國貞克則のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
商品の説明
財務3表一体理解法 損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)からなる、いわゆる「財務3表」の役割と関連性を分かりやすく解説する書。著者は本書を読み解くことによって、「簿記や仕訳を勉強した人とさして変わりがなく、『全体像の把握』についてはそれ以上の理解が得られる」と語る。 「こうすれば決算書を読めるようになる」とうたう書が少なくない中で、著者が独自に編み出したコツとは「財務3表一体理解法」だ。財務3表には、連動する「つながり」のポイントが5つあると解説。実際に読者が小さな会社を設立したと想定し、創業時から生じるであろう1回ずつの取引ごとに、財務3表がどのような「つながり」を保ちながら変化するのか(しないのか)を具体的に追う。こうした知識を基にすれば、決算書を材料にして様々な企業の業績を正しく評価することができるようになると言う。収益性や安定性を読み取るポイントのほか、PLやBSの数字に操作を加えて見栄えを良くしている「決算書の粉飾」を見抜くコツも指南する。 また、近年になって導入された「退職給付会計」や「金融商品の時価会計」「税効果会計」などの新会計基準についても、想定し得る事例を財務3表に当てはめながら解説を加える。 (日経ビジネス 2007/06/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
目次
第1章 会計は難しくない(なぜ会計の苦手意識がなくならないのか
六本木ヒルズの「人気講座」 ほか)
第2章 財務3表の構造を知ろう(損益計算書(PL)の「五つの利益」
売上高比の棒グラフを作ろう ほか)
第3章 財務3表一体理解法 基礎編(資本金300万円で会社を設立する
事務用品を現金5万円で購入 ほか)
第4章 決算書を読み解くツボ(収益性を見る財務分析指標の利用法
安定性を見る分析指標の使い方 ほか)
第5章 新会計基準もわかる財務3表一体理解法 発展編(退職給付会計を適用し、「退職給付費用」5万円を計上する
「貸倒引当金」を10万円計上する ほか) -
Posted by ブクログ
担当:Ogawa
対象レベル:初級〜中級
内容:
第1章 本書の目的
〜第1部〜 財務目標の設定
第2章 利益がすべてか
第3章 どうすれば利益が出せるか
第4章 財務的な成果はどのように評価されるか
第5章 大切な数字はどれか
〜第2部〜 財務情報の活用
第6章 なぜ財務諸表を作成するのか
第7章 財務諸表から何がわかるのか
第8章 世の中の経済動向全般から何がわかるか
第9章 会社のマネジメントがうまく行われているかどうかを知るにはどうすればよいのか
〜第3部〜 財務のコントロール
第10章 財務計画はどのようにして立てるか
第11章 費用をどのようにマネジメントするか
第12章 売上をどのようにマネジメントするか
第13章 利益をどのようにマネジメントするか
第14章 キャッシュフローについて
第15章 キャッシュフローををどのようにマネジメントするか
第16章 長期的な事業計画について
第17章 長期的な事業計画に対する意思決定をどのように行うか
〜第4部〜 まとめ
第18章 断片をどのようにつなぎ合わせるか
財務の基本と原則について簡潔かつ明瞭に書かれた本。
ビジネスを財務的にマネジメントするには?という疑問に誰もがわかる言葉を用いてわかりやすく説明している。
資産取得、資産→売上、売上→利益のフローに沿って、資金、資産、売上、費用、利益の5つの要素の活用法が簡単なケースをもとに紹介されている。
自分にとっては頭の中がクリアになり読みやすかったことから★×5としたいが、レベル感を考慮すると疑問に思うところも幾つかあったために★×4とした。
訳者は原本(英語)で読むことも薦めていたので是非ともこちらもチェックしたい。 -
Posted by ブクログ
仕事で会計をやるようになって半年が経とうとしています。メインは伝票などからする仕訳の作業だったりします。仕分け作業がひと段落すると、そこから貸借対照表がワンクリックで作成されるのでした。
