星野博美のレビュー一覧

  • 謝々! チャイニーズ

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    ベトナム国境の東興から上海まで、中国沿海部の旅で出会った普通の人たちを描いた旅行記。ゴミの捨て方から不法移民、経済まで、多少力んだところもあるが若さと熱気の溢れる内容。93~94年のこと。
    自分の持っているイメージとぴったりで、読んでいると自分の中国旅行中の光景もたびたびフラッシュバックして、懐かしさと寂しさにとらわれて読むのを中断することもしばしば。とても胸を打たれる一冊でした。

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    2022年07月01日
  • 島へ免許を取りに行く

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    面白かった。
    島の人たちの人柄や星野さんの考え方。
    笑いながらもなるほどど思える箇所が沢山あって
    生き方の参考にもなる本でもあった。

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    2021年12月18日
  • 島へ免許を取りに行く

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    何気なく手に取った本でしたが、星野さんが奮闘する感じがリアルでとても面白かったです。
    五島列島に行ってみたい!Google mapでおりてみたり、楽しめました!

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    2021年06月30日
  • 謝々! チャイニーズ

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    『転がる香港に苔は生えない』で星野さんの文章にすっかり魅了されたので読みました。

    旅行記はそう言うものなのかもしれないけど、読み終わったあと、まるで自分も旅したようで、章を振えるだけで懐かしい気分になります。笑

    星野さんが旅をされてからはや20年。今や中国人にとって日本は、この本の中のような夢を叶えるための場所、としての役割をほとんど失っているように思います。

    今度は彼らは、どこに向かっていくのだろう。
    時代が変われば彼らも変わる。でもその先に待つのは、故郷である中国へ帰ること。それはきっとかわらないんでしょう。

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    2021年06月17日
  • 旅ごころはリュートに乗って

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    まだ途中ですが。
    エッセイはこの人、っていうほど全部読んでるし、他の人はあまり読まない。
    音楽と西洋と歴史と。ちょっと現実逃避できる楽しい内容。著者は日本人の西洋かぶれみたいなものに非常に手厳しいけれど、対極にあるものって憧れるものなのだ。特に小学校の音楽室の音楽家のポスターやクラシック音楽重視という音楽教育への批判があるが、ああいう教育があったから、多くの日本人が広く音楽を知り、楽しめることができると思う。最近は音楽の授業に和楽器もよく導入されるし、部活動でお琴なんていうのも結構アリなのに。
    各章のタイトルが曲の題名なので、すぐに検索して音楽も楽しめる。
    ありがとう、YouTube。

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    2020年12月08日
  • 愚か者、中国をゆく

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    この人の書いたものは、そこに出てくる人々の言葉が活字ではなく生の言葉として感じることが出来る。
    いきなりだけど、著者はマイケルのことが好きだったのね。

    今では所謂ホテルや高速鉄道が中国でも当たり前で、当時のような外国人ならではの旅行スタイルもなくなり、一つの歴史を読むような感じ。他の著者でも読んだことあるが、硬座での旅はハンパなくキツイらしい。更に、無座というのもあったらしい。
     

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    2020年07月11日
  • 島へ免許を取りに行く

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    身体を張っての取材が身上の
    星野博美さん

    今回は題名通りの
    「運転免許を取りに行く」お話し、
    場所が長崎の五島列島の一つの島、
    その体当たりの様子を活写

    ご自分の最も苦手なものを
    なんとかなるまで、
    ここまで面白おかしく、興味深く
    綴られるのは流石ですね

    どんなに苦手なモノでも
    志を失わなければ
    なんとかなるのだ!
    という人生指南ともいうべき
    素敵な読み物になっていますね

    それにしても
    「島」で出遭った人たちの
    なんと魅力的なこと
    特に自動車学校の「先生たち」が
    素晴らしい

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    2020年04月26日
  • 島へ免許を取りに行く

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    一念発起して、中年の筆者、星野さんが長崎の離島で車の免許合宿にいったエッセイ。
    私は島ののんびりのとした雰囲気が好きなので、島旅を擬似体験できて楽しかった。だいたい想像どおりの展開というのも、それはそれで安心感。何より星野さんのキャラがいい感じ。不器用でマジメ、というのはそれだけで物語が成立するなあと。
    島での出来事も良かったけど、後半の星野家のストーリー、文庫本あとがきが個人的にはなんだかじんわりココロに染みました。星野さんは異文化に興味がある旅好きのようですが、「車」という異文化に触れることで、「父」という異文化にも順応していったんですね。

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    2020年04月11日
  • 愚か者、中国をゆく

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    1980年代、21歳でホンコンからウルムチまで列車旅行をした記録。切符を手に入れるために必死になったり、パートナーと険悪になったり、席に座るために心を鬼にしたり。なんでこんなに大変なの!?という疑問をほっとかず、その時々で発見を続ける筆者。大変そうと思いながらも、旅に出たくなりました。

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    2019年12月27日
  • 銭湯の女神

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    〇あなたの生活の快適さを保証するために、あなたが眠っている間に働いている人たちが社会にはたくさんいるのだ。

    ☆だから、人のことをとやかく言うもんじゃないなあと思う。そうなると、どうも無口になってしまう。なんも言わないのが一番いいような気がして。

    〇100円の健康青竹を踏むことは、幼い頃の自分自身の記憶を踏みにじることだった。

    ☆その商品の裏にいる人たちのことを考えてみると、100均の商品が不気味に思えてくる。298円のパイナップルでさえ、え、外国からきてこの値段なのかと思うけど、本当に元の元の人の所にはいくら入っているんだろうか。

    〇日本とて、もともとは多民族の寄せ集まりだった。

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    2019年12月09日
  • コンニャク屋漂流記

