその旦那もあいかわらずで楽しく読めた。娘が産まれてて、そんな娘にメロメロなエリオスにまた笑った。宮野さんの書くキャラクターは癖がある個性的な面々がいっぱい出てくるから楽しいわ〜。

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    2016年11月14日
  • 幽霊伯爵の花嫁8 ~恋する娘と真夏の夜の悪夢~

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    サアラも子供ができて丸くなったかと予想してたら全然そんなことありませんでした。相変わらずサアラの愛は物騒で素敵。

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    2016年10月16日
  • 臆病な騎士に捧げる思い出の花

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    ネタバレ

    男爵令嬢ローズマリーに紹介されたのはレイドリック次期子爵。幼なじみで王宮騎士としてもじつりょくはあるが、『渡り鳥の君』といわれる不誠実な噂があって…。
    ヒストリカルっぽい世界の恋愛もの。楽しめましたが、脇役の書き込み不足でしょうか?悪役ザンピエール伯爵が何故ここまで悪意をいだくのか納得出来ない。エリオス次期公爵についても、もっと書き込んでほしかった。それともスピンオフでもあるのでしょうか?
    番外編『可愛い君へ』二人でご挨拶に行った先でイチャイチャしたら叱られた、の話。

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    2016年07月30日
  • 身代わり花嫁の懺悔日記

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    ネタバレ

    アーボリータム家の至高の花カルミア嬢を所望する。そう王太子からの結婚の申し込みがあった。しかし、世間一般がそう噂するカルミアとはサラ―の姉。けれど姉は同時に男たちを破滅に導く「アーボリータムの毒花」だった。そんな姉を王太子妃とすれば国は滅んでしまうという家族一同の意見により姉の代わりに王太子に嫁ぐことになった双子の妹・サラ―。姉とバレないように彼女らしく悪女を演じようとするけれど・・・。

    一生懸命悪女を演じようとするけれど、どう見てもツンデレにしか見えず、そのたどたどしさがむしろ愛らしすぎる(笑)そんな可愛すぎるサラ―に夜ごと枕元で懺悔日記という名の告白を聞かされて我慢できたウィロウの忍耐力

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    2016年05月21日