藤島康介のレビュー一覧

  • トップウGP(3)

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    このマンガ、軽くて読みやすい。
    絵が綺麗なのと、スポーツのストイックな面が上手くバランスされている気がする。

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    2018年06月19日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(12)

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    先の表紙への感想で、ヴェルダンディーの美しさは「静」と評したが、その静謐さの中には、ウルドにも勝る激烈さが秘められている。その感情をコントロールできる自制心が、彼女の美しさを二番目に引き立てている。え、一番は何かって?それを言うのは、さすがに野暮ってもんでしょ
    そんじゃ、この(12)でズドンッと来た話の紹介をば
    Chapter.127「最強魔法」
    螢一vs長谷川ちゃん、新部長の座を懸けた、真剣勝負がついに決着
    マシンがどんな状態になろうとも、戦意を喪失せず、動く状態に改造を施しちゃう螢一、凄い。螢一って運動神経が抜群って感じじゃないですけど、こと乗り物となったら、凄いテクニックを見せてくれるから、カッコイイ。きっと、と言うより、絶対、彼にもあるよな、マシンとの対話能力
    最後の一瞬まで諦めなかった男と、最後の一瞬まで油断しなかった女。とても良い勝負だった。そう感じるのは、螢一の敗者としての潔さも大いにある。あえて、自分が負けた理由を語り、長谷川ちゃんに勝った事を納得させただけではなく、彼とは違う部長としてやっていきたい、と思わせた螢一、見事
    Chapter.128「限りなき戦い」
    ウルドとスクルドは、本当に仲の好い姉妹だな、と心が温まる。まぁ、二人とも、やる事が過激すぎるけど、そこも似てるってことで
    たかがテレビ、されどテレビ。チャンネル権一つで、ここまでやるかってくらい、お互い、相手を蹴落とす手段に容赦がない。ウルドはお姉ちゃんだから、と譲る事はしないし、スクルドも妹だから、と遠慮しない。長女と三女だからこそ、ここまで本気になれるんだろう
    ウルドにより、ばんぺい君は分解され、テレビは分裂してしまった。果たして、この熱い戦いの決着や如何に
    Chapter.135「大魔界長たる者」
    ついに、今後のストーリーの重要なキーパーソンとなる一角の、ヒルド様が登場だ
    さすが、と言うべきなのか、ウルドのお母さんだけあって、登場の仕方がド派手。それに見合って、実力も桁違いに高い。ウルドの美しさは「動」だが、ヒルド様は「激動」だな。母娘はそっくりだけど、根本的に違う。ウルドはハチャメチャながらも女神としての誇りを持っているから、やらかすけど、やりすぎない。けど、ヒルド様はあえて、やりすぎる所がある。もちろん、そうなっても、自分の実力なら、どうにかなるって絶対的な自信があるからだろう
    ロリ化したペイオースを元の姿に戻したのなら、ウルドが自分の元に戻ってくる事が条件、そんなヒルド様の交渉(脅迫?)を蹴って退けたウルド。彼女はペイオースとの間に、確かな友情を感じているはずだが、その意図は?
    この台詞を引用に選んだのは、さすが、と感じたので。自分の努力や才能を信じる事は勝負に於いて当然だが、それと同じくらい、相棒のスペックを最大まで出す準備、これも大事になってくる。その準備がちゃんと活きるか、よりも、自分は勝つ為にやれる事は全て欠かす事なくやってきた、って自信を支えてくれる自負が大切なのだろう。自分の準備を信頼できるから、勝負で全力を出す事に躊躇わずに済む。やっぱり、最速の初代部長は言う事に重みもあるぜ

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    2018年05月20日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(11)

