よしながふみのレビュー一覧
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ネタバレシリーズ第五巻の本書では、五代(女)将軍・徳川綱吉が君臨する元禄時代という設定。前巻のラストで大奥総取締の座に就いた右衛門佐(えもんのすけ)の活躍、愛する我が子を失った綱吉の惑乱と狂気、赤穂浪士の討ち入り(別バージョン)の話がメインとなっています。
有功(永光院)と玉栄(桂昌院)の再会のくだり。「どうかどうかわしを叱って下され」と永光院にすがる桂昌院。権力を持った桂昌院が玉栄に戻った一瞬。まだ家光がいた頃の若い二人を思い出した。エピソードの最後、一コマなのだが小雪がちらつくシーンの冬の寒さと静けさで、感動がさらに深まった。
巻の最後にまだ10歳の信(吉宗)が登場。綱吉とのやりとりに吉宗の利 -
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ネタバレ家光=千恵が女だということを公表したため、大名たちも女性の跡取りを持つものが増えてきた。皆男名を名乗った。
千恵は大奥改革に着手。大奥の人員を整理し、暇を出したものを吉原に送る。
また、「御内証の方」を死罪にすることも決定する。
有功はそれに対し、素直にしたがって手配した。
そして、女子の5分の1にまで減った男子が、4分の1まで回復。
また、その年米が大豊作になる。
女将軍はめでたいということになり、民衆にも受け入れられていく。
ある日、千恵に夜伽に呼ばれた有功は「お褥すべり」を願い出る。
千恵は納得し、ここに唯一将軍の側室から選ばれた大奥総取締・「お万の方」が誕生する。
千恵はその後 -
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ネタバレ二巻より一年後。
家光こと千恵と、お万こと有功は、お互いに愛し合い、居場所を手に入れる。
千恵の癇癪も少しずつ減り、「将軍」として政治に参画するようになる。
しかし、有功と千恵には子供ができなかった。春日局は新たな陰謀をめぐらす。
春日は、町に出て行き、捨蔵(すてぞう)という若者を発見する。
捨蔵は有功そっくりで、これならと春日は捨蔵に大奥にこないかと誘う。
ある日、春日に呼ばれた有功は、千恵に捨蔵を側室に迎えるよう言ってくれといわれる。
拒否する有功だが、「戦のない平和な世のために」と春日に説得されてしまう。
有功は千恵にしかたなく捨蔵を薦め、捨蔵は千恵の側室になることに。
有功は、気 -
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ネタバレ江戸初期までは男女の比率は正常なものだった。
(徳川家康+秀忠時代までは)
おかしくなったのは家光時代(寛永九年)からだった。
赤面疱瘡の爆発的流行。
たくさんの若い男たちが死んでいった。
当時将軍職についていた徳川家光自身も例外ではなかった。
彼はもともと虚弱体質だったので、本来かからないとされていた年齢(31歳)になってかかってしまい、死亡してしまったのだ。
家光の乳母、春日局は絶望する…。
それより六年後のこと。万里小路有功(までのこうじありこと・18歳)という一人の僧が、
慶光院(けいこういん)・七代目院主(お寺の住職)として継目御礼(跡を継いだときにする挨拶)をしに従者の玉栄(ぎょ -
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ネタバレ物語の舞台は日本の江戸時代をモデルとした世界。男子のみが罹る謎の疫病により男子の人口が急速に減少し、儒教思想など当時の概念はそのままであるが、社会運営の根幹や権力は男から女へと移っていく世界を江戸城の大奥を中心に描く。
一巻は、そういう社会が常識化していた第八代将軍、徳川吉宗の治世から始まる。
貧乏な武家の息子、水野祐之進(みずのゆうのしん)は、金を稼ぐためとかなわぬ恋のせいでお婿に行きたくないため、大奥に入ることを決意する。
大奥に入った祐之進は、名を水野と改名し、「御三の間(ごさんのま)」という役職を与えられる。
新参いじめを受けるが、先輩の杉下(すぎした)さんに助けられながら、な -
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ネタバレ(2015-11-24L)(2016-06-19L)(2020-12-03)(2022-01-11)(2025-11-21L)
p122「俺が料理の出来ない独身男だつたらどうするつもりだったんだ…」
いくら少々常軌を逸したところのあるひとだからって、流石にシロさんが料理出来るひとだってわかっているでしょうよ それもかなりの腕前だって
毎月おいしい弁当持ってってるし、それが筧の妻の手によるものでないことは一目瞭然 少なくとも女性なら気付くと思う
だって〝妻〟なら、仕事とはいえ他所の女と休日に会うのに、白いタッパーにアルミホイル仕切りの弁当を夫に持たせたりしない!(笑)(20251212再読時 -
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平賀源内の無念が、青沼の信念が、後世にて繋がった。
遂に赤面疱瘡が、この日本を揺るがし、女性が将軍になったきっかけの病気に手立てが。
なんとも印象的だった、平賀源内の死と青沼の死罪から時を経て、意志を継いだ者たちの執念がようやく実を結びます。
それには治済のもと何もできなかった家斉の力添えがあってこそだったわけですが、まあ御台所が素敵なこと。
命を懸けてのやりとりがね。家斉を救うんだけど、そこでもう御台への愛が途絶えちゃうのがね、この男の器といいますか、おぼっちゃんの限界なんでしょうね。
そこからまめまめしく愛を育んでほしかった。
でも、そうなれないのが男性なのかなあ、とも思ったりしまし