よしながふみのレビュー一覧
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ネタバレ赤面疱瘡ひと段落。
帯通り、衝撃の結末だった…
母は強し。って感じ。
だんだんとしっかりして行く家斉は頼もしかったけど、最後の最後で日和ったので、かなりビックリした。
マザコンって根深いのね。
それに対して、御台と滝沢の強いこと…
しかし、家斉はなんで強硬になったんだろう?
御台を信頼出来なくなって、若い側室を作りまくったのは理解できるけど、気が弱くて優しかった家斉が、あんな風に豹変したのが分からない。
国政に目覚めて、国を守るためには手段を選ばないってこと?
基本将軍家の話だし、それ以外のところでも、様々な形の母子が出てくる。
純粋に子を想う母もいれば、子を利用したり、子に幻想を抱いたり…
母子って、男女関係よりも、更に生々しい関係な気がする。 -
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ネタバレ八代将軍吉宗の遺志を継ぎ、
長崎から来た青沼、そして田沼意次・平賀源内が、
今なお猛威を振るう赤面疱瘡の解明に挑む――!
物語上決定的に重要な意味を持つ「赤面疱瘡」の解明、克服に向けて、物語がテンポよく進みます。
長崎から大奥に入った、日本人とオランダ人のハーフの青沼と、平賀源内の二人が、田沼意次の強い後押しを受け、将軍家治と御台所の理解を得て、「赤面疱瘡」の解明、克服に一歩一歩近づきます。
天然痘の「種痘」の西洋からの導入という江戸時代の歴史的事実と重ね合わせて、物語を展開するのは、見事なストーリー展開だと感じます。
一方で、家重の死も描かれ、印象深いです。
「母上も私の事を許してくださるよな?な?意次?」「あ 母上 母上 ろうかもう一度私を抱きしめれ下されませ」といって絶命する家重の死に、重たいものを感じる方は多いと思います。
田沼意次は史実通り開明的で聡明な人物として描かれ、かつ魅力的に描かれています。
ただ、意次に対して、家重と将軍の座を争った宗武の娘、松平定信が、敵意をつのらせます。
吉宗の事実上の後継者として期待される意次、一方で吉宗の孫であることに強い自負を持つ定信というコントラストの中に、吉宗の存在感の大きさが垣間見えて、今までの巻との連続性が鮮明に感じられます。 -
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ネタバレ後の世から中興の祖と讃えられた
八代将軍・吉宗の時代の終焉…
そして、その意を酌んで赤面疱瘡の解明へ、
「大奥」の男達、そして女達が動き始める…!
徳川政権中興の祖と称えられた吉宗の人生人生が終わり、物語も江戸時代も後半戦です。
病(脳性麻痺=知能障害なし、との説が有力)を抱え容姿も醜い長女・家重より
利口で美しい次女・宗武が九代将軍に相応しいという廃嫡騒ぎが勃発。
さすが吉宗は、表面的にしか物事を捉えられない周囲の軽率な言動には動じません。
外見と身体のせいで誤解を受けることも多かった9代目将軍家重ですが、
「凶作になれば百姓が飢え死に、米の値が上がれば町人が苦しみ
豊作になれば米の値段が下がり札差に米を買いたたかれて武士の暮らしが立ちゆかぬ」
と、まるで三すくみのような状態を指摘し、
「誰もが幸せに暮らせる日などこない」
と言います。家重の出した結論は「(だから)まつりごとくらい空しいものはない」でした。
この三すくみを打開するには、米本位制から貨幣経済へのシフトしかないと考えたのが今巻初登場の田沼意次です。
最近は再評価されることも多いですが、徳川の寿命を縮めたと非難された時代もあったり、賛否両論が今もって続いているのが田沼意次の面白いところだと思います。 -
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ネタバレ家宣の死後、幼くして将軍となった家継。しかしそれも長くは続かず…。そして時代は、八代将軍・吉宗の治世へ――。
江島生島事件の顛末―――それは『人』として生きた証ではないだろうか。
数少ない男として生まれながら、その容貌や体質により「真に必要とされない」と思い込んでいた江島。
「役者は品物」と言い切る生島。
だが、この二人が言葉を交わした短い時間に、人として大切なものが生まれたのだと、思う。
歴史という大河の前では、それは小さな灯であり、あえかなものだったとしても、よしながふみはやさしく描き上げてくれた。
江島生島事件が終わると、場面はまた8代将軍・吉宗の時代へ。
やっと吉宗が、「没日録」を読み終えます。
さて、過去の歴史を知った上で、将軍として吉宗が何をするのかです。
小石川の薬草園・火消し・目安箱等々次々と手を打って行く吉宗ですが、一方で、商人の反対にあって、金銀の換算率の変更は上手くゆきません。
歴史を知った吉宗の今後の動向が楽しみです。