藤沢周平のレビュー一覧
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(1)で止めようと思ったのだけど、ブリが付いてやめれなくなった。若いイケメン獄医と不良娘あがりの美人の従姉妹との進展も気になり、本巻はまるまる五つの短編を通して獄医の柔術仲間・新谷弥助の転落を後一歩で止めるという顛末も描かれていた。次第とシリーズモノらしき仕掛けも増えてくる。
文庫うしろにある年譜...続きを読むPosted by ブクログ -
「獄医立花登手控えシリーズ」全四巻の第三巻です。
起承転結に当てはめれば「転」のはずですが、むしろ少々中だるみ感が有ります。
不良娘だった従姉妹のおちえもすっかり大人しく、悪く言えば平凡になり、口煩かった叔母も登に頼る事が多くなって、そのぶん登を大切にするようになって、なんだか淋しい(笑)。登の身辺...続きを読むPosted by ブクログ -
「獄医立花登手控えシリーズ」全四巻の第二巻です。
何度目かの再読です。新装版では無く、昭和58年の講談社文庫の第一刷。本は崩壊寸前です。
主人公の登は牢医という仕事にもすっかり慣れ、時には与力にも強く抗議するまでになっています。また、蓮っ葉だった従姉妹のおちえは事件に巻き込まれた(前巻)事に反省した...続きを読むPosted by ブクログ -
「獄医立花登手控えシリーズ」全四巻の最初の作品です。
医者になる夢を叶えるべく江戸に出た主人公の立花登を迎えたのは、はやらない町医者の叔父と、口うるさい叔母、驕慢な娘ちえ。叔父宅の居候として代診や小伝馬町の牢医者の仕事にこき使われる登は、一方で起倒流柔術・鴨井道場の高弟でもある。
小伝馬町の牢を起点...続きを読むPosted by ブクログ -
この医者無敵か!?と思うくらい、柔術が強い…
やり切れない、なんでこの人がこんな目に…みたいな話が多いけれど、登場人物たちが魅力的で、軽快に読める。Posted by ブクログ -
研究発表をする前に読むのはやめようと思っていたので
学会が終わってやっと読みました。
父をはじめ庄内の人達からいろんな思いを聞いていました。
華々しい記録と共に、動員された百姓達がどれほど大変だったか。
そうした中、なぜここまで農民が立ち上がったのか、藤沢さんの小説を読んでも答えは出ませんでした。
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時代物の本を買ったのは、初めてだったけど、読んでて面白いと思った。
この本、シリーズものらしいから、他のも買ってみようと思ってる。
事件が短編で書かれてるから、どこから読んでもいいっていうのも読んでて楽かな。
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すべて読み終わってみて、感想を一言でいうと、さわやかな物語だった、ということ。
小伝馬町の牢獄医師という主人公の設定の他に、4冊それぞれのタイトルに「檻」という単語が用いられているので、窮屈で真面目な話というイメージもあったのだが、そんなことはまったくなかった。
なぜそういうタイトルにしたんでし...続きを読むPosted by ブクログ -
解説を読んだら、物語の主要な眼目がネタばれされていて、興覚め。
しかもそれでもって作品を誉めたつもりになっている。
こういうのって、サッカーの録画を見る前に結果を告げられるのと同様で、せっかくの楽しみがおじゃんである。
物書きを生業とする人間が、その程度の最低限度のマナーをわきまえていないという...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公が江戸時代の牢獄医という設定から、暗くて陰惨な話が中心だろうとイメージしていたが、読後感はカラッとして明るい。
おもわずニヤッとするやりとりがたくさん出てくる。
この設定から、こういう楽しい読物を創り出すのは、作者の力量というほかない。Posted by ブクログ