藤沢周平のレビュー一覧

  • たそがれ清兵衛
    映画に感動したので原作が読みたくなりました。その様な人他にもいると思うのですが、”あり?”と思いませんでしたか?表題作は映画と比べて随分とあっけ ないのです。他の短編のエピソードも併せて映画化している様ですが、あの感動作にまとめ上げた脚本・監督はすごいな、と思ってしまいました。
  • たそがれ清兵衛
    「たそがれ清兵衛」「ごますり甚内」「だんまり弥助」など
    あだ名をつけられ、変人扱いをされたり
    笑われたりしているけれど、実はすごい人だった。
    そんな話が8話集まった短編集。
    「かが泣き半平」「祝い人助八」がおもしろかった。
  • たそがれ清兵衛
    表題作は映画にもなっております。
    短編集ですがどれも下級武士の生き様がサラリーマンとしての自分に重なったりして奥深い。
    私は武士のように奥ゆかしくないので上役にはむかったりもちろんいたしますが。
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    医者である叔父の家に居候する、下級藩士の次男坊であり柔術の使い手でもあり、獄医を勤める主人公という設定。囚人の悩みや相談を自身の善悪の概念と葛藤しながらも巧みに解決していく様に、単純な勧善懲悪モノという線引きを安易に許さない人情味も感じたり。
  • たそがれ清兵衛
    映画 になったよね。つか短編なんですよ、これも。武士の一分といっしょで。どんなふうに肉付けして引き伸ばしたのかなぁ。

    八篇の「たそがれ清兵衛」やら「うらなり与右衛門」やら○○ナントカみたいに 形容詞+名前 というタイトルの物語集。「だんまり弥助」とかもいい。「ど忘れ万六」なんかも味わい深いよねえ。...続きを読む
  • 雪明かり
    雪明かりというタイトルにふさわしい小品が集っている。

    しんしんと降る冷たさのなかで
    雪の美しさに心打たれるように
    貧しさの中で生きる人たちが
    特別なわけでもなくかなしくいとしく心ひかれる。

    生きることはつらくとも美しいのだなと息がもれた。

    星:★★★☆(3.4)