星野博美のレビュー一覧
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もう20年も前の中国旅行記。
あたしが出会ったのは誰もが夢を見ることができなくなった中国。
そうなんだよなー買えなかったものが誰でも買えるようになったんだ。
今の中国はもう少しで誰もが外国に行ける国になるだろう。
でもきっと著者が出会った中国と変わらないとこもある。
あたしも生きていくリアリティーをこの国を訪れることで初めて感じたのかもしれない。
海南島にいるときの自分は東京にいる自分とは違う。
東京にいる自分が今のあたしの生きていくリアルなんだと思っていたけど、もしかしたらそれは違うのかもしれない。
手紙での交流がなんだか羨ましかった。あたしも手紙を書いてみようか。
「国とは、 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
交換留学生として香港に渡った著者は、一九八七年、アメリカの友人、マイケルと中国旅行に出る。
中国社会が大きな転換期を迎えたこの時期に、何を感じ、何を見たのか。
「大国」の本質を鋭くとらえた貴重な記録。
[ 目次 ]
第1章 香港
第2章 広州
第3章 西安から蘭州へ
第4章 嘉峪関まで
第5章 シルクロード
第6章 ウイグル
第7章 旅の終わり
第8章 それから
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感 -
Posted by ブクログ
米原万里の『打ちのめされるようなすごい本』を通じて邂逅。わたしは普段から紀行文、旅行記のたぐいをよく読む。金と時間のかかる旅(とくに社会人になって以降は、後者がネック)を、確かな観察眼と柔軟な思考力を持つ文筆家に代行してもらえるからだ。本当は自分で旅に出かけたいけど。
しかし中国の旅行記はこれが初めて。旅先で出会う、好奇心が旺盛で抜け目のなくて、商売上手な(つまり、人格的に脂ぎった)市井の中国人たちがこちらにぐいぐい迫ってきて、ちょっと気疲れする読書だった。でも読後は清々しく、生きる勇気がわいてくる。「生きるために食べる、寝る、商売をする。当たり前だろ?」と中国人たちにまくしたてらているみた -
Posted by ブクログ
中国の不便さはこんなもんだろうと私が予想している模様がかいてあったけれど、どうやらそれはずいぶんと昔のこと(天安門事件前)でいまのことではないらしい。しかし、10年ぐらい前に中国旅行をした友達からも、切符売り場での割り込みはすさまじいと聞いたので、切符が普通に買えるようになったのはいったいいつからなのだろう。ものすごい勢いで成長する中国。抑圧されていた権力への志向が爆発するのもわからなくはないかもと思った。ちょうど年末の新幹線の切符を入手するために行列に並びながら読んでいたので、並ぶことにいらだつ自分と作者が重ねあわされた。というか、私が並んだのは自分が自動販売機で切符を買い間違えて変更するた
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Posted by ブクログ
一路平安 −どうぞよい旅を−
1986〜87年の中国を旅したはなし。
その旅は、著者星野さんが交換留学生で香港の大学にいたとき、
同じく留学生のアメリカ人のボーイフレンドと出掛けた時のもの。
ほんの20年前の話なのに、驚かされる。
いや、今の中国という国の急激な変化を思えば、20年前とは、
優に半世紀以上前の感覚なのかもしれない。
列車の切符を手に入れるために、とれるかどうかもわからないまま
無為に長蛇の列に並び、やっと辿り着いた窓口の「鉄の女」に切符の有無をきくと、
「没有(ない)」の一言で終わる。
脱力。
2005年での旅では、「電話予約してオフィスに切符を届けてもらった」
という女子大生 -
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- カート
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読むほどに、馬の本よね~?
と
確かに馬の話しもあるし、
でも
他の脱線話しのほうが面白くて
フラメンコがアンダルシアで生まれたのはロマの人達とイスラーム教徒の存在。
とか、
ヨーロッパで蒙古斑の赤ちゃんが生まれること。
カトリック三昧の旅のあれこれ
スペインとトルコの近くて遠い味のあれこれ
と
『3ヶ月で学ぶ世界史』で騎馬民族の偉大さは知ったつもりでいたけど、なかなか、
印象に残ったのは、カッパドキアでアラブ馬とアナトリア馬をルーツとする在来馬に乗ってギリシャ系住民に思いを馳せる作者。
地理、歴史、宗教、血統(馬も人間も)自分のなかでもっと消化してこなせたら良いんだけど、
馬そのものよ -
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