藤沢周平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私はこの作品が凄く気に入った。その時代に生きた人の息遣いを感じた。
江戸時代の人情と助け合いの良さをうまく表現していると思う。
とある事情を抱える浪人が悪事を懲らしめ、依頼人を助ける用心棒の勧善懲悪もの。
その用心棒を中立の立場で、忠臣蔵での各陣営の動きを絡ませたのが面白い。
個人的には立ち合い(決闘)のシーンが分かりやすく、読んでてよかったと思った。
時代小説を読みなれていないと、役職と各人の名前や用語は取っつき辛いけれども
短編集に近いので、主要人物の名前を押さえておけば大丈夫だと思う。
500ページを超えるが、割とサクサク読めたので、是非お勧めしたい。 -
ネタバレ 購入済み
藤沢周平《珠玉の》名作。
初めて読んだのが高校生ぐらいだったので、もう30年ぐらい経ちますが、何十回読んでも何かしら必ず「気付き」が有り、「どうやったら、こんなに素晴らしい作品が書けるのか……」と毎回読後、至福のため息をついています。
昔々、NHKのドラマで『腕におぼえあり』と云う作品になったのですが、その時の配役も素晴らしくて、小説を読む度に脳内再生され、一読で何回も楽しめる、素晴らしい時代小説の傑作だと思っています。
その昔は歴史、時代小説の名手として、司馬遼太郎、池波正太郎と並び称された3人ですが、作品に漂う抒情性や人の心のきめ細やかさに於いては、藤沢先生が一歩抜きん出ていると思います。
作品数等から、軽妙洒 -
Posted by ブクログ
クマさんにお勧め頂いた本作
読み始める前にシリーズ物と知り早まったかなと思いました
早まってなかったです!
連作短編という形態がテレビ時代劇感にあふれていて好きなやつでした
そして縦軸に日本人に馴染み深い赤穂浪士のもってくる仕掛けがエグい
そして関わりの程度がちょうどいい深さなんよね
赤穂浪士の物語を壊さない程度の踏み込み具合、うまいなぁ~うまい!
なんかね、全てにおいてちょうどいいんよね
主人公青江又八郎の剣の腕とか、登場人物とか、江戸の町の悲喜こもごもとか、なんかこうちょうどいいんよね
やりすぎ感がないのよ
分かって頂けるだろうか、分かって頂きたいこのちょうどよさを