三谷宏治のレビュー一覧
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戦略思考に必要な、物事をいかに観るか(視点、視座、切り口)、物事を正しく理解し見透かす力について解説し、その養い方についても説明している。
要点としては大きく3点。(1)自らの常識を疑い、知識ベースを拡大し、バイアスを除き、新しい発想や正しい答えを得る努力をする、(2)正しい視点を持つ、逆に言えば大体の視点は正しくないのであり、正しい視点とは少数派の意見としての意見を持ち、マイノリティとしての気持ち悪さに耐えることである、(3)勝負の土俵を自己の有利なように変えること、長期間かけて顧客層をうまく拡大していくこと、敵との差別化を超え真の商品高付加価値化を図ること
様々な企業の商品・サービスの戦略 -
Posted by ブクログ
元アクセンチュア戦略グループの三谷さんの書籍。常識を疑うところから始め、個別の事例と併せて戦略コンサルタントとしての視点を説明している。コンサルタントとしては第四章が実務の参考になりました。
全体の印象として、紹介されているコンセプトは参考になるものの、事例の説明が簡潔であり、もう少し深堀して説明して頂きたかったです。
以下に参考になった視点を記載します。
■第一章:常識を破壊する
・ヒトに統計的直観はない
経営者は統計的手法を使った際に違和感を感じる場合がある。むしろ、面白そうな「他社事例」を好む場合がある。また、数字ではなく「大丈夫」といった人の事を信じる。
⇒経営者は自身の都合の -
Posted by ブクログ
重要思考ということで、
ものごとの一番重要な部分にフォーカスをあてて
みようということでした。
例えば、節電のお話で
夏のピーク時の節電をする際に、じゃあ家中の家電全部を
最新のものにすれば良いのか、ということについて、
そもそも、昼間に動かす電化製品では照明やテレビは
ほとんど使っていない。エアコン、冷蔵庫が日中でも使うもの、
だから買い替えるとしたらそれ。でもそもそも外で働いている
場合は意味ないね。ってな具合で、物事を考える上で
つねに核心を突くような思考方法をしよう、というようなおはなし。
その辺は具体例も多く、かつ参考になるような情報もあり面白い。
また、一見具体的に表現されてい -
Posted by ブクログ
発想法という点で従来にはない新感覚の本。最初はとっつきにくかったが、だんだん本書で言われていることの価値が分かってくる、良書。
★特記事項
●常識、知識の呪縛、統計のわな(平均とか)に注意する。
・自分が感じた違和感、非常識なこと、対象の歴史や進化、あまのじゃくな人からの意見、誰に対する何のためのものなのかといった切り口からせめていく。
「非常識な視点」
・宇宙人、外国人、子ども、他人の視点、タイムマシン、神の視点で。
・次はどうなるのかな、っと予測してみる。
●「驚き」の視点
●「言葉」の視点
・単語の意味を徹底的に調べつくす。
・外国語から発送する。
・類語辞典などを活用して。
本質 -
Posted by ブクログ
物事を正しく理解し見透す力を「観想力」とし、「観想力」を
伸ばすためのキッカケをくれる書籍。
常識を破壊し(問題を発見し)、論理的に、俯瞰的に解決していく
方法を具体例を挙げながら説明してくれているので、理解しやすく
面白い。
また、本書におけるキーワードは「ヒューリスティック・バイアス」
人間は「ヒューリスティック・バイアス」のため、誤認識して
いるか、また、それを除いて思考することがビジネスに
おいて如何に重要であるか書いている。
尚、ランチェスターの法則、アンゾフのマトリックスなどの
戦略立案に使用するフレームワークも出てくるので、経営戦略系の
書籍への興味もわき、足掛かりにもなると