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    ヴェルダンディーの美しさが、「静」とするならば、姉のウルドは「動」だろう。しかし、過激ではあるが乱暴ではなく、理知的かつ理性的な美しさだ。飴と鞭の使い方が上手いタイプだから、ある意味、ヴェルダンディーより学校の先生に向いてそう
    では、この(11)でズバッと来た話を紹介したい
    Chapter.113「おかえり」
    三位一体の極みである螢一×ヴェルダンディー×レーシングニーラーvs首どころかライダー無しのゴーストバイクによる、真夜中の勝負が決着
    クセがかなり強いレーシングニーラーに、こうもダイナミックな「演奏」をさせる描写が出来るのは、藤島先生以外だと、しげの秀一先生か、皆川亮二先生くらいだろう。藤田和日郎先生や、羽海野チカ先生の事は尊敬しているが、さすがに、ここまで読み手のハートを激しく揺さぶるレースは描けないだろう
    ゴーストバイクの正体と言うか、誰のバイクだったのか、それもしっかりと明らかになる。誰かは、あえて伏せるが、この人のバイクなら、走りのレベルの高さも納得できる。思念体となって、峠で他のレーサーに勝負を挑んでいたのも、自分の未練を断ち切り、持ち主の元に戻りたかったからか
    Chapter.117「人間?機械?」
    ばんぺい君のラヴパワー、半端ねぇ、と思う回
    女神三姉妹や、螢一らのバイクもフィギュアにして欲しいと思うが、惚れた相手のSOSに応えた、自らの魔改造をかましたばんぺい君もぜひ、立体化してもらいたい。藤島先生、男の子の夢やロマン、乗せすぎ、盛りすぎ、詰め込みすぎ、けど、そこがいい、それがいい
    また、ヴェルダンディーと螢一の「生きている」についての会話も、胸に響いた。実際、どうなんだろう、今の人間は、ヴェルダンディーの言う「生きている」に沿っているんだろうか・・・・・・
    Chapter.121「のろわれた部長」
    サブタイトルこそ物騒だけど、ストーリーは、ほのぼのとしている
    正直な気持ちを言っていいなら、長谷川ちゃん、羨ましすぎる!! 螢一だって、こんな相乗りの仕方は出来ないだろう。新部長になる事を拒み、螢一との勝負に尻込みし、レーシングボードに乗る事も恐れていた長谷川ちゃんだけど、ヴェルダンディーの優しさに包まれる事で、不安は薄れ、まだ少しではあるが、前向きになれた様子
    「好き」を「大好き」に変えてくれた、大事な居場所を守りたい気持ちがあるからこそ、長谷川ちゃんは部長になりたくなかった。良くも悪くも、運命に愛されている長谷川ちゃんの気持ちも理解できるけど、何もしない方が良いなんて事はない。守りたいなら、戦わなきゃ、螢一とだけじゃなく、自分の運命とも
    この台詞を引用に選んだのは、兄妹だなぁ、と感じたので。身の程を弁えるって言い方は、ちょっと違うかもしれないが、本物のカッコ良さを間近で見て知っているからこそ、自分はまだ、その座に就く資格がない、と思える謙虚さは大事だと思う。しかも、恵は単に憧れているだけじゃなく、兄とその恋人に勝つべく、努力もしっかりと積める真面目さも持っている。上の立場になる事で才が伸びる事もあるんだし、二人を追い越すためにも、あえて、クイーンになっちゃうってのも手じゃないだろうか

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    2018年05月19日
  • トップウGP(3)