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    ネタバレ

    コンニャク屋さんの話じゃなかった!
    という、いきなりのタイトル詐欺をぶち込んでくるわけだが、それはそれとして面白かった。

    とりあえず出てくる人みんな、語尾が「だお」なのが可愛かった。おっさんからおばあちゃんまでみんなだお。

    自分も最近急にルーツを気にしだしたというのもあるし、半分実家である和歌山も話題に出てくるし、なかなか他人事とは思えない内容だった。

    しかし、自分みたいな行きあたりばったりとは違って、ちゃんと調べる人はちゃんと調べるんだな… 江戸時代の文書まで調べないとそりゃ出てこないかぁ… 自分には無理だな、と思ったりも。

    でもやっぱりコンニャク屋さんの話を読みたかったんだよ僕は。

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    2019年11月24日
  • 銭湯の女神

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    うん、そう、そういうこと、言いたかった!考えてた!ってことを言葉にしてくれて、ああ、これには気づかなかった!ってことに目を開いてくれる。ちゃんと感じたことを考えて、伝えてくれて、それでいて面白いエッセイです。

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    2019年11月09日
  • 愚か者、中国をゆく

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    10年くらい前の本ですけれども、割と楽しめましたね…著者の文章がイイからか、中国の情景まで浮かんでくるよう…けれども、今の中国はもっと都会化しているでしょうねぇ…10年前に出版された本の上、1980年代に旅行したことをここには書いているんですから…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    中国人…主張の激しい人たち、というイメージですけれども、現代だとそれほど? 熱い人達ではなくなっているんでしょうか…なんか著者が中国の、現代の若者についてそのような感想を漏らしていたので…。

    今の日本はスマホ中毒の、それこそゾンビみたいに無反応な人間が増えているきらいがありますが(!)、中国はまだ人が会話を

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    2019年07月04日
  • 島へ免許を取りに行く

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    面白かったです! あの頃のこと……つまりは苦い教習所時代のことを思い出してしまいました(笑) 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    僕も著者同様、頭が「車を運転する」ための構造になっていないようで…基本的なことで何度も教官に注意され、挙句の果てには「お前は乗らない方がいい」とまで言われる始末……けれどもまあ、星野さんと同じように僕も免許、取れたんですけれどね。

    星野さんと違うところは僕は免許取得後、一度しか乗っていないということ…もう運転できません…ので、もし乗るとなればペーパードライバー教習とか受けなくちゃならんですねぇ…。

    最近、車に興味を持ちだしている僕ですけれども…そんな気分の

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    2019年06月22日
  • コンニャク屋漂流記

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    ノンフィクション作家の星野博美氏が、亡くなった祖父の手記を頼りに一族のルーツを探るという作品。

    星野氏の祖父は東京で町工場を営んでいたが、もともとは千葉県岩和田の漁師の家系で、その屋号が「コンニャク屋」だったそうだ。そして今でも岩和田の親戚の家に伝わる言い伝えでは、およそ江戸時代の頃に紀州から移り住んだという事らしい。

    手がかりを求め千葉の親戚を訪ね歩いたり、墓石に刻まれた名前や古い史料をもとに、実際に和歌山を訪れたりと、チョットずつ核心に迫って行く道程は非常に興味深い。しかもコンニャク屋のメンバー一人ひとりが個性的で面白く、まるで自分の親戚であるかのような親近感が沸いてしまった。

    この

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    2018年02月18日
  • 転がる香港に苔は生えない

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     タイトルは日本の国歌「君が代」の歌詞のもじりから。
     返還前後の香港で暮らした30代前半の日本人女性の、瑞々しいレポート。こんな文章書けたらいいのになぁと思う。
     何が良いかって、彼女自身がしっかりと媒介になっている点がブレずに徹底している。人と人との生々しいコミュニケーションの軌跡、街の喧噪やごみの臭いがこちらに届きそうな描写、身を切るような筆者自身の自省を含め、すべてがストンと腑に落ちるように読めるのは、彼女の等身大レンズを通した街や人が丁寧に描かれているからだと思う。それも、留学を機に築かれた10年ものの関係を温め、そして新たな人々の出会いを追いながら、丹念に人の姿を追っていくやり方で

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    2017年05月05日
  • 謝々! チャイニーズ

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    90年代後半の、開放政策の始まった中国の殆ど知られない地方都市の激動の変化と人々が、瑞々しくときに苦く写し取られていて、沢山の日本人が読んだらよいと思う。今の爆買い中国人の一端が見えるかもしれない。

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    2015年08月29日
  • コンニャク屋漂流記

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    評判通り、なかなか面白い本です。文章も読みやすく筆力のある著者なのだなあと思う。著者のルーツを探り、訪ね歩くという、それ自体は目新しいことではないのだが、漁師を中心とする親族とそれを取り巻く社会への興味がうまく結実している。日本の近世、近代まで広く目配りしてあり勉強になる一冊である。ルーツ探しの本なので、少々著者の思い入れが強く出すぎる所もあるのが不満ですね。

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    2015年05月20日
  • 転がる香港に苔は生えない

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    もちろんお会いしたことは無いけど大学の先輩だそうで。これ読んだことが香港に来るきっかけの一つになったのは間違いない。

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    2015年01月05日
  • 謝々! チャイニーズ

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    旅記として読もうとすると、各章の繋がりというか連携が微妙で、「いきなり場面変わった!」感があったのですが(笑)

    ずっと昔似たようなことを思ったことがあったような、と回想してしまいました。
    内容は若干哲学的かもしれないですね。

    一昔前の中国を知るにはいい本かもしれないです。

    払ってもいい金額:600円
    (この本を書くのにはとてもコストがかかっていると思いますが)

    で、また、この人の本を買ってみようかなと思ったりしました。

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    2014年09月15日