この貸借対照表(BS)が本書のタイトルにある財務3表のうちのひとつにあたります。他のふたつは、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CS)。ちなみに、貸借対照表はバランスシートとも呼ばれます。僕はずっと、借方と貸方(表の左と右)の合計がつねに同じになることから、バランスをあらわすシートという意味だと思い込んでいました。しかし、この場合のバランスとは平衡の意味ではなく残高の意味であり、バランスシートは本来、直訳的に翻訳すると「残高一覧表」となるそうです。現金の残高はいくら、固定資産の残高はいくら、在庫の残高はいくら、というように、さまざまな残高が書き込まれているシートだからでした。こんなふうに覚えると、貸借対照表のイメージがより実際的なものになります。
本書の要諦は、この財務3表をかいつまむと「お金を集める」「投資する」「利益を上げる」という流れを把握するための表となります。これらをわかるようになると会社の経営状態の判断ができたり仮説が立つのですが、本書はまだ基礎編なので、このシリーズの発展篇などを読むことでよりしっかりと会計から経営がわかるようにはなりそうです(とはいっても、会計がわかるようになるには多くのさまざな事案を経験することが必須ですし、ガリガリと勉強にいそしんだとしても理解するのには早くて一年はかかるような分野だと書かれていました)。
最初に財務3表の意味合いを解説し、それから実際に会社を立ち上げるシミュレーションをしてチュートリアルな感覚で財務3表に数字を埋めていく内容です。終盤の減価償却のあたりなどは、「なにを言ってるんだろう」と頭があまり回りませんでしたが、それでもおおよその財務3表の働きについてはなぞっていくことができ、ついていけました。
ほんとうは繰り返し読んで、大事なところを覚えてしまうのがいちばんです。僕は飽きっぽいのでなかなかそうしませんが、もしも勤務先で「これは今後、困ることになりそうだ」という気配を感じたならば再読するんじゃないかと思います。
そういう意味で、ひとつだけではありますが、ごく基本的で初歩的な知識となる部分を引用して記し、終わりとします。これだけは迷ったときに立ち帰りたいポイントかもしれない、と思ったからです。
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BSの右側は「これまでにどうやってお金を集めてきたか」を表し、左側はそれが「今どういう形に変わって会社に存在しているか」を表していますので、当然、BSの右側の合計と左側の合計は一致します。(p85)
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勤務先が社会福祉法人で、なおかつ会計の担当がまったく商売と関係のない部門なので、損益計算書については後回しにしていいだろう、と考えていまして、やっぱり貸借対照表(BS)をまずわかりたいのですよ。とはいっても、本書は財務3表を一気に見渡すことでまとめて学んでしまおうという性格。
「あんまり労力をケチらずにやってみたらいいよ」という、おおらかなほうの自分の心の声が聞こえてくるかのようです。 -
Posted by ブクログ
今年(2025)の3月頃、毎年の年賀状で「今年こそ会えるといいね」というやりとりが続いていたグループからディナーのお誘いがあり参加しました。とある士業の集まりですが、その仲間が財務諸表についての解説書を出版していてベストセラーになっているとの話を聞いて、早速購入しました。いわゆる財務三表のデータがどのように関連しているかを、実際の取引を例に挙げてわかりやすく解説してあります。
財務管理を勉強している人には大変ためになる本だと思います。私も今年独立したので簡単な財務諸表を作る必要がありますが、最近は便利なソフトがあって全部やってくれますが、出来上がった表を理解する上でもこの本は役に立つなと思いました。
以下は気になったポイントです。
・例えば、資本金1000万円という取引は、PL・BS・CS(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)のどこに、その数字が記入されるのかを解説する(p25)
