よしながふみのレビュー一覧
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私としたことが、発売日後から知って
あわてて買った……。
(以下ネタバレ含むかも)
志乃さんの指導話、働いていた頃の辛い思い出とリンクして、
しみじみと感じ入ったわあ。
どちらの立場にもなったことあるけど
今回は志乃さんに肩を持つかな。
志乃さんの二度目の注意の言い方って
アスペな人とか、行間読めない人対応なんだよね。
志乃さん気の付く人なのに……
でも、仮に自分が相手の立場だったら
自身の至らなさゆえにテンパってしまうんだろうか、とも。
(勿論こちらのせいね)
その相手方の後任にあたるパート事務員さんは
意外キャラとして登場ですね。
ただ、「何故彼女が筧=ゲイだと気づいたのか」を今後描いてくれるといいな。
女性が男性の同性愛に気づく為には
相応の経験が要ると思うので。
ぶっちゃけ、身内や元彼などにゲイがいるとか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ義母にとっての初孫と次の孫は、夫の弟の妻が生んだ女の子ふたり。しかしこの夫婦は妻の実家近くに住んでおり、赤ちゃんの世話の手伝いも、妻が仕事復帰した後、勤務中に子ども預かる役割も、全て妻の両親が担った為、世話好きな義母の“赤ちゃんのお世話をしたい”欲求は、4年後に生まれた3番目の孫、私が生んだ長女に集中した。
義母の目から見て私は、相当に“出来の悪い主婦”だったらしい。私を家事も育児も何一つ知らない脳足りんであるがごとく、何かと手や口を出してきた。
決して悪意がある訳ではない。やってあげなきゃと思い込んでいただけだ。本当にいろいろ手伝ってくれた。助かった。有難いと思わなければならないとは、思う。勿論、言葉を伝えたり母の日の贈り物をしたり、感謝の態度は示してきた。ただ、心の中では。
彼女はやり過ぎた。干してある洗濯物は外してかけ直さなくていいし、育児書に書いてあることや保健所の育児指導で聞いてきたことを、自分の経験と違うからといって真っ向から否定しなくてもいいし、母親の留守中に娘の髪を切らなくてもいい。長女で世話したい欲求を充足させたからといって、次女が生まれたとき、それなりに世話を手伝ってくれたものの、あからさまに態度を変えなくてもいい。
佳代子さんとミチルは実の親子だし、お互い率直に言いたいことが言える関係だからこそ、ミチルは心から感謝の言葉を口にできたのだろう。それこそ想像上の人物だし。
もう20年以上前の出来事で、義母もとっくに鬼籍に入ってしまっているのだが、こういうときふと思い出してしまい、苦い気持ちになってしまうのである。
(2016-10-22L)(2021-10-13)(2026-04-26L) -
Posted by ブクログ
30歳くらいの娘(まあ一応、主人公か)がいて、市役所に勤めている。独身で実家暮らし。
50歳くらいの母が居て、大病をしたが無事に退院してきた。
父(というか夫)は、10年以上前に死別してしまっていて、母娘のふたり暮らし。
50歳くらいの母が、再婚する。
再婚相手は、20代の若いイケメンの、まだそんなに売れていない俳優さんだった...。
ということから話は動き出します。
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母娘モノ、ですね。
読書会の課題図書。
「愛すべき娘たち」よしながふみさん。
2002年から2003年くらいにかけて書かれた、連作短編みたいな漫画です。
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なんのかんの憎まれ口をききあいながらも、とってもお母さんに依存していた娘は、母の再婚が幸せであることと向き合って、親離れして家を出る。
良い恋人さんがいて、結婚を前提の同棲を始める。
...一種、小津安二郎、「秋日和」の現代版、とも言えます。
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という1篇を皮切りに、主人公の友だちや知人、などが次々に1篇の主人公となって短編が続きます。
ロンド(輪舞)形式。備忘録。
●大学講師の男性。教え子女子大生に迫られ、H関係に。だが、相手は「被DV体質」とでも言うべき面倒な娘で…。
●バリバリ共産主義学者の父に薫陶を受けて育った30代の働く女性。
結婚しようと色々試みるが、「誰とも分け隔てなくする」という打ち込まれた意識と矛盾を来たして混乱。結局、良い相手がいたのに、「愛せない」と修道院に入る。
●中学生の頃に、それぞれに社会の中で働く女性としてがんばろう、みたいな誓いをしていた三人娘。
だが、そのうち一人は、恐らくは家庭の事情で徐々に転落していく。三人も疎遠になっていく。
30歳を過ぎて再会。
●最終話。主人公と母親と、母親の母親つまり、祖母。
母娘三代の関係。母は、「自分の母から受けた仕打ちを自分の娘にしたくない」一心で暮らしてきた。
だが、祖母には祖母なりの事情と気持ちがあって...という。
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やはり面白かったのは、読ませたのは、冒頭の1篇と、ラストの1篇。
一見平和な母娘、親子関係。
だけれども、互いに依存度が、重要度が高い関係であるがゆえに、
誤解も歪みもあるし、なにより、お互いに「自分」であることがまず、第一に浮かび上がってしまうので、「母」という役割に収まらない悪意やイライラや、自分のコンプレックスなどがある。
それでも、「娘」にとって、「母」が、「不完全なひとりの女性なんだ」と腑に落ちるまでには、長い長い旅路があるんですねえ。
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「自分」にとって「自分」は主人公で、「他人」は脇役です。
だけど、「他人」にとって「自分」は脇役。その「他人」にとってはやっぱりその人が主人公。
それは、家族であっても変わりません。
そして、家族は家族であるのだから、何でも許される訳でも無く、はじめから「愛情」というバリアが守ってくれるわけでもなく。
家族の中だって悪意や競争は、当然のようにあるし、起こり得る。
それでもとにかく、「家族」というのは「他人」と「自分」の隙間のような、皮膚の下に食らいつくような不思議な「肌」なんですよねえ。
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絵柄、ちょっとしたやりとり。
この漫画家さんは、どうやらもっと、ベタベタなエンターテイメントも書けそうだし。
いっぽうで、Hな内容のものとか、もっと変化球でアンダーグラウンドなものも書けてしまう筆力があるんだろうなあ、と思いました。
よしながふみさん、という漫画家さん、全く知らなかったので、発見の愉しみがありました。 -
Posted by ブクログ
自分でずっと飯を作ってると、どうしてもネタ切れになりがちなんだけど、マンネリを感じさせないシロさんちの料理ってすごいなあと思う。野菜とか材料が多いからだろうか。あと塩・味噌・しょうゆな味付けしがちなので、甘いと酸っぱいのレシピも、つけものと酢のもの以外で増やしていきたいなーと思った。
人間関係の方では、親の事・ご近所の事・職場の事、普通の人の普通の話なのに、共感すること多し。ゲイ認定をひた隠しにしてたシロさんの警戒心が緩んできてるのは歳をとったからか世間の風向きが変わりつつあるからかはたまた愛の深まりか。何でもおいしいって食べてくれる相手って得難いな~と思ったりもした。