よしながふみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
平賀源内は魅力的なキャラクターだ。 いままでにないフットワークと口の軽さで、話の展開にうまく緩急をつけている。彼女から伝わる躍動感で、一層「時代が動いている」と感じさせられる。
大奥内でも新しい時代の流れが生まれ、田沼意次による赤面疱瘡解明への道筋として蘭学の講義が始まった。 次第に集まる同士たちの楽しそうな雰囲気は、価値観の仲間ならではの充足感に満ちている。
青沼が五十宮に告げられた「楽しかったから」という言葉、草加に告げられた「良かった」という台詞。 どちらも感謝の意を表してるのに、大奥という場所では青沼を悲しませる事しか出来ないのが、読んでいて辛かった。 -
Posted by ブクログ
レビューを書くのが難しい本です。だって次から次に見どころ読みどころで、何から語っていいのか分からなくなるのです。
だけど無理やり書いてみると・・・
子を産む道具だった綱吉の悲劇を書き切ったこと。男の将軍だって子種がなければ政治不安を招いたろうけど、男将軍なら女の気持ちなどかまう必要はなかったわけで。相手をその気にさせなければ始まらない女将軍のつらさは、よしなが版大奥でなければ語りえなかった部分です。
そして有功を崇拝したがゆえの桂昌院(玉栄)の運命。綱吉に養子ではなく実子をと求め続けたのは、有功を蔑んだ順性院(お夏)の孫を世継ぎにしたくなかったため。生類憐みの令を出したのは、有功の部屋子時代に猫を殺めたことが綱吉に祟っていると信じたため。みんな有功に信望したことから発したこと。なのに永光院(有功)は清廉に、桂昌院(玉栄)は迷いと悔いの中に老いを迎えている。「憎たらしいお方や」と言いながら有功を恨まない桂昌院(玉栄)は、悲しい、哀れな、身近に感じる人物です。
さらに秋本! 一見恬淡としていながらしぐさに愛嬌があって用心深い切れ者。こんな過去というか裏があったとは。
他にも柳沢吉保と吉宗の「証を」シーンとか、赤穂浪士の話とか、何というか真に迫っているんですよ。
私は、よしながふみがいる時代に生きられてよかった・・・・。