土屋健のレビュー一覧
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現代の風景や人間たちのなかに、恐竜のイラストがリアルに溶け込んでいるのが面白いポイントでした。
犬やワニ、オオカミなど誰でも知っている動物とも比較してくれているので、サイズ感や大きさが視覚的にすんなり入ってきて分かりやすかったです。
掲載されている情報は少し控えめですが、だからこそサクサク読めて、何度もページを行ったり来たりしているうちに自然と恐竜の名前を覚えられました。
もう少し文字が大きくて太ければなぁとは思いましたが、イラストメインだと思えば十分です。
あらかじめ別の恐竜図鑑などで少し知識を入れておくと、より一層楽しめると思います。綺麗なイラストがたっぷり詰まっているので、子供から大人まで夢中になれるおすすめの一冊です。
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「古生物水族館のつくり方 (生物ミステリー)」の著者が
水族館に続いて、動物園での古生物飼育への考察。
加えて、古生物動物園自体には現役の動物園獣医師、
古生物については古生物動物園研究チームが、
面白真面目に実現を創造している。
・はじめに ・本当のはじめに ・地質年代表 ・園内マップ
ZONE A 館ゾーン ZONE B 平野ゾーン ZONE C ふれあい広場
ZONE D ゾウの進化&肉食ゾーン ZONE E 水辺ゾーン
・ようこそ!バックヤードツアーへ
・おわりに
・もっと詳しく知りたい読者のための参考資料
索引有り。
突如、現代に“出現”した古生物たち。
国際自然史保護連合IUCNHが設立され、
国際古生物保護条約が制定され、保護された古生物は
IUCNH指定の水族館や動物園で飼育されるという、空想の世界。
とはいえ、古生物は現在判明している姿や生態を鑑み、
現代の生態が近しい生物に寄せてるし、
動物園は、現代の設備や環境、飼育や展示などを
取り入れての監修なので、マジ有りなんじゃない?なんて
古生物好きとしてはワクワクしながら愉しめてしまう。
始祖鳥、ケナガマンモス、ステゴサウルス、
トリケラトプス、ナウマンゾウ、マチカネワニなどが
展示されているのは、嬉しい。
また、人間や既存の生態系に危険を及ぼす古生物を捕獲し、
保護・研究する目的があるため、
翼竜のケツアルコアトルスや巨大なマメンチサウルス、
危険な恐竜アロサウルス、帝王・ティラノサウルスなどが
収容されている。空想の中の動物園だけど、これほどの
設備と広さを維持するとしたら果たして経営はどうなるのかと
要らぬ心配をしてしまいました。 -
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「古生物食堂(生物ミステリー)」で驚かさせてくれた
著者による、水族館での古生物飼育への考察。
加えて、古生物水族館自体には現役の水族館獣医師、
古生物については古生物水族館研究チームが、
面白真面目に実現を創造している。
・はじめに ・本当のはじめに ・地質年代表
・水族館マップ
ZONE A メイン館1階 サメとその仲間たち
ZONE B メイン館2階 世界の水棲古生物
ZONE C 身近なエリアとリサーチ館
ZONE E クジラのドーム ZONE F ビーチと入江
・ようこそ!バックヤードツアーへ
・おわりに
・もっと詳しく知りたい読者のための参考資料
索引有り。
突如、現代に“出現”した古生物たち。
国際自然史保護連合IUCNHが設立され、
国際古生物保護条約が制定され、保護された古生物は
IUCNH指定の水族館や動物園で飼育されるという、空想の世界。
とはいえ、古生物は現在判明している姿や生態を鑑み、
現代の生態が近しい生物に寄せてるし、
水族館は、現代の設備や環境、飼育や展示などを
取り入れての監修なので、マジ有りなんじゃない?なんて
古生物好きとしてはワクワクしながら愉しめてしまう。
頭の突起が可愛い、ファルカトゥス。
18世紀に絶滅した、ステラーカイギュウとの寄り添い体験。
異常巻きのアンモナイト、ニッポニテス。珍妙なドロカリス。
生きたピー助、フタバサウルス。バシロサウルスのショー。
そして超弩級の危険生物、モササウルスなど、
空想の中の水族館だけど、動く実物が見たくなる魅力が
溢れていました。 -
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「史上最大の大量絶滅では何が起きたのか? 」で
古生物への興味を促進させてくれた著者による、
なんと驚きの古生物グルメへの誘い。
・はじめに
・地質年代表
古生物食堂 お品書き
古生代編 中生代編 新生代編 古生物食堂勝手口
・もっと詳しく知りたい読者のための参考資料
・監修者紹介
古生物たちが現代に登場!
え、食べられるの?美味しいの?
そんな疑問に応えるべく、面白真面目に果敢に挑戦!
