藤沢周平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
全4巻。
シリーズ物。
獄医立花登手控え(四)まである。
NHKで中井貴一がドラマデビューした作品の原作らしい。
中井貴一まだ大学生。
若い。
それなりの野心もって田舎から出てきた主人公が
牢獄の医者のバイトみたいなのやりながら
いろんな事件に関わっていく、
青春終わりめな年代の青春小説な感じ。
なんか、普通。
用心棒シリーズみたいな勢いは無く、
市井ものみたいに暗くもなく、
なんだかニュートラルな印象。
主人公も、
柔術強かったりってちょっと面白い設定なんだけど、
ヒーローじゃなくてとても普通。
それなりに野心もって上京してきたのに、
日々の暮らしで少しずつ諦観していって
これは -
Posted by ブクログ
映画 になったよね。つか短編なんですよ、これも。武士の一分といっしょで。どんなふうに肉付けして引き伸ばしたのかなぁ。
八篇の「たそがれ清兵衛」やら「うらなり与右衛門」やら○○ナントカみたいに 形容詞+名前 というタイトルの物語集。「だんまり弥助」とかもいい。「ど忘れ万六」なんかも味わい深いよねえ。「ごますり甚内」なんか世のリーマン層にウケそう。
「たそがれ清兵衛」は夫婦愛が根幹なのよね。江戸時代って、男が女に愛情表現なんてできないような時代だけれども、そんな時代だからこそ、にじみ出るように感じる愛ってあるよね。藤沢作品、今後も読んでいきたいです。