よしながふみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ええっと、冒頭からBL炸裂だとは知らなかったので。本を前に驚きでのけぞったのは初めてかもしれません。よしながさんにはまっただけのつもりが・・・18世紀パリ。没落貴族の親に売られたジャックは、男娼宿で客のジェラールと出会う。ジャックが貴族の身分をひけらかすことに腹を立て、ジェラールは彼をそこから解放した。男娼以外の道で生きてみろ、と。数日後、偶然ジェラールのもとに下男候補として表れたジャック。当然逃げようとするのだが、ジェラールは彼をそのまま雇い入れた。ジェラールは使用人にショコラや菓子をふるまい書斎での読書を許す風変わりな主人であり、彼の下でジャックは賢くたくましく成長する。だがジェラールには
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Posted by ブクログ
これはBL・・・なのかな。いや確かにBLなんだけども。
「本当に、やさしい」とこれを読んだら、多分BL界のよしなが作品導入偏としてはほぼ完璧と言える短編集。
多分、身近に大奥や西洋骨董洋菓子店でよしながふみに出会って、こっちもちょっと読んでみたいけどでも・・と思ってるBLに免疫の無い人が居たらとりあえず私はこれを貸す。
これで駄目なら多分全部駄目だし、これが良いと思ってもらえたら同時にBLってただのポルノじゃねぇよ(っていうかそもそもBLが目指してきたベクトルは性娯楽だけじゃ無いよ)ってことを知ってもらえるきっかけにはなるかもしれない。よしながふみにとっては迷惑な話かもしれないが。
お勧めは -
Posted by ブクログ
男女が入れ替わった大奥の話というのは知っていましたが、こんなにしっかり作り込まれているとは思いませんでした。
もっと単純に男女が逆転しているコメディっぽいものだと想像していたので、この内容はちょっと衝撃でもありました。
泣けました。
どの将軍も痛々しくて泣けました。
今までのところ家光が一番泣けたけれど、でも彼女にはお万の方がいたから、ある意味幸せだったのかなぁ。
いや、あんなの全然幸せじゃないと思うけど。
柴咲コウと二宮和也で実写版も制作されるとか。
話は一巻だけをやるのかな。
悲惨な所もあんまりないし、濡れ場も少ないから無難なところかな(^^;
しかし、この話、どう -
Posted by ブクログ
やっぱりよしながふみはいいなあ。この文庫本はコミックス2冊を合わせたものだが、時代も国も違う二つのシリーズ物を一緒に楽しめてたっぷり読みごたえがあった。設定は違っても二つのシリーズに共通しているのは、そこに流れる清澄で透明な空気だ。普通の漫画なら、さあここからドラマティックに盛り上げて、というところでさらっと視点がずらされるそのさじ加減の絶妙なこと!巻末の解説は安彦良和なのだが、そういうよしなが作品の魅力を実に見事に書いてくれていてとても良かった。非常に値打ちのある解説だと思った。私はBL趣味は全くない(と思う…)が、登場する男性達が本当に魅力的。と、最近本当にお気に入りのよしながふみさんなん