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    もう、ほんと、すごい
    こんな浅い感想しか出ない自分が恥ずかしいけど、実際、そうとしか言えない
    これまで、他の漫画の感想を地道に書き続けて積んで来た自信が、根元からぶっ壊されるけど、それはそれで爽快感がある
    この『トップウGP』や、それに匹敵する面白い漫画を読んでも揺るがないだけの実力を培おうって、新しい目標も出来たので、感謝
    恋愛漫画のバイブルと言っても過言じゃない、『ああっ女神さまっ』を読んだ事がある人間は、この『トップウGP』の面白さを、心のより深い所で感じ取る事が出来るように思う
    少なくとも、私には、藤島先生が『ああっ女神さまっ』を連載していた頃よりも、パワーアップしている、と感じる事が出来るからだ
    キャラが作者の分身とは、よく言ったものである
    ストーリーの中で、壁にぶち当たった突風が、動体視力や記憶力、再現能力の下地になっているド根性で突破し、成長していくごとに、藤島先生も漫画家としての殻をぶち破っている
    『血界戦線』シリーズの内藤泰弘先生の成長性も著しいけど、藤島先生も負けちゃいない
    若手も育ってきているけど、レジェンドと呼ばれても差し支えない世代は、そう簡単に追いつかれたりしないか
    鳥肌が立つなぁ、と感じる理由の一つには、キャラクターらの本気の面がある
    これは、藤島先生こそが、誰よりも本気で、自分の漫画に向き合っているからこそ、その熱が登場人物に移っているじゃないだろうか
    『一の食卓』を読むとパン作りに挑戦したくなる、『ブリザードアクセル』を読むとフィギュアスケートを観戦に行きたくなる、それと同じように、この『トップウGP』を読むと、レース観戦に行き、興奮したくなる
    それは、本物の光を宿している一握りのレーサーたちが、一位を目指して、自分の全力を出し切ろうとしているから
    全力で、自分の「好きな事」で頂点を獲ろうとしている人間を応援したくなるのは、ごくごく普通の事だ
    応援している人間が勝てば嬉しいし、負ければ同じように悔しく感じる。負けて泣けるのは、全力を出していた証拠。その姿にカッコ悪さなんて感じるはずがない。むしろ、勝った時よりも憧れる
    この(3)では、突風に新たなライバルが登場している
    ビリーは、突風や高台には及ばない、まだ。そう、「まだ」だ
    潜在能力は決して負けていない、そう感じさせるのは、突風ですら戦慄するほどの集中力と根気の持続力
    自分の全てを懸けたい、と思えるだけの、たった一つの「楽しい」を見つけた子供ってのは、キッカケを掴んだら、一気に化ける
    今から胸が弾む、突風とビリーが全力の勝負をする日を想うと
    また、不意に自分が忘れていた心の傷を開いてしまい、本気を出す事にブレーキが無意識にかかるようになってしまった突風のエンジンに火を入れたのが、高台ってのも、これまた、燃え(萌え)る展開である。藤島先生、分かってるなァ。それとも、奥さんのアドバイスか?
    この台詞を引用に選んだのは、やっぱり、突風のお父さんだなぁ、と感じたので。確かに、勝負ってのは、いつも、自分に有利な状況って訳じゃない。たまたま、良い時もあるだろうが、大抵は用意した準備の半分も活きない。だからと言って、諦めたって仕方がない。半分使えないなら、残った半分で戦うしかない。それは、全員、同じだ。ジャンルは異なれど、世界のステージで戦える、超一流は自分の持つ力を信じ、なおかつ、その時に手に残った物のポテンシャルを全て引き出せる才能を持っている。言い換えれば、それがなければ、上は目指せないってことだな。もちろん、藤島先生は持っている

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    2018年05月05日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(10)

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    この世に星の数ほどある、恋愛漫画および、その要素が入っている漫画の中から、ベストカップルを決めるアンケートを取ったら、間違いなく、螢一とベルンダディーの二人は上位だろう。ちなみに、『銀魂』の沖田総悟と神楽も負けてない、と個人的に思う
    それでは、大台に乗った、この(10)でズドンッと来た、三つの話を紹介させてもらいたい
    Chapter.101「時は戻りて」
    『ああっ女神さまっ』に多くある山場の中でも、特に印象的な「ヴェルスパー編」の締めくくりを第100話ではなく、あえて、第101話に持ってくるトコに、藤島先生らしさを感じるのは私だけだろうか?
    禁忌を犯してでも、自分の命を縮めてでも、世界を危険に晒してでも、ベルダンディーに自分の名をもう一度、読んでもらいたい、と望んだヴェルスパーの男らしい悲痛な願いには、螢一だけでなく、男性ファンも共感できたと思う。例え、それが過ちだと分かっていても、それしか手がなかったら、人はどうしたらいいんだろう。きっと、迷った挙句、大切な物のために、自分すら捨てて、決断を下すしかない
    円満解決のハッピーエンド、そう表現しても差し支えないだろう、この奇跡的な再会は。ここまでの執着をライバルに見せられ、感心と尊敬の念を抱ける螢一は、やっぱり、カッコ良いよ
    Chapter.104「ちょっとの感動」
    また一組、この『ああっ女神さまっ』に、読み手の心に甘酸っぱい悦びを与えてくれる、カップルが誕生した。まぁ、スクルドと仙太郎くんと同じように、まだまだ、友人以上恋人未満って感じだけど、そこが微笑ましい
    吊り橋効果ってのは、ちょい違うだろうが、危機的状況で自爆して自分を助けようとされたら、どんだけ、それまで厳しい接し方をしている少女だって、ちょっとくらいはキュンと来ちゃうよな
    詰めの甘さで、自爆し損なったばんぺい君だけど、それはそれで良かった。もし、吹き飛んだら、きっと、彼女は絶対に許してくれなかったぜ。これから、この二体が、他のカップルに負けないくらいに強烈な青春の嵐で、私ら読み手を吹き飛ばしてくれるのを楽しみにしている
    Chapter.109「僕の歌は、君の歌」
    螢一とベルダンディーの絆が、窮地を度胸と愛情で乗り越えた事によって深まった、chapter.107「君がいれば」と、どちらにしようか、と迷ったのだが、丁度、Mr.Childrenの「優しい歌」を聞き、それに背中を押されたような気がしたので、こちらに。こういう偶然は、大事にすべきだ、と思っている
    改めて、螢一の受け入れる力と器に感服した。種族を越えて友情を築く事が叶った相手が、もしかしたら、明日どころか次の瞬間には、自分の目の前から消えてしまうかもしれない、と感じ取っていたからこそ、それをベルダンディーに確かめる事はせず、自分と絆を結んだコトを覚えていてもらおう、と歌をシュレディンガーホエールに教えた彼は、男前だ
    そんな彼の友情に、密かに歌を憶える事で応えたシュレディンガーホエールが、多くの仲間と共に泳ぐ姿を見られた時の感動と言ったら、もう、最高の一言に尽きる
    この台詞を引用に選んだのは、螢一のカッコつけていないからこその男らしさが光っているなぁ、と感じたので。なかなか、いないだろう、この状況で、惚れた女に対し、これを言えちゃう奴。人は所詮、相手の痛み、苦しみ、辛さは全て理解できない。けれど、想像する努力や、受け入れようとする事、そんな相手に寄り添う、それくらいは出来るのも、人間だ。やっぱ、螢一とベルダンディーは、どこでも、いつでも、人をポカポカにしてくれる、好いバカップルだなぁ

