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Posted by ブクログ 2021年09月27日
3表の互いに連関する構造をきちんと理解することを目的に書かれた本。
全体を理解する上での鍵概念は以下のとおり。
・すべての会社は、「お金を集めてきて」、「そのお金を何かに投資し」、「利益を上げる」という三つの活動をしています。「利益を上げる」には、「費用とかけて」、それ以上の「売上(収益)を上げ...続きを読むる」必要がある。
・三つの表が、それぞれに「つながっている」ことこそが、会計の「仕組み」にほかならない。例えば、
ー売り上げが増え、売掛金と在庫が増えると、商売が拡大しているのに現金が足りなくなる
ー利益が出ていても現金がなくて、税金さえ払えないような状況になることがある
ー単年度の利益が利益剰余金として貸借対照表に積みあがっていく
・1枚のPLを見ただけでは分析できる範囲は限られる。・・・他社と比較したり、何年かの推移でみたり・・・多角的に分析すること。
・PLを下から見るクセをつける。販売費及び一般管理費の3万円は、営業利益3万円分。これを稼ごうと思えば、営業利益率1%の会社なら、300万円の売上に相当する。営業利益率1%の会社なら、100万円の売り上げに相当する。
・会社が自分で稼ぎ出す分は「利益剰余金」と呼ばれていて、BSではこの利益剰余金は、「純資産の部」に入れることになっている。(BSとPLのつながり)
・PLで利益を計算する場合は、売上と費用は取引が行われた時に認識する方法が採られるようになった。つまり、掛売りの場合でも販売を行った時点で売上として計上がなされる。しかし、売上が計上されても、その時点では売上代金は会社に入ってこない。この結果、PLの数字と現金の動きは一致しなくなる。
・減価償却の考え方を採用した結果、現金の支払いと費用の計上が一致しなくなる。
・「利益剰余金が30億円あります」ということは、会社の資産のうちの30億円分は自分で稼いだものだといっているのにすぎない。現金が30億円積まれているわけではない。
・資金繰り表とCSの構造はほぼ同じ。・・・作られる目的が違っている。CSは財務3表の一つとして会社の現金の出入りを資本家や銀行など会社の関係者に正しく伝えるために作られ、資金繰り表は決済するお金が足りなくなったりしないように、会社がお金の出入りをチェックしておくために作られる。
・営業CF,投資CF、財務CFのどこに分類していいかが明確でない現金の動きが、営業CFの「小計」の下にまとめて入れられている(「利息の受取額(+)」「利息の支払額(-)、「法人税等の支払(-)」)。「小計」より上の項目が純粋な営業活動によるキャッシュフローであり、「小計」が純粋な営業CFによる現金の動きの合計。
・(間接法CSの考え方)PLの「税引前当期純利益」・・・を起点にして、現金の動きがないのに税引前当期純利益が変動したものを逆算して実際の現金の動きを計算する。売掛金や買掛金、減価償却費。
第1章 会計は難しくない
第2章 財務3表の構造を知ろう
第3章 財務3表一体理解法~基礎編
第4章 決算書を読み解くツボ
第5章 新会計基準もわかる 財務3表一体理解法~発展編
Posted by ブクログ 2020年10月04日
簿記や会計•財務の専門書に手をつける前に一読
しておくべき本であると思う。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3表のつながりをストーリー仕立てで利益、キャッシュの動きを分かりやすく解説している。
項目名まで細かく覚えるというよりは3表上での利益、キャッシュの立ち振る舞いをざっくり理解す...続きを読むるために読むのに適している入門書。
Posted by ブクログ 2016年03月29日
つながりが大切だという事が理解できた。
分析の部分は、事例を何度もやってみないといけないと感じた。
シーサイドとシャルマンを比較するなどをやってみたい。
Posted by ブクログ 2016年02月06日
財務3表(P/L、BS、CS)の繋がりを簡単な仕分けを通して学ぶ事ができる。
3表はそもそもどういう目的で作られたのか、何を意味しているのか良く理解できるので、簿記の具体的な方法論を学ぶ前に読むと理解が深まると思う。
Posted by ブクログ 2016年01月29日
財務諸表を全体的に俯瞰するというアプローチでとても分かりやすい良本でした♪
過去に簿記の勉強もしていたのでサクサク読めましたが、勉強している時にこの本を読んでいればもっと理解が早かったと思います!