摩訶不思議なシチュエーションながらも、著者の元に
集ったのは、古生物食堂研究者チームに料理人、
そして漫画家が描き下ろしで絵を添える。
全ての料理にはレシピがあるし、隠し味というか、
たっぷりと古生物の知識が満載なのも嬉しい。
食材入手のための漁や狩猟、飼育の話もあるし、
スーパーマーケットで販売されているという空想も面白い。
そしてモノクロの穏やかな色合いの絵が嬉しい。
リアルカラーな絵だったら食欲減退になりそうだもの。
なんたって初っ端からアノマロカリスだし。
でも中生代や新生代の生物は狩りは大変だけど、
食べ応えありそうだし、カピバラよりもでっかい齧歯類の
ホセフォアルティガシアの豪快ロール巻きは迫力満点。
加えて『絶滅酒場』のママさんが可愛いなぁ。 -
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ネタバレ図がもっとあったら読みやすかっただろうけど、新たな恐竜の名前が出てくるたびにその姿を調べながら読んでいくのも楽しかった。
小林快次が帯を書いていたので目に留まった。
著者によると(著者の偏った意見の可能性はあるにせよ)恐竜の最も繁栄した時代は白亜紀後期だったらしい。ジュラ期でさえ全盛期ではなかったのか。ジュラ期の最上位捕食者カルカロドントサウルスなんて種については初めて知った。ジュラ期の終わりにカルカロドントサウルスがいなくなったニッチを占めたのが我らがティラノサウルス類だったらしい。北アメリカとアジアに限って。ティラノサウルス類の分布が北半球に限られていたことも知らなかった。
著者自身、ティラノサウルスとトリケラトプスに魅了されたと記しているように、この本ではティラノサウルスへの記述はかなり多く、力も入っているように感じた。読み応えがある部分。ミーハーな読者としても嬉しい。
6600万年前の小惑星衝突の描写がとてもいい。これまで読んだ文章の中でもかなりドラマチックに描かれていて、想像を掻き立てる。 -
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現代にも通じる営業の基本姿勢が学べる本
プロ野球選手から営業マンとして大成功した著者の営業ノウハウを学べる本です。
情熱を持て、というスポーツ選手らしい体育会系な話から始まりますが、読み進めると
・話し方の練習を繰り返し行う
・スケジュールを立ててスケジュール通りに行動する
・失敗を恐れず、振り返りから改善する
など、至極真っ当な内容がほとんどでした。
営業の本はキーエンスの営業の方の本の後で二冊目でしたが、やはり泥臭く練習、実践、振り返りを繰り返すという点は共通していました。
基本を大切に、しっかり実践することに尽きるのだな、と思います。 -
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古生代ペルム紀末の大量絶滅。
それ以前にはどのような古生物がいたのか。
大量絶滅で消えたもの、生き延びたもの。
そして回復期の中生代三畳紀からの生物についても
注目し、解説する。2000年以降の発見や研究も多い内容。
・はじめに ・序章 そのとき何があったのか?
第1部 前夜 第2部 世界をまたいで 第3部 新たな時代
・終章 そのとき何があったのか? ・おわりに
・もっと詳しく知りたい読者のための参考資料
索引、著者・監修者略歴有り。
まだパンゲア(超大陸)とパンサラッサ(超海洋)だけで
地球上が覆われていた頃、ペルム紀末に
大量絶滅があったという。
寒冷期から平均気温が15℃、18℃へと上昇し、
ペルム紀末には40℃以上達したという。
その中にいた単弓類、陸棲爬虫類(側爬虫類と真爬虫類)、
両性類、サカナ、軟体動物、植物類、昆虫類。
彼らの繁栄と衰退、そして大量絶滅の影響とその後に
ついてを2000年以降の発見や研究を織り込みながら、解説。
ペルム紀に2回あったらしい大量絶滅。
特にペルム紀末の大量絶滅は、大規模な火山活動での
オゾン層の破壊、急激な温暖化、酸性雨、乾燥化、
森林破壊などの複合的要因が発生したと、示唆される。
だが、確実な証拠があるわけではない。
また、中生代三畳紀になって、40℃の気温は徐々に下がり、
年月をかけて冷却化。その後冷却化と温暖化を繰り返し、
後期には約22℃まで下がる。生態系を回復させる何かが
あったのかもしれないが、その年月の中で、
生き延びたものでも衰退し絶滅するもの有り、
小型化するもの有り、進化するもの有りで、
哺乳類が誕生し、爬虫類は大型化して恐竜の登場へ向かう。
まだまだ分からないことが多い。
何といっても遥か彼方の過去のこと。
それでも日進月歩で発見や研究は進行している。
古生物学に更なる興味が湧く内容でした。 -
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生物は進化の中で、どのように姿かたちが変化したのか?