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    2018年04月22日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(9)

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    高い所や、スピードが出る乗り物は得意な方じゃないけど、ベルダンディーの箒なら、一緒に乗せてもらいたい。ウルドと違って、彼女なら物騒な運転(?)はしないだろうから、安全だろう
    では、この(9)で印象に残った話を三つ、紹介
    Chapter.90「君の手を放さずに」
    常に穏やかで美しく、清楚なベルダンディーが珍しく、酩酊し、騒動を巻き起こす側になっちゃう回。ウルドと違い、酒ではなく、コーラで酔っぱらっちゃうって設定がぶっ飛んでいて、ますます、ベルダンディーを魅力的にしている
    しかも、酔っぱらった状態でも、ベルダンディーはある意味、彼女のままで、誰かの幸せを願わずにはいられない。と言っても、酔っぱらった状態で力を使うもんで、思いがけない結果に繋がるだけでなく、螢一が不幸に見舞われるってオマケ付。禍福は糾える縄の如しとは、よく言ったものである
    自分が好きになった相手が、完全無欠ではない事に悦びを抱ける螢一の器のデカさに感心しつつ、彼とベルダンディーの手が繋いだまま、離れなくなっちゃうって展開で、次の「手をつなごう!」に引っ張るのは、さすがだ
    Chapter.93「ばんぺいくんの涙」
    この『ああっ女神さまっ』のマスコットキャラクターと言っても過言じゃない、ばんぺい君がメインの回であり、ある意味、この(9)で最も、読み手のハートを揺さぶったんじゃないだろうか、と感じた
    人それぞれで意見は異なるだろうけど、「生きる」、その定義には、誰かに対して愛しい気持ちを抱き、それが届かなかった時に泣ける事も含むのではないか、と私は考える。彼女にもう会えない、その事実を受け止めきれず、けれど、自分には泣く機能が付いていないから、自分の顔に「涙」を描く、ばんぺい君の悲しげな姿に貰い泣きしそうになった
    実は、ばんぺい君が惚れた、挨拶する少女の機械は壊されていなかった。偶然と捉える人もいるだろうけど、私は愛の奇跡だ、と思いたい。だって、そっちの方がピュアな気がする。また、スクルドとばんぺい君の、作った側と作られた側の絆が強まったのを感じたのも大きい
    Chapter.99「ダブレットの真実」
    100話目前の話だからこそ、藤島先生が力を入れているのを感じた。キリ番ってのは違うかもしれないが、こういう記念回に向けて、計画をちゃんと立てられるのも、超一流の漫画家ならではだろう
    『ああっ女神さまっ』の中でも、かなり重要なワードであるダブレット制に迫っており、設定をしっかりと考える事の大切さを学ばせてもらった。シェア争いが本気だからこそ、人死にを出さないためにかけた保険、それがダブレット制。どちらかが死ねば、もう片方も死ぬ、シンプルだからこそ強力な抑止力となるんだろう
    ただただ、好いた相手の事を忘れたくなかった。だから、美しい魔属の少年は自分の姿を変えぬ呪いで、記憶を保った、それで命が尽きるのが早まるのも覚悟して。そんな魔少年の決意に負けず劣らず、螢一もどんな危機的状況であろうと、自分がすべき事を全力で全てやり、そんな彼の事を信じるベルダンディーの強さに心が震えた
    この台詞を引用に選んだのは、言われたい、と思ったので。誰だって、新しい世界に繋がる扉を開く事に、躊躇いは持つ。けど、いつまでも、扉の前にはいられない。本当に強い人ってのは、不安があっても、新しい世界に飛び込める事に嬉しさを感じ、その扉を正しい勇気を持って開けられる。私はまだまだ、扉の前にも辿り着けていないけど、その時が来たら、螢一のように、自分で恐れを膨らませず、全力で扉を押し開けたい。そんで、ベルダンディーのように美しい人に、その行為を笑顔で認めてもらいたい・・・こういう下心は大事だと思う、うん

