藤沢周平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一昨年くらいに映画化され、ずいぶん話題になっていたのでためしに読んでみた。
地方藩士の姿をうつした短編が8編入っている。
あまり裕福でもなく、容貌も性格も地味だが筋の通った生き方をしている普通の人々の話だ。
表題となった短編も、病気の妻を療養に出すため藩の政変で働く事になった「たそがれ清兵衛」と呼ばれる侍の話。
彼らは静かに決まった仕事をこなし、仕事が終われば朋輩と飲みに行ったりする。藩とか侍というのは今でいう大企業と社員みたいなもんなのかなぁ、などと思う。
かなり短いので、これで映画ができるのかと不思議に思ったけど、どうやらこの本の3つの短編が合わさって1本の映画になったようだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ誰が1番強い剣豪だったのか。
ランキング大好きの現代人は、剣豪同士生きた時期も交わることもなかった者達を勝手に脳内で比較し、夢想する。それは、小説家にとっても同じで、例えば宮本武蔵については昭和7年NHKラジオで「武蔵が当時有名な剣客とほとんど立ち合っておらず、天下無双とはいえない」(直木三十五)という発言をきっかけに、菊池寛や吉川英治を巻き込んだ論争となった。
暴論を承知で言えば、長寿だった剣豪が強い。もちろん、単純に生き長らえばよいものでもない。中には、剣術よりも権謀術数などの駆け引きに秀でた剣士(兵法家)や晩年あからさまに決闘を避けた剣豪もいたし、流派免許皆伝の弟子を盾に自分は出ていかな