末次由紀のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
時空を超えて
白熱した試合の渦中、太一が駆けつける。息もつけないほどの臨場感。こんなに張り詰めた状態で読者をひきつけながら数話進行していくことがすごい。絶望していた相手と生き生きと自由に戦っている千早を見て涙する太一。周防名人の熱さに「あなたとカルタがしてみたかった、40年前に戻って」と言う山城読手。それぞれのカルタへの思いに泣けて仕方ありませんでした。千年の思い、今生きるものの焦がれる思い。時空を超えて、人生を超えて、交錯する一瞬。歌を良く知る人にとって、この物語は何倍も楽しめるものなのだろうと思います。せめて出てきた札の歌だけでもしっかり覚えたいと思いました。
畳いっぱいに並べられたカルタ。拡大してみ -
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競技カルタの世界
3期もアニメ化、映画化されたあまりにも有名な作品だが、今回初めて読みました。ダイジェスト版冒頭は千早がカルタと出会う小学生の頃の話。新と真島と3人の運命がカルタによって繋がっていくその後の彼らの歩み、そして名人周防くんが最後に少し出てきます。作品の魅力は十分に伝わるかな、と思います。
女の子が果敢に挑戦する話は本当に清々しい。初めて競技カルタの世界を垣間見ているが、千年前の歌がさまざまな想いとともに、また現在を生きる千早の周りの人生とともに語りかけてくるのに圧倒される。実態のない「想い」こそ、この世から無くならない唯一のものなのかもしれない。