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    2018年04月21日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(8)

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    ほんと、美人だよな、ベルダンディー、と感じる表紙だ。女神だから美しいって訳じゃないんだよな、多分。つくづく、藤島先生は本当の「美」を本質で捉えられる、凄い漫画家だ
    では、うっとりしながら、この(8)で印象に残った話を紹介していこう
    Chapter.80「ほうきの願い」
    ベルダンディーの美しさってのは人間や精霊だけでなく、意志と自我のある無機物まで魅了するのか、と感心してしまった。安易に擬人化に走らず、箒が箒のままで、ベルダンディーへの想いを募らせる点が、非常に良い
    そんな興奮しすぎな箒が抱く、ベルダンディーへの想いに螢一が共感する点も、これまた、読み手の心を揺さぶる
    螢一のために無茶をしようとするベルダンディーの為に、限界を超えた箒の漢気に、天晴、と思ったが、ここまで惚れっぽい気質だったのか、コイツ、と呆れてしまった
    Chapter.85「戻るべき場所」
    学園の女王・沙夜子編のラストエピソードだけあって、かなり、読み手のハートは力強く掴まれた
    藤島先生が描く、ピンチからの大逆転、そんでハッピーエンドって展開は、並みの少年漫画よりもグッと来る。好きな人が、自分を笑顔で迎えてくれる、それはお金じゃ買えず、権力があっても手に入らない、どこにでもあるからこそ大切にすべき、最高の幸せ。描かれちゃいないけど、きっと、この後、ベルダンディーは螢一を抱きしめ返して、もう一度、あの言葉を笑顔で言ったんだろうな
    ある意味、この回のオチを飾った沙夜子は、ベルダンディーに勝ったのかもしれん。高飛車で、自分勝手、けど、常に自信を持ち、自分だけの道を大股で歩んでいける沙夜子は、大抵の事じゃヘシ折れない強い心がある。だから、きっと、これからも、懲りる事なく、ベルダンディーの(自称)ライバルとして、挑んでくるんだろう。そんな彼女だからこそ、何気に人気が高いんだと思う
    Chapter.88「以心伝心」
    あくまで、私個人の印象に過ぎないが、この(8)の中で、最も、藤島イズムが強烈なのは、このchapter.88「以心伝心」だと思った
    バイクそのもののデザイン、走り方それ自体もカッコイイのだが、何より、螢一とベルダンディーの、誰にも負けない強い絆の表現の仕方、これは凄い、としか言いようがない。理屈じゃ説明できない、最強の絆が二人の間にある、とお互いに信じられるからこそ、出来る最高の挑戦
    それが最良の結果を出すのは、螢一が相棒を大切にしており、ベルダンディーもそれを知っているから。254pの3コマ目で、「やっぱ、似た者兄妹だなぁ」と微笑ましくなってしまったのは、私だけじゃあるまい
    この台詞を引用に選んだのは、藤島先生の生き様っつーか、幸福に対する考え方に共感できたので。わざわざ、痛い思いをする必要はない。けど、何の苦労もせず、痛みに耐える事なく、手に入ってしまったラッキーってのは、人生の糧にするには、少しボリュームが足りない。自分が頑張った、と幸せを手に掴んだ時に思える方が、私は良い。だから、どんだけ悩もうが、苦しかろうが、諦めそうになろうが、それも自分の小説に組み込んで、質を上げ、受賞できるレベルにしたい、しなきゃならない、自分の為にも

