【感想・ネタバレ】恐竜大絶滅 陸・海・空で何が起きていたのかのレビュー

あらすじ

6600万年前、生態系の頂点を極めた恐竜類が地球上から姿を消した。大量絶滅事件の原因は、隕石だとするのが現在の定説である。
ただ、その影響は一様ではなかった。突然のインパクトを前に、生存と滅亡の明暗は、いかに分かれたのか?
本書は、恐竜、翼竜、アンモノイド、サメ、鳥、哺乳類などの存亡を幅広く解説。大量絶滅事件の前後のドラマを豊富な図版とともに描き出し、個性豊かな古生物たちの歩みを伝える。

各章監修:後藤和久、小林快次、高桒祐司、相場大佑、冨田武照、田中公教、木村由莉

目 次
はじめに

第1部 大量絶滅事件、勃発
第1章 隕石落下というはじまり―謎多き大事件

第2部 滅びに至る物語
第2章 陸の王者――恐竜類の1億6000万年
第3章 空の主役――翼竜類の1億6000万年
第4章 世界の証人――アンモノイド類が歩んだ3億年

第3部 滅びを超えた物語
第5章 絶滅しなかった海の主――役者は交代するも舞台は続く
第6章 恐竜類の生き残り――絶滅と生存の分水嶺
第7章 私たちへの道―霊長類、現る

おわりに
もっと詳しく知りたい読者のための参考資料
索引(種目)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最近長男が恐竜に興味をもつようになり、大阪南港の巨大恐竜展や、福井の恐竜博物館にいって、自身も興味をひかれたので読んだ。
本書では、恐竜が滅びたきっかけとされている隕石衝突(K/Pg境界大量絶滅事件)の前後で、なにが起こっていたのかを紹介、考察している。
陸の覇者恐竜、空の覇者翼竜、海の覇者サメ、そして事件後爆発的な多様化をとげた、我らが霊長類、それぞれ事件までどのような進化を経てきたのか、事件で生き残った生物と生き残らなかった生物の分水嶺は?
こうして振り返って書いていても、中二心がくすぐられる。
エドモントサウルスには、デンタルエレベーターと呼ばれる、予備の歯が1000本顎のなかにある、とか、翼竜は軽量化のために骨を軽く中空にしていたので、あまり化石が残っていないとか、息子にドヤれるネタが仕入れられたのも良かった。
また月並みだが、恐竜が滅びたのが6600万年前、そのより前の1億8600万年前間は、は虫類の天下だった、とか聞くと、人間の高々数十万年の歴史がいかに儚いものかがよくわかる。
これを読んでいるなかで、何度か三体を思い出した。「石に字を彫る」ではないが、長期間情報が残る手段としての化石から、はるか古の情報を解析・考察するのはとてもロマンがある。しかも子供のときの知識と今の研究結果とで変わっているところも多々あり、まさいにまそのような化石調査をして新しい事実がどんどんわかっていっている、というのがまた良い。
もう1つ三体絡みでおもったのは、もし地球外生命と邂逅したときに、相手がK/Pg境界前の地球みたいな状況で、恐竜みたいな生物ばっかりだったら、今度はわれわれが三体人みたいな思いをするんだろうなぁ、と。
この後ジュラシックワールド見に行ってきます。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

今から6600万年に巨大隕石が落ちて、地球の気候などの環境が激変し、恐竜は絶滅しました。
巨大隕石は、直径が10キロメートルぐらいだそうで、山手線ぐらいの大きさだそうです。
これを読んだとき、巨大隕石と言っても地球の大きさに比べたら小さいんだな、と思いました。
それでも地球の環境が激変してしまうのだと思うと、なんか凄いなと思いました。
この巨大隕石で絶滅した恐竜やアンモナイト、翼竜などの絶滅前の繁栄がよくわかりました。
たくさんのイラストがあってよかったです。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

現在に最適化すると滅びる。ほどほどにしといた方がいいなと考えたりする。
読みやすく、想像が楽しくなる本だと思う。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

恐竜の絶滅要因の説に対する解説と、現代まで生き残った生物と絶滅した生物の差を考察した書籍。ちょっとした事が要因で絶滅が生存かの差が生まれるのは面白いと思った。文章が読みやすく、良い書籍だと感じる。

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2025年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

6600万年前に突如として滅びた恐竜たち。巨大隕石の衝突により気候変動や生態系の変化によって滅びた。K/Pg層を境に生物種が変わったようだ。現在の研究では強大な隕石衝突が主な原因であると断定されているようだ。恐竜や一部の生物以外は進化をしながら現在まで生き残っている。今の人間に繋がるホモ・サピエンスは20万年前に現れた。地球46億年の歴史からするとわずかな時間である。(中学校の学校祭で恐竜の展示をやったが、全長2m弱の展示用ティラノサウルスはまだ昔のゴジラのように尾を地面につけていた)

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

やっぱり挿絵って大事。綺麗な動物の絵がたくさんあって楽しい。眺めるだけでもこんな動物がいたのかと思うと素直にわくわくする。恐竜図鑑を買おうかと思った。
やはりこれも初心者向け。するする読める。
有名な恐竜の進化の歴史を教えてくれるのは嬉しい。あのティラノサウルス類も頑張って長い時間をかけて進化したんだ、ということを教えてくれた。
絶滅に至るまでのその種族の歴史をまとめる、というのもいいコンセプトかも。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

読みやすい、面白い、ためになる。
挿絵は『クジラがしんだら』のイラストも手がけたかわさきしゅんいちさん。絶妙にかわいい。そう、恐竜はかわいい。インロン飼いたい。
大絶滅事件を境に消えた種と生き延びた種の明暗を分けた要因は何だったのか? 多様性とはこのためにある。

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2025年06月09日

Posted by ブクログ

恐竜が、6000万年前、白亜紀と古第三紀の境目で「忽然」と消え去ったのは、巨大隕石落下の影響によるとする説が、目下、最有力ということだ。ユカタン半島のクレーター、当該年代の地層に見つかるイリジウムの分析など、多方面の研究が地球規模で進められている。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

挿絵が1ページにひとつあり、具体的にわかりやすい。しかしNHKの地球ドラマチックの番組のように動画で放送されたほうがもっとわかりやすいし面白いし、小学生でも理解できるであろう。動画化を強く望む。

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2025年10月22日

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