簿記を勉強していなくても、十分理解できるように解説してくれているのでオススメです。
Posted by ブクログ 2019年07月16日
スラスラではないですけど、財務諸表の考え方というか、見方というか、どう数字がつながっているかを読み解くヒントが解説されています。馴染みがないと、「会計がわかる」の域まで達せないですけど・・
Posted by ブクログ 2018年10月07日
財務諸表は貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CF)の3つが「つながっている」ということがわかればすっきり理解できる、という内容の本。もっと難しい本かと思ったら本当にわかりやすかった。
Posted by ブクログ 2023年10月30日
財務3表の書いている意味が理解できるようになった。何度か読んで身にしたいと思う。CSを見れば会社の状況と戦略を読み取れると言う話は大変為になった
Posted by ブクログ 2023年10月14日
簿記の知識がなくても、B/SやP/Lの仕組みと繋がりがとてもわかりやすく説明されている。こういった会計系の知識はどうしても数字をたくさん扱うので苦手意識を持つ人もいると思うが、原理原則を理解できるような内容になっている。
Posted by ブクログ 2020年07月12日
6年前に一度通読していた本書を、改めて手に取り精読しました。その間簿記(3級レベルですが)も取得、且つ先般以前より財務諸表関わるケースが増えたので、基礎の振り返りのため。
財務3表(PL、BS、CS)の繋がりは、本書で完璧に理解出来きます。また、その繋がりを具体的な経営のアクション(設立、仕入れ、...続きを読む販売、借入、減価償却など)を通して説明しているので、それらの経営アクションがどうゆうものか?財務3表へどの様な影響を与えるか?も理解可能。
総じて、本書タイトルで謳ってることは得られる良書と感じます。
私自身、与信管理のためこの分野を活用していますが、本書で大局的に財務諸表を理解出来る様になったので、実務でも活用出来ています。(詳細な与信分析は記載無いので別に学習し補ってます。)
Posted by ブクログ 2020年05月09日
以前知人からもらって積読にしていましたが、上司から、財務諸表がわかるようになれ、という指示が出たため引っ張り出しました。会計の入門書としてわかりやすくてよかったです。
Posted by ブクログ 2019年11月13日
財務諸表の読み方がわかる。タイトル通りである。ただし、やはり簿記・会計学そして経営分析の基礎的な知識があった方がよい。本書をてがかりにそれらの勉強のきっかけになりそうだ。本書は初版で、改まった版もあるのでそちらも引き続き読むとするか。
Posted by ブクログ 2018年11月24日
新入社員のみなさん入社する前にぜひ読みましょう!
この本の内容を理解して覚えていればできる社員になれます!
経理経験者としてもお勧めできます!!
Posted by ブクログ 2018年11月18日
簿記3級の試験が終わった後に読んだ。次の3点が良かった
・バランスシートと損益計算書の繋がり(勉強中に出てこなかったキャッシュフロー計算書を含む)がわかる
・自分で商売を始めたと仮定して、19の段階に分け、いちいち三表の繋がりを図示している
・帳簿をごまかすと、三表にどのような現れ方をするのか
なお...続きを読む、これを読むことで簿記3級の理解は高まるかもしれないが、検定合格には直結しないと思った。
Posted by ブクログ 2016年12月10日
久しぶりにファイナンスの勉強をしたくて、基礎固めにちょうど良さそうなものを調べてポチった。
「まとめ」
・企業の営利活動の基本であるお金集める、投資する、事業を回すをそのまま財務3表に落とし込む考え方
・財務諸表の意味がわかることで、ROEやDEレシオなどの財務分析も暗記ではなく意味で理解できる
...続きを読む・簿記ではあまりやらないが、CSを見ることで企業の戦略がわかる。
「感想」
簿記2級を持っているが、ほとんど暗記ゲーで取得したため、今回簿記でやっていることの目的を大枠で理解することができてよかった。若干優しく書いてあるが言葉は当たり前のように仕分け用語を使用しているため、簿記を持っていない人が1冊目これだと難しいかも。簿記3or2級の知識を身につけた上で、財務諸表を効率的に「読む」ことを学びたい人向け。
「学び」
・会計士として仕事がしたいわけではなく、財務諸表を見て企業の財務状態及び戦略を知る手段として活用したいため3表を連結させて見ることで大枠を理解するやり方は有益だと感じた。
・また本論の趣旨とは関係ないが、世の中で”粉飾”がなくならない理由が理解できた。財務諸表は企業の全容を表すものではないことは注意。
Posted by ブクログ 2016年04月01日
タイトルからするとお茶を濁す感じに思えるが、実際に起業したという想定で手を動かしながら財務3表を自分で書いていくので、基本的な考え方が身についた気がする。説明もかなりわかりやすかった。
フレンチVS餃子のようなわかりやすい読み物で、なんとなく概念は掴んだ後に、実際の決算書と格闘するのにおすすめ。
Posted by ブクログ 2016年02月14日
財務諸表の「作り方」ではなく「読み方」に主眼を置いた、会計の素人でも理解できる良書です。
財務3表とは、言うまでもなく「貸借対照表(BS)」「損益計算書(PL)」そして「キャッシュフロー計算書(CS)」のこと。
これらがどのように相互作用して成り立っているのか、その「構造」を理解することで、会社の...続きを読む仕組みや会社がどのような状況なのかを読み取ることができます。
会社の立ち上げから決算処理まで具体的な事例を交えて解説してくれるので、私のように会計知識が無くてもスラスラと理解できます。
会社経営者はもちろん会社に勤めるすべての業種の人達に是非一読をお勧めします。
Posted by ブクログ 2017年01月06日
財務諸表を体系的にお金の動きを感覚として理解をするにはとても良い本だと思います。
会計マンには物足りないかもしれないが、ビジネスマンにはとても良いでしょう!