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    2018年03月19日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(7)

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    女性陣に総スカンを喰らうかも知れんけど、ツインテールが似合うのは、スクルドくらい可愛い美少女だけだって意見を覆す気はない
    では、ビクビクしながら、この(7)でお勧めの話を紹介しよう
    Chapter.73「イジワルお姉さまっ」
    表紙を飾っているスクルドのメイン回であり、帯にも書かれてある通り、彼女にとって大切な存在になる、自転車大好き少年・仙太郎との初対面が描かれている
    改まって言う事でもないが、藤島作品に登場する、カッコいい男ってのは年齢に関係なく、カッコいい。空条承太郎がセト神の能力で小さくなっても、やる時はやるってトコが変わらなかったように、少年であってもカッコいい奴はカッコいい。あと、藤島先生が、自転車のカッコ良さを表現するのにも、手ぇ抜いてないトコも好感が持てる
    スクルドが、姉・ベルダンディーが見せた厳しさの中にあった優しさに気付けるほど成長できたのは、仙太郎のおかげ。そんな彼の自転車を借り、自分だけの力で傾斜のキツイ坂を登りきったスクルド、最高だぜ
    Chapter.74「想う気持ち」
    螢一とベルダンディーの愛物語だけでなく、この初々しい少年少女の甘酸っぱいラブコメも楽しみだ、これから、と思えたストーリーだった
    仙太郎に、今までなかった、特別な気持ち、心地の良い「好き」が芽生えた事で、スクルドは女神として成長する。そんな喜びで地に足がついてなかった訳じゃないだろうし、スクルドに悪気もなかったんだろうけど、つい、余計な事をしちゃったな
    お礼でなく非難の言葉をぶつけられて憤るスクルドだったけど、同じ男として、その怒りが理解できる螢一や、彼との時間で自らも喜びを感じている姉の言葉で、自分のお節介に気付けたスクルド。そんな彼女からの心からの謝罪を、笑顔で受け入れ、許した仙太郎、やっぱ、良い男だねぇ
    Chapter.76「初代部長がやってきたっ」
    螢一の人生にとって、大きな存在となるキャラクターがまた一人、登場。それは、田宮先輩と大滝先輩ですら恐れる、自動車部初代部長・藤見千尋!
    藤島先生の作品を読んで、凄ぇな、と感じるのは、藤見さんのような、濃ゆいキャラを自分の中から生み出せる事。どんだけ、中身が詰まっているんだろう。そんだけ、自分を満たせるだけの経験を重ねてるってことか
    そんな彼女と、ラジコンのような小さいバイクでレースをした事で、螢一はより一層に、バイク愛が強まり、部長としての格も出てきた。藤見さんの方も、新たなバイク馬鹿の参戦で、迷いが吹っ切れたようで、自らの夢を本気で極める覚悟が決まる。楽しい、それに重きを置け、人から馬鹿にされても挑戦し、結果が出せる奴は強い
    この台詞を引用に選んだのは、さすが、ウルドお姉さま、と魅了されてしまったので。彼女が何でも出来るのは、出来るように努力したから。だから、彼女のように努力を馬鹿にしない天才だけは、「才能」って言葉を口にして良い気がする。私は、とてもじゃないが、使えない。何せ、まだ、プロデビューすらしてないし、コンテストの結果すら出てないのだから。しかし、努力が実って、プロになれたとしても、「才能」って言葉を自信持って言えるようになるのは、いつのことやら

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    2018年03月18日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(6)

