コンニャク屋漂流記

コンニャク屋漂流記

886円 (税込)

4pt

3.9

わたしは一体、どこから来たのだろう? 著者自身の先祖は江戸時代、紀州から房総半島へ渡った漁師で、なぜか「コンニャク屋」という屋号で呼ばれていた。祖父が遺した手記を手がかりに、五反田から千葉、和歌山へ、時空を超えたルーツ探しの珍道中が始まる。体内に流れる漁師の血を再確認しつつ、家族や血族の意味を静かに問い直す、感動のノンフィクション作品。各紙誌絶賛、読売文学賞、いける本大賞ダブル受賞の傑作!

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コンニャク屋漂流記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年03月14日

    この本はべらぼうに面白い!
    著者の祖父が遺した手記を元に自らの一族のルーツを探っていくノンフィクション。しかし家族の歴史を調べていくなかで、図らずも江戸時代初期から平成に至る400年の日本近現代史の一側面が現れ出でてくる。それは、教科書に載ることはない、「世の常の人」(普通の人々)のバイタリティ溢れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    千葉に白浜、勝浦の地名があって、紀州から房総へ流れてきた移住民が名付けたがゆえに、同じ地名があることは知ってはいた。しかし、漂流者がたどり着いたのかと思ってたら、そうではなかった。この本で初めて事実を知って、長年の疑問が氷解してありがたかった。。
    時は17世紀ごろ、泉州、紀州、あたりは漁法先進地で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月18日

    ノンフィクション作家の星野博美氏が、亡くなった祖父の手記を頼りに一族のルーツを探るという作品。

    星野氏の祖父は東京で町工場を営んでいたが、もともとは千葉県岩和田の漁師の家系で、その屋号が「コンニャク屋」だったそうだ。そして今でも岩和田の親戚の家に伝わる言い伝えでは、およそ江戸時代の頃に紀州から移り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月20日

    評判通り、なかなか面白い本です。文章も読みやすく筆力のある著者なのだなあと思う。著者のルーツを探り、訪ね歩くという、それ自体は目新しいことではないのだが、漁師を中心とする親族とそれを取り巻く社会への興味がうまく結実している。日本の近世、近代まで広く目配りしてあり勉強になる一冊である。ルーツ探しの本な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月31日

    この本は何で知ったんだったかなあ。
    中江有里さんのエッセイかな?
    かなり前に買って読んではいたんだけど、他に読みたい本が出てくるとついつい後回しになった一冊です。

    最初の辺りはおもしろかったんだけど、途中から自分の気持ちがダレてきました……。
    なんでだろ? なぜか、著者のことが好きになれない。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月30日

    祖父が残した手記を元に一族の祖先、ルーツを探って房総半島、紀州を廻る。
    一族の祖先を遡りながら、その時代時代を必死に生きてきた一族の記憶とともに、時代の雰囲気と漁師のおかれた立場なども明らかになっていく。

    著者が持つ一族に対する深い親愛の情とバイタリティに引き込まれ、この本を読み進ませてくれる。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年11月24日

    コンニャク屋さんの話じゃなかった!
    という、いきなりのタイトル詐欺をぶち込んでくるわけだが、それはそれとして面白かった。

    とりあえず出てくる人みんな、語尾が「だお」なのが可愛かった。おっさんからおばあちゃんまでみんなだお。

    自分も最近急にルーツを気にしだしたというのもあるし、半分実家である和歌山...続きを読む

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