調達 投資 回収
過去 現在 将来
これらの軸を財務諸表から見いだせるようになりたい、と思っている人(ビギナー)にはおすすめです。
Posted by ブクログ 2019年06月01日
商品の説明
財務3表一体理解法 損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)からなる、いわゆる「財務3表」の役割と関連性を分かりやすく解説する書。著者は本書を読み解くことによって、「簿記や仕訳を勉強した人とさして変わりがなく、『全体像の把握』についてはそれ以上...続きを読むの理解が得られる」と語る。 「こうすれば決算書を読めるようになる」とうたう書が少なくない中で、著者が独自に編み出したコツとは「財務3表一体理解法」だ。財務3表には、連動する「つながり」のポイントが5つあると解説。実際に読者が小さな会社を設立したと想定し、創業時から生じるであろう1回ずつの取引ごとに、財務3表がどのような「つながり」を保ちながら変化するのか(しないのか)を具体的に追う。こうした知識を基にすれば、決算書を材料にして様々な企業の業績を正しく評価することができるようになると言う。収益性や安定性を読み取るポイントのほか、PLやBSの数字に操作を加えて見栄えを良くしている「決算書の粉飾」を見抜くコツも指南する。 また、近年になって導入された「退職給付会計」や「金融商品の時価会計」「税効果会計」などの新会計基準についても、想定し得る事例を財務3表に当てはめながら解説を加える。 (日経ビジネス 2007/06/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
目次
第1章 会計は難しくない(なぜ会計の苦手意識がなくならないのか
六本木ヒルズの「人気講座」 ほか)
第2章 財務3表の構造を知ろう(損益計算書(PL)の「五つの利益」
売上高比の棒グラフを作ろう ほか)
第3章 財務3表一体理解法 基礎編(資本金300万円で会社を設立する
事務用品を現金5万円で購入 ほか)
第4章 決算書を読み解くツボ(収益性を見る財務分析指標の利用法
安定性を見る分析指標の使い方 ほか)
第5章 新会計基準もわかる財務3表一体理解法 発展編(退職給付会計を適用し、「退職給付費用」5万円を計上する
「貸倒引当金」を10万円計上する ほか)
Posted by ブクログ 2023年09月02日
会計分野の超定番新書ということで、読んでみた。
すごく面白いわけではないけれど、BS,PL,CSの繋がりをざっと、短時間で理解するという上で、分かりやすい本。
Posted by ブクログ 2018年10月23日
この本は、PL、BS、CSの関係が単純な例で紹介されていて、初心者にはもってこいの本。エンジニアでもビジネスマンである以上、この本に書かれている知識は必須であると思う。エンジニアリング馬鹿にならないためにも、技術職にお勧めする。
Posted by ブクログ 2016年07月02日
これから役立つかな?
何度も繰り返し確認できて、表の整理はできたと思うけど、実際に本物を見て、どのくらい理解できるようになったか確認せんならん。
Posted by ブクログ 2016年05月05日
唯一反論したいのが、CFは、他2つとつながっているが、流れとして理解する上で必要不可欠ではないということだ。CFは、他2つを保管する目的で作られれているからだ。企業の基本的行動(調達→投資→回収)に各計算書を当てはめていくうえで、すっきりさせるには、CFは必要ない。
見ている観点が、キャッシュフロ...続きを読むーであるということを、きちんと示して、補助的役割しかないが、たくさんの情報が読み取れる、と理解すべきだ。