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    ついに、この女神まで、螢一の元に来てしまったか。とっくに、カオスな訳だが、ますます、騒がしくなるなァ
    では、さくっと、この(6)でお勧めしたい三つを紹介していこう
    Chapter.64「光と闇を恐れずに」
    このサブタイトルは、地味に深い、と言いたい。誰だって、心の中に光と闇がある。それは悪い事じゃない。むしろ、どちらもあるからこそ、人は人になれる。光だけでも、闇だけでも、周囲に迷惑をかける奴になっちまう
    姉妹の絆だけでなく、ウルドとマーラーの腐れ縁の友情にも、結構、グッと来るものがある。基本的に、今回の一件はマーラーが原因っちゃ原因ではあるけど、ボロボロの自分を後回しにして、恥に耐えてでも、ベルダンディーらに親友を助けてくれ、と頼んだマーラーも、何気にイイ女の欠片がある
    ベルダンディーの考え方は、甘い、結果論だ、理想を前に出し過ぎ、と言う人もいるかもしれない。けど、そんな姉の優しさを信じる彼女だからこそ、素敵なのだ。まぁ、要するに、姉妹は喧嘩するほど仲が良いって事だな
    Chapter.65「ウルドモードは優しさモード」
    端的に言うと、相当にシュール。何せ、初っ端から、森里家の面々が、ウルドの皮を前にして、それの処理について悩んでいるのだから、シュールとしか言えないだろう。そんな代物が、ストーリーの重要アイテムになるのだから、藤島先生の腕力には脱帽だ
    私以外にも、そう思っている読み手はいるだろうが、ばんぺい君は、この『ああっ女神さまっ』に必要なキャラだ、と思っている。彼がいなかったら、妙に寂しいものがあるのではないか
    ペットは飼い主に似てくる、それと同じで、人の手によって作られた物が、自我や感情を、何らかの必然により得たのならば、創造主に似るのではないだろうか。まだまだ子供っぽいけど、純粋な優しさがあるスクルドによって作られ、なおかつ、大事にされているからこそ、ばんぺい君も誰かの為に動ける優しさを持っているに違いない・・・しっかし、シュールな回だったぜ
    Chapter.66「4人目はNO.1の女神さまっ」
    失礼なのを承知で、素直に言うが、個人的に最も契約したくない女神は、このペイオースだな。目的を決めるや、手段を択ばずに、グイグイと攻めてくる。前向きとも言えるが、やられた方はたまったもんじゃないだろう
    まぁ、嫌いではないんだ。マーラーと同じで、少しばかり騒々しくて、うざったいにしろ、不思議と憎めないキャラであるのは間違いない。実際、有能だし、悪意から行動している訳じゃないしな・・・・・・いや、ベルダンディーには負けたくないって私欲はあるけど
    そんな彼女がちょっかいを出し始めてくれたおかげで、また、螢一とベルダンディーの仲が進展していく。やっぱ、王道ラブコメには、ペイオースのような当て馬?が必要だな。勉強になるぜ
    この台詞を引用に選んだのは、不覚にも、カッコいいじゃねぇか、と思ってしまったので。やはり、男ってのは面じゃないな。惚れた女を、てめぇの体一つで守れてこそ、本物の男だ。きっと、また、良い恋が出来ますよ

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    2018年02月15日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(5)

