藤沢周平のレビュー一覧

  • 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三)
    第1巻第2巻に続き、第3巻を14年ぶりに再読し、獄医立花登の世界にどっぷりとつかってしまっている(笑)
    囚人の頼みごとを聞きながら、様々な事件に遭遇する主人公は、時には清濁併せのみ、人情味あふれる解決をする。
    牢獄及びそこに収監されている犯罪者の話が中心のため、ともすれば暗い話となるところを、寄宿先...続きを読む
  • 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三)
    1、2巻に比べるとちょっとまとまり過ぎて
    事件のインパクトに欠ける気がするが
    立花登の益々活動的な事件への探求心は
    中々爽快で事件の哀れさも少し薄まる。
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    立花登は、一介の獄医(アルバイト)でありながら、手練の柔術を活かし、素人には決して踏み入れないような危ない話に、どんどん絡んでいく。ちょっと不思議な設定。
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    主人公立花登が柔術の達人であり
    獄医と言うのが中々面白い。
    藤沢周平の人情や切なさがありつつ
    も主人公、立花登のこれからの成長
    が楽しみ。
  • 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三)
    さあ3作目。かなりこなれて来た感じ。おちかといい雰囲気やんか! あと1冊でどうまとめるのか楽しみ ^_^
  • 風雪の檻 獄医立花登手控え(二)
    溝端君が演じる予定の獄医立花登手控え第2作。事件はともかく弥助がややこしい状況になったり、はたまたおちえとの状況がちょっと変わってきたりと全体的には進展している。
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    5月からNHK BSで溝端淳平主演でドラマ化されるものの原作シリーズの1作目。82年にも中井貴一主演でやはりNHKでドラマ化されたが、それは知らない。まあさすがに藤沢周平。しっかりと読ませてくれます。溝端君似合ってそう。柔道もするのだろうか?
  • 用心棒日月抄
    出だしは大衆読物のようでつまらなく、今まで文庫としてよく続いたと思ったが、「内儀の腕」から俄然おもしろくなった。特に赤穂浪士の討入り準備段階の関わりの機微は、最初から構想にあったのか、連載が続くにつれ生まれたのか、興味深いところだ。さらに本巻で完結かと思いきや、シリーズが続いている。もちろん手に取る...続きを読む
  • 用心棒日月抄
    会社で始業前毎日朝読書をしていると、本を貸してあげると言ってきてくれる人がちらほらいる。

    そんな風に、ある日突然同じ会社の課長さんに貸して頂いた一冊。

    時代ものは苦手だったが、これは面白い。

    痛快時代小説!
    水戸黄門のノリと言ったら良いのか?
    同じ登場人物だが、それぞれの物語が短編で、
    まぁ、...続きを読む
  • 風雪の檻 獄医立花登手控え(二)
    宇江佐真理のあとがきだった。ケチな伯母がとうとうお小遣いを少しだけ上げたようだ。おちえに対する気持ちがはっきりしてきたし、おちえ側も慕ってきた。でも家に入りたいのかわまだ揺れてる。牢問って恐ろしいことだったろうな。でも牢医は最後のラインを見極めないといけないし、見ていないと正しい判断できないし。新谷...続きを読む
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    流石です。獄医の立花登は、江戸には、幼少期から秀才で名を馳せ、故郷の誇りを背負って医師として働く叔父を頼りにやってきた。叔父が江戸ではダメダメだったので、登が代わりを引き受ける。面白くって一晩で読破。すぐに次に行く。甘くない江戸物。登は柔術の使い手。
  • 風雪の檻 獄医立花登手控え(二)
    4部作の2巻目。
    他の巻は、10年以上前に読んでいたが、この巻だけ、何故か未読であった。
    時代小説を読むというのは、タイムマシンに乗るようなものかも。主人公と一緒に江戸の街を徘徊し、その当時の人々の、営みに触れ、人情に心を洗われ、時には、サスペンスにワクワクする。
    藤沢周平の世界に浸るため、既読の巻...続きを読む
  • 風雪の檻 獄医立花登手控え(二)
    獄医シリーズ2巻。
    叔父宅に居候してる主人公。同居の従姉妹が美人なんだけど性格や行動に難があるふうに描かれているのね。将来的には結婚をと考える叔父叔母に、とんでもないと思っていた主人公が、だんだん気持ちが通い合ってくる感じの描き方がうまいなあと思う。従姉妹がだんだん可愛く思えてくるんだよね、読んでる...続きを読む
  • 用心棒日月抄
    義父からもらったシリーズ。
    おもしろかった!
    主人公の飄々とした有り様が好き。各短編がしだいに赤穂の討ち入りにつながっていくのもおもしろかったし、その短編自体のストーリーもそれぞれしっかりと描かれていた。
    あと3冊続くようなので読むのが楽しみ♪
  • 用心棒日月抄
    短編集でありながら、忠臣蔵の史実が一本通り 読み終えたら短編集とは思えない感覚になる。登場人物のキャラクターも確立されてなんとも愛着のわく作品。
  • 用心棒日月抄
    20120809 たぶん最初の藤沢作品、この後、いろいろな作品に入り込めた。最初にこの本で良かったと思う。

    20191201 令和になって再読。何度読んでも良い話は良い。忠臣蔵の時期に読み終えたのもタイムリーだった。シリーズを又読み直そうと思う。
  • 風雪の檻 獄医立花登手控え(二)
    前作の最後で登(獄医師 立花登)によって、悪漢どもから救いだされた、従姉妹にして放蕩娘であった”おちえ”が すっかり しおらしくなって登場するのが笑える。事件が起こる度に、岡っ引きの藤吉親分と下っぴきの直蔵コンビから無償で助力を得たり、匕首を懐に飲んだヤクザ者を相手に、起倒流柔術の技だけを頼りに素手...続きを読む
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    娑婆と牢内、二つの世界を行き来する主人公と、牢につながれた人々のそれぞれの物語を描く連作短編集。どこか幸せになりきれない話も多いけど、これでよかった、世の中こんなものなのかもしれない、と思わせる。
  • たそがれ清兵衛
    登場人物ひとり一人が、なんとも味のある短編集。

    普通の人の生を一コマ覗かせてもらう。
    そんな感じがしました。
  • 闇の歯車
    この時代は病だけじゃなく、いろんなことで死が近かった。
    あの600両はどこへ?
    もしかしたらこういうお金が「埋蔵金騒ぎ」の元になっていたりして。