・BSが左右に分かれているのは、BSの右側にその会社が「これまでにどうやってお金を集めてきたか」が表されていて、左側には「集めてきたお金を何に投資したか」が表されている、PLでは、1事業年度にどうやって利益を上げたかが表されている(p31)BSの中の、資産:流動資産(現金、商品)、固定資産(有形・無形固定資産、投資その他の資産)、負債:流動負債(短期借入金)、固定負債(長期借入金)、純資産(資本金、利益剰余金)に分かれている(p44)
・CSが分かれているのは、お金を集める活動が「財務活動CF」に、投資する活動が「投資活動によるCF)そして利益を上げる活動が「営業活動によるCF)に表されるから、お金を集める→投資する→利益を上げる、という3つの活動を現金の動きという観点から整理しているのがCSである(p33)
・仮にあなたの会社の粗利益(=粗利➗売上高x100)が10%のビジネスを行っているとしたら、例えば3万円の研修受講料を賄うためには、30万円の売り上げを稼ぎ出さなければならない、つまり3万円の研修費用は、実は売上30万円に匹敵する(p42)
・資本金とは、会社が株式を発行して株主に資本金として注入してもらったもの、株主は株式を持っている。会社が上場している会社であれば、株主は自分の持っている株式を株式市場で売却し、その売却時点の株価にあった現金を受け取るということが起こるだけである。株主が他の人に代わる(p47)
・会社がお金を集めてくる方法は3つある、1)他人から借りる、2)資本家から資本金として入れてもらう、3)自分の会社が稼ぎ出す(p49)
・複式簿記の複式とは「2つ」という意味、一つの取引を必ず2つの視点から眺めて記帳するという意味での2つ、会社のすべての取引を必ず2つの視点から眺めて、それを「資産・負債・純資産・費用・収益」の5つに分類して記帳していくのが複式簿記である(p65)PLとBSの数字を使って、間接的に現金の動きを計算するという方法が、間接法のCSである(p80)
・PLに現れる時には「当期純利益」BSに現れる時は「利益剰余金」になる(p70)
・基本的に1年間で使い切るようなものは、最初からBSに計上せず、すべてPLに計上する処理が一般的(p106)長期にわたって使用するものの費用の計上には「減価償却」という考え方を使う(p109)外注費は費用としてPLに計上する(p114)
・繰延資産として計上できる費用として、1)創立費、2)開業費(=会社設立後営業開始までに支出した開業準備費用)、3)開発費、4)社債発行費、5)株式交付費がある(p119)
・買い掛けで商品を仕入れる取引は、代金支払い時点ではなく、仕入れ時点で記帳される、この場合、仕入れた時にPLの売上原価の「当期商品仕入高」に加わる(p147)
・PLの利益が5000万円あるのは、現金があるわけではない、PLの利益が現金の額を表していない理由として、1)PLはその期の正しい営業活動を説明するために、売掛や買掛の商売のように、現金の動きのない売上高や仕入高が計上される、2)PLには会社がお金を集めてくる借入金、資本金といった現金の動きは一切現れない、投資についても同じく現れない(p163)
・2007年4月以降に購入してものについては、法定耐用年数が経たものは、全額償却=残存価値1円としてできるようになった(p195)
・法人関連の税には、法人税・法人住民税・法人事業税の3つがある、全部の税額は課税所得の30%程度(p201
2025年7月18日読破
2025年7月21日作成 -
Posted by ブクログ
【340冊目】初学者向けの入門書。はい、私は初学者です!笑
会計や財務に弱いことに前々からコンプレックスを持っていました。ちょっと読みかじっては挫折、読みかじっては積読…を繰り返していました。が、これは初めて最後まで読めました!ばんざーい!!
オールカラー!
ページの上から3分の2が図で下3分の1が文章!
厚さも100ページちょっとで手に取りやすい!
あとは、PL、BSの2つに説明のポイントを絞り、これを徹底的に易しく解説してくれるところも好感大。事業活動の時間軸に沿って説明してくれるから分かりやすい。
そもそも財務から見た事業活動とは、
①お金を集める
→②投資する
→③事業をするの三段階
という説明からしてもう分かりやすい!
2024年から新NISAが始まり、個人で投資をしている人も増えたはず(私もそのひとり)。個別株投資には、財務諸表を分析して投資先を決めて…というのが王道のはずだけど、そもそも会計書類に苦手意識ある人もたくさんいるはず。そういった方への入門書として、大変オススメです!