國貞克則のレビュー一覧
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ネタバレ前著「財務3表一体理解法」を読んで会計の仕組みが分かると、次のステップしてやりたくなるのが、実際に活動している企業の財務3表の分析だ。本書はこの衝動に十分応えられる内容となっている。著者も前著と同じ。電機、百貨店、飲食、携帯電話、商社、金融など代表的企業の財務諸表がずらり並ぶ。業界によってそれぞれ特徴があり、企業の一つ一つに、無借金経営型、本業成長型、M&A拡大型、投資家型、金融進出型など、独自の方針がある。小さく驚いた。加えて本書の良いのは、単なる財務諸表の解説にとどまらず全編に著者の温かな血が通っている。企業紹介の中でマツダと三菱を比較しているが、財務諸表上は何から何までマツダがイイ。とこ
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とても熱い。対人関係で苦労してきた筆者の想いがひしひしと伝わってきて、励まされる本。
manageとは本来、何とかするという意味の動詞であって、決して部下を管理監督することのみがマネージメントなのではない。自己中心性に気づくこと、自分に矢印を向けること・・・前半のマネジメント論には苦労人らしい筆者の真情が溢れていて、読みごたえがある。人を大事に、想いを大事に、如何に血の通った経営ができるかということだ。
ただ熱い人なので話も長く、後半の経営戦略論の部分はふうんという感じ。西洋的な分析も大事だが東洋的なインテグレーションも大事、と言いたいことわかる。だがこれを「脱MBAの経営論」と呼ぶにはち -
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商品の説明
財務3表一体理解法 損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)からなる、いわゆる「財務3表」の役割と関連性を分かりやすく解説する書。著者は本書を読み解くことによって、「簿記や仕訳を勉強した人とさして変わりがなく、『全体像の把握』についてはそれ以上の理解が得られる」と語る。 「こうすれば決算書を読めるようになる」とうたう書が少なくない中で、著者が独自に編み出したコツとは「財務3表一体理解法」だ。財務3表には、連動する「つながり」のポイントが5つあると解説。実際に読者が小さな会社を設立したと想定し、創業時から生じるであろう1回ずつの取引ごとに、 -
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担当:Ogawa
対象レベル:初級〜中級
内容:
第1章 本書の目的
〜第1部〜 財務目標の設定
第2章 利益がすべてか
第3章 どうすれば利益が出せるか
第4章 財務的な成果はどのように評価されるか
第5章 大切な数字はどれか
〜第2部〜 財務情報の活用
第6章 なぜ財務諸表を作成するのか
第7章 財務諸表から何がわかるのか
第8章 世の中の経済動向全般から何がわかるか
第9章 会社のマネジメントがうまく行われているかどうかを知るにはどうすればよいのか
〜第3部〜 財務のコントロール
第10章 財務計画はどのようにして立てるか
第11章 費用をどのようにマネジメントするか
第12章 売上 -
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今年(2025)の3月頃、毎年の年賀状で「今年こそ会えるといいね」というやりとりが続いていたグループからディナーのお誘いがあり参加しました。とある士業の集まりですが、その仲間が財務諸表についての解説書を出版していてベストセラーになっているとの話を聞いて、早速購入しました。いわゆる財務三表のデータがどのように関連しているかを、実際の取引を例に挙げてわかりやすく解説してあります。
財務管理を勉強している人には大変ためになる本だと思います。私も今年独立したので簡単な財務諸表を作る必要がありますが、最近は便利なソフトがあって全部やってくれますが、出来上がった表を理解する上でもこの本は役に立つなと思い -
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図表とともに財務三表の解説がされていて分かりやすかった。簿記2級の勉強で知識としてインプットされているものを、実務の手前レベルの思考に結びつけるのを手伝ってくれた。業種的に直接実務をやるわけではないけど、株主視点での財務三表の読み方についても知識を深めることができたのでトータルでいい取り組みになっていると内省できた。
なぜこの段階の利益を出すのか、なぜ表現するのか、というWhyの部分への回答を自分なりに持てるようになったことが何よりの収穫。
財務三表の作成は目的ではなく手段であり、これをもとに経営判断や投資判断に役立ててもらうことが目的。そのために正しい数値をルールに則って算出する必要がある。 -
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要 点
①財務諸表を作成する大きな目的は「会社の外の関係者にその会社の事業実態を正しく説明すること」
②すべての会社に共通する3つの活動は「お金を集める→投資する→利益をあげる」
③会計はロジカルで美しい
感 想
YouTuber、マコなり社長が勧めていて気になっていた本。
新書サイズで、ページ数も多くなく、図が豊富でとにかく読みやすい。
それでも、架空の取引をベースに具体的に会計の知識を勉強できる。
本書で著者が述べていたが、本書は会計の基礎、流れをざっくり掴むことに特化している。
会社に勤めている以上、会計は避けて通れないものだけど、経理の方以外では、教えてもらえる機会は