「紀」よりも「類」に視点を置いた、古生物の入門書。
・はじめに
1章 哺乳類とその仲間たちの移り変わり
2章 恐竜類、爬虫類、両生類、甲冑魚たちの移り変わり
3章 骨のない仲間たちの移り変わり
・おわりに
・もっと詳しく知りたい読者のための参考資料。
コラム、さくいん有り。
58の古生物の物語が紡ぐ、生物の姿かたちの変化。
簡易なイラストながら、その生物の特徴が分かり易く
描画されている。解説は、中高生にも理解し易い内容。
祖先は陸棲種だったが、半陸半水の生態へ、
そして完全な水棲に移行する。その変化が分かるクジラ類。
恐竜からの鳥への変化は、原始的な特徴の喪失。
アンモノイド類の丸まる変化と、
突然変異の日本の異常巻きアンモナイトが面白過ぎる。
また、カンブリア紀からペルム紀までの古生物たちの
姿かたちも、なんか驚異で珍妙。三葉虫類、奥が深い。
環境や食生、行動等に適した進化は、
その生物の大繁栄をもたらすが、
ペルム紀末や白亜紀末の大量絶滅で消えた。
長い歴史の中での進化、移り変わりが何ともワクワク。
まだ分からない事も多いけど、研究の進展では新しい
発見も登場すると期待しています。 -
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恐竜・古生物の学名には“物語”がある。
五十音順に並べた124種の学名の意味とイラスト、
そして命名された学名の背景や研究者の思いを見い出そう。
・はじめに
学名の五十音順で恐竜・古生物を紹介、解説。
・おわりに
キーワード索引、学名索引、参考文献有り。
学名とその意味、イラストと簡易な紹介で1ページ、
続いて“物語”での構成。その“物語”が興味深い。
ほんの一部しか発見されていない化石での迷走。
別々の生物と思われたのが、新たな化石の発見で
紆余曲折を辿り、同一種となる混乱。
命名した研究者がファンだろうと推測される学名や種小名は、
ファルコン(スターウォーズ)とか、ゴジラとか、ガメラとか。
発見された日本の地名を入れた学名や種小名が嬉しい。
また、基礎知識的な、先取権の話や、
学名の命名は記載論文を執筆した研究者によること、
原則的に命名者は自分の名前を学名に付けられないなどが
分かり易く挿入されているのも、良かったです。
そして、ほんわかしたイラストの味わいも。
特に、カンブリア紀の生物相の多様の姿が面白過ぎて
つい、カンブリア紀関係の本を探してしまいました。 -
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脊椎動物の進化系譜を現生人類に絞って時系列で追っていく。すると我々が何者かについての理解が深まり、分岐が激しくて分かりにくい進化史の理解も整理されるため良い企画だった。魚類→両生類→爬虫類→哺乳類で進化したという古い理解は、魚類→四足動物から様々な枝分かれに進化していった新たな常識にアップデートされる。我々が知っている現存する脊椎動物5種類で全てが分類されるわけはない。2020年代の論文や書籍も多数取り扱われる。
DNAの情報や化石から、いつから器官や組織を獲得したのかの推測が非常に知的好奇心をくすぐる。汗腺から乳腺が進化したと考えられていて、最初は殻の薄い卵を保護することからスタートしたという説がある。まさに哺乳類の起源に迫る謎だが、なぜ雌のみが授乳するのか?これは初期からすでに父母など家族間で連携があったためなのか?単孔類が現存するということは、胎盤獲得よりはるか昔に哺乳システムを開始していたことを思わせる。そして赤ちゃんは哺乳期間には歯が生えてこない工夫になっている。そもそも哺乳類の歯が何回も生え変わらないのは、多様な上に超高機能の仕様になっているためだという。芸能人でなくても歯は大切だ。
カンブリア爆発は有名だが、新生代に入ってからの哺乳類の多様化も同じくらいインパクトがあった。ネズミのような小型生物から、わずか数十万年でゾウやらウシやらイヌやらサルやらまで分岐しているのは驚きだ。
新生代が始まってすぐ大森林が形成された、長らく我々の祖先は樹上生活者だったようだ。虫や木ノ実を識別させるため視力を発達させた。やがて寒冷で乾燥を伴う氷河期が繰り返され森林面積は大きく減少することで生活環境が変化。類人猿には固い根茎類やナッツ類を主食にするグループ、肉を主食にするグループが分かれていき、前者は絶滅し後者はヒトの系譜に繋がる。サピエンス、デニソワ人、ネアンデルタール人はそれぞれ交配してきたことが分かっている。今はサピエンスだけが残っているが、この理由を暴力や排他性に求めるのが「サピエンス全史」など、よくある説明だが、「サピエンス前史」では別の説明が提案されている。ライガーしかりラバしかり、本来は交雑による子孫は繁殖能力が落ちる。しかしサピエンスは交雑でも繁殖能力が落ちにくい特性があったのではないか、というのが推測になる。どちらの説が検証可能で科学的といえるか。どちらの説がもっともらしい想像の産物といえるか。