宮城のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「成人してからこの本を読んで寝込みました」と言われていたので、期待しながらそうして少しだけ、心して読んだ2巻。
本に完全に入り込むというよりはあたしの場合、特に娯楽作品にはアトラクションに乗り込むような形式ではいるため、そこまで自分がダイレクトに傷つくことはない。
いやでも、この作品はその人が、どこにそう感応したのかがひしひしと伝わってきた。
いわゆるラノベ作品の定番展開と言えばそれまでで、出てくるのはえっらく強い敵、絶世の美女、天文学的大富豪、比類なき頭脳をもつ科学者、魑魅魍魎が跋扈する(風な)うさんくさい権力者たち(ただしジュヴナイル作品のカナシサで、権謀術策とか知謀の限りを尽くすとは言い難いのがちょいと残念)、絢爛豪華な技の数々、モブキャラのの田の大量虐殺、異常な殺戮シーン。そして今回はラノベにしては珍しく、女性への暴行シーンもあり、それがケッコウえげつなかった。
そうしてただ、やるせない気持ちにさせられるのは、真っ正直に正しいことを貫けばいいのだと一心に思い込み、知能で白黒を付けようと走り抜ける青年の成功と挫折。
正直そのへんの書き込みは緩やかで、独白とムードで押し切っているので成功も失敗もかなり、ゆるあまではある。てか御都合主義。
でも、それを通り越して、いや逆にごてごてと時代背景や丁寧な論理がないほうがもしかしたらきっと、ストレートに青年の無念が、問いかけが、少年少女に浸透するのかもしれない。であればこれは手法としては正しいんだろう。
ピュアさがイタイ、と思いながら、でもあたし、確実に心の半分で、その「寝込んだ」人の精神の優しさを思って少し、心が温かくなったことも忘れずに付け加えておきたいと思います。本当に、ありがとうございました。
あたしにとってはこの読書は、単に面白いおもしろくないをこえて、誰かの心の反応パターンをみせていただき、そうしてその優しさに、嬉しくなるというおまけつきだった。
そういえば昔、鬼平犯科帖を読もうとしていた時に、2巻は女性にはちょっとつらいかも、なんていってくれた人がいて、それも確か女性が暴行されてしまう悲劇だった気がする。陰惨な話を読むにも、そんな優しさに触れることもあるのだな。これはまさに、御褒美読書。 -
Posted by ブクログ
ゴルドフがかっこ良かった。この一言にかける。またまた、ナッシェタニアが出てきて混乱するゴルドフやアドレットたち。ゴルドフは勝手にいなくなっちゃうんだけれど、ここでまた凶魔たちが話をややこしくさせてしまう。
話しの作り方が上手いし、興味が続くから読みやすい!今回は、アドレットには、分が悪かったけれどゴルドフがしっかりと収めてくれた。
なんだかんだで、アドレットが助けちゃうのかとも思ったけれけれど、なるほどこのカップリングですね。ハーレム安易に作らないでくれるから、変な3角関係発生していないしそれでいいや。
愛も大事だけれど、忠誠ってことは一生ものと考えているゴルド婦の考えが分かったし。性格の生い立ちもきちんと把握できたし、彼という人間性がわかり易かった。
ナッシェタニアにまで、大馬鹿だと思われているアドレット・・最初はこの二人で組むのかと思ったけれど、いい意味で裏切られた。
必ずしも、最初に主人公と出会った女の子がヒロインになるわけではないのだよ! -
Posted by ブクログ
前回とは、違った展開を初めから出してくれていた。飽きさせない設定で、とてもよかった。今回は、犯人がわかっているのだけれど、動機を探っていく形でこれもわくわくしながら読み進めていくことができたな。
自分の身を7人目から守るために、疑心暗鬼になって力が出せないところは読んでいて歯がゆい!だがそこが面白い!
そんな中、ひとり放心状態のゴルドフ7人目なのか疑われていますが、1人気が抜けたように無口。このキャラだけ、まだよく人間性がわからなくて不気味に見えちゃうんだよね。
しかも、今回はボス的キャラとの戦闘。アドレット弱いんだけど、ハンスと協力して謎を解き明かすのは流石。それでも、馬鹿扱いされているのには笑えるし、フレミーの態度がまた見ていて面白いよ。フレミーがだんだんかわいくなっている。最初は、ナッシェタニアが好きだったけどいいね! -
Posted by ブクログ
ネタバレ1、2に続き、またまたとても面白かったので満足。
1の衝撃的な引きに続き、2では「そうきたか!」となってから、さあ今回。
ミステリの構図は2の方が綺麗だし、今作は強引なとこがけっこう目についた。
でもそこは取り沙汰しなくても良い気がしてる。この主役だからこそ、こんな構図になったってことにして。
最後、主役さんが、詰めの部分を確定させる場面で推理が存在せず、謎→解決の構図ではなく、問題解決としての発想を発揮して一連の締めとしたところが、1~3章の彼との対比のように感じられた。
今回の物語の意味を考えるうえで、3章終了までにどこまで推理できるのかが重要なポイントなんかな。情報の共有があくまでなされなかったところとか、1~3章で伏線はけっこうあったことを踏まえて。
しかし情報=伏線に対して、彼は解釈を全然ほどこせず、さらには重きを置いていたはずの信頼という面でも負けていたところが、仮にミステリのシリーズとすれば、探偵の敗北のようだった。
続きが楽しみ。現在、だいぶ期待しているシリーズになっている。