秋山香乃のレビュー一覧

  • 龍が哭く

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    ネタバレ

    山陰中央新報紙掲載で読む。河合継之助といえば『峠』で読み、司馬遼太郎作品の中でも特別お気に入りの小説だった。もう随分前に読み、記憶は薄れ、新聞小説でこの連載が始まって大いに期待した。江戸遊学を経て、備中松山の山田方谷に師事する。その後、長崎ほか九州で知見を広めて横浜へ。開国した日本が内輪で戦争をしているときではないと悟り、旧幕府軍と新政府軍との調停を図るもかなわず。長岡藩の家臣として整えた洋式軍備で新政府軍と戦い、無念の最期を迎える。妻すがの心理描写が加わるものの、『峠』の要約の域を出なかった。全347話

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    2018年04月01日
  • 獺祭り 白狐騒動始末記

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    どうしようもないくず男とまだまだ世間知らずの妹。その兄妹が巻き込まれる騒動。
    軽妙な感じで進むが、最終的にはなかなかの展開に。そしてラストの謎解き…。
    重い展開もありますが、爽やかな感じで終わるのがいいですね。

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    2017年02月07日
  • 獺祭り 白狐騒動始末記

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    深い意味無く進行するストーリー、気楽に読めるし、最初の予想とは全く違った展開に
    海賊が出てきて孫娘まで係わってくるとは
    和算-2進法が謎解きのからくり箱?
    何故かハッピイな終り

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    2015年11月02日
  • 密偵

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    (陰の)主役は斉藤一。維新後、揺れ動く社会(「蟹工船」もこのころが時代設定なんだろうか)や価値観の中で、生き続けた彼の矜持について、思いをはせる。「生き抜く」ということに重きを置いていた、彼に。この人の作品を読むと、矜持、ということをしみじみと考えさせられる頻度が高い。

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    2015年11月01日
  • 諜報新撰組 風の宿り 源さんの事件簿

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    ときどき無性に読みたくなる歴史小説そして秋山香乃。新選組3部作も文庫化されていることを知り欲しくなる…人間味があるのがいい。

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    2015年09月27日
  • 吉田松陰 大和燦々

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    ネタバレ

    若き日の吉田松陰が江戸で、又江戸から東北にかけて旅する中で強い信念を育んでいく物語。
    激動の幕末へ加速を始めつつある時代、後に敵味方に別れる事も非業の死を迎える事も知らず、だが、それでも進み、後の世代へと繋げるのだという強い気概を育んでいく。

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    2015年03月13日
  • 密偵

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    うーん。おもしろい。いや、おもしろくないか。何か足りないか。いや、満ち過ぎか。あと数作この作家の作品を読んでから決めよう。

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    2013年06月05日
  • 新撰組捕物帖

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    「トシ、いつも世話になっているのにすまねえな」「源さん、な~にいいってことよ。今回はあんたが主役だ」ということで、おせっかい焼きの源さんが主役です。『新撰組血風録』では源さん危機あらば完全武装の組総動員で駆けつけ、本著では近藤局長から鬼の副長の尾行という特命も受ける新撰組の中で不思議な立場にいる源さん。圧倒的な強さはないが情に厚く、名探偵よろしく様々な事件を解決していく。一変クールな尾形俊太郎も源さんの前では照れ屋さん。土方、沖田といった新撰組隊士もいいキャラクターで楽しい作品でした。

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    2012年04月22日
  • 諜報新撰組 風の宿り 源さんの事件簿

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     新選組+ミステリー。
     主人公は、新選組主要メンバーの中でもさほど目立たない、井上源三郎。
     源さんが気になるなら読むっきゃない!

     時期は、壬生浪士組時代から、八・一八の政変(蛤御門の変)、芹沢鴨の暗殺まで。
     史実をベースに、作者のオリジナル解釈を織り交ぜています。
     源さんがべらんめぇ調なのが、わたしにとって新鮮でした。
     脇を固める佐伯又三郎や尾形俊太郎がこれまた良い味出しています。
     斎藤一もちょっと妖艶な雰囲気で独特です。会津の間諜だってのには驚いたというか、笑いましたが。

     全体的には、良くも悪くも軽く読める話です。
     エンタメとして読む分には良いのですが、史実の流れを説明

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    2012年02月09日
  • 新撰組捕物帖

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    井上源三郎が主人公の短編集。最初の話があんまり面白いと思えなくて途中で止めようかと思ったけど、後半になるに従って良くなっていった。
    最後の一編は、歴史の流れを短編で追おうとしているために時の流れが駆け足なのが残念だったけど、上手くまとまってると思います。土方ファンの私は函館時代が特に好きだから、思い入れもあるし、最後はどうしても切ない。
    源さん好きになりました。

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    2011年10月27日
  • 密偵

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    主役じゃないけど藤田警部が大活躍。秋山さんが描く斎藤はずっと間諜ですねー。というか秋山香乃作・斎藤さんのまさに柳に風な飄々とした感じが好きすぎる。若かろうが歳取ろうがとにかく喰えない男・斎藤。そして不死身呼ばわり。

    しかし今作一番衝撃的だったのが永倉改め杉村さん。快活に笑いながら人斬りまくってるがすんげー怖いんですけども。

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    2010年10月28日
  • 漢方医・有安 忘れ形見

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    漢方医を主人公・・・江戸時代は全員が
    漢方医です(笑)
    佐藤雅美先生の作品のように、実際の治療
    の様子がしっかり書かれています
    この作者「秋山香乃」先生の作品は、2冊
    目ですが、結構読めそう♪
    楽しみな作者が増えました

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    2010年03月11日
  • 風雲伝 十兵衛の影

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    瀕死の男から砂糖菓子を受け取った十兵衛は、命を狙われる。その影には、将軍の弟・忠長が関係しているようで、、、

    直向さが足りないからかもしれないけれど、十兵衛にあまり魅力がない。

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    2009年10月07日