    Posted by ブクログ

    普段は、アニメや漫画のイラストをプリントした服は敬遠しているのだけど、この(5)の表紙とカラー扉がプリントされたものなら、躊躇なく着られる
    では、この(5)で、特に印象に残った話を三つほど紹介したい。しっかし、今巻は悩んだ。(1)~(4)も結構、厳選するのに神経を消耗したが、これまでの比じゃないくらい、どれを推薦するか、迷った
    そうやって、迷わせてくれるからこそ、自信を持って、この『ああっ女神さまっ』は名作だ、と断言できるんだが
    Chapter.54「2人っきりじゃいられない」
    一言で、この回の展開を説明するなら、螢一がベルダンディーを助けるために頑張っちゃう、そんな感じ
    これまで積んで来た善行ゆえか、突然、ベルダンディーと二人きりで過ごせる事になった螢一は気が昂り過ぎてしまう。そんな時でも、いや、そんな時だからこそ、トラブルはやってくる。ベルダンディーって、人には「頑張りすぎないように」って言う割に、自分の健康となると、螢一に気を遣って無理をするトコがあるよな
    そんな優しいベルダンディーが本当に好きだから、螢一は自分が出来る事を片っ端から試していく。つくづく、奇跡ってのは、とことんまで努力した人間だけが起こせる必然の結果なんだな、と愛に溢れたキスシーンを見て思った
    Chapter.50「リーダーはつらいよ」
    ピンチはチャンスであり、ステップアップすべき時。これは使い古された表現ではあるけど、結構、マヂだ。面倒臭い事をしたくない、と思うのは、人間であれば、当然。けど、嫌な事から逃げてばかりじゃ、成長できない。変われる奴ってのは、困難に立ち向かうべく、腹を括れる奴だ
    これまで、何度も感じている事だが、ほんと、藤島先生は美女だけでなく、バイクを描くのが好きだな。描き手が「好き」を詰め込んで描いたものは、何であれ、読み手の心を揺さぶってくる。また、それがストーリーを一層に面白くする、と藤島先生は証明している
    人間の歴史ってのは、大きなものから小さなものまで、「繋がり」と表現できる。その「繋がり」ってのは「託す」と言い換える事も出来る。これまで、ウルドに負けないくらい、螢一を自分らの勝手な都合だけで振り回してきた、田宮と大滝先輩だけど、何だかんだで、後輩の一番に優れている所をしっかり認めていたんだな、と見直した
    Chapter.59「悲しみを恐れないで」
    あくまで、私個人の印象と意見なので聞き流される事も承知の上だが、螢一の魅力を語る上で、このchapter.59「悲しみを恐れないで」は、決して除外できない、と言い切りたい
    螢一は、誰よりも優しい心を持っている。だから、時には、自分が嫌われるのも構わず、キツい態度を表に出す事がある。人は、臆病、と言うかも知れない。けど、私はそんな彼に、好感を抱ける
    螢一は、大切な存在を失う悲しみ、痛み、辛さを経験で知っている。だから、人に優しく出来るし、事態を受け入れる度量がデカいのだろう。そんな螢一の強い心に惚れ直したうえで、自分の意見をハッキリ述べられるベルダンディーは、本当にイイ女だ
    この台詞を引用に選んだのは、うっし、頑張ってみるか、楽しみながら、と思えるようにしてくれたので。確かに、辛い時もあるし、嫌な考えが浮かぶ時もある。けど、小説を書く事が好きなんだよな、私。だから、これからは、どんな状態になっても、小説を書く楽しさを見失わないようにしたい。デビューできたら、藤島先生にもお礼を言いに行く必要があるな、うん

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    2018年02月09日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(4)

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    スクルドになら、ハンマーで殴られても良いな、と思ってしまう
    この(4)で、私的にビビッと来たのは、この三話
    Chapter.42「ウルドの大冒険」
    これまで散々、周囲を好き勝手に引っ掻き回してきたウルド。でも、何だかんだで、ウルドは他人の純粋な気持ちを踏み躙ったりしない。だから、妹に負けないくらい、凄くイイ女だ
    自分が楽しい事が一番、ってポリシーで行動はするけど、自分がしでかしたトラブルの後片付けは、自分の責任でちゃんとこなす。傷つける、と分かっていても、自分だけど自分ではない自分に惹かれてしまった少年の初恋に、エンドマークを打った女気は見事としか言いようがない
    決して、小さくない傷だ、この失恋は。けど、男は痛みを知ってこそ、強くなれる。ウルドが傷を刻んだモノサシは、きっと、これから、昌平が人生を歩いていく上で、決して折れない杖になるだろう
    Chapter.43「ベルダンディー御乱心」
    タイトルの通りな内容。もうちょい、正確に言うなら、みだらんしん?
    今回は、珍しく(?)ウルドではなく、スクルドがやらかしている。けど、読み手としちゃ、スクルドのやらかしに、ちょっとばかし感謝したい。だって、ちょっとエロいベルダンディーが見られたんだから。自制心が薄れ、大胆に迫ってきたベルダンディーにクラクラしつつも、男らしく拒み、自分の気持ちをぶつけた螢一、カッコ良さにシビれる
    兎にも角にも、スクルドの失敗とお仕置きに泣く姿から学ぶべき事は、悪い事をしちゃったなら、下手に誤魔化さず、ちゃんと謝りましょう、だな
    Chapter.48「約束を忘れずに」
    どの回にも、藤島イズムが光っているけど、個人的に(4)の中でピカイチなのは、これだな、と感じた。二輪のロールスロイスこと、プラフシューペリアがキーアイテムとして登場するトコもそうだが、何より、人と人ならざる存在の、淡く儚いからこそ、独特な美しさがある恋物語には、キュンと来る
    常識の理すら越え、たった一つの約束を叶えて欲しい、それだけの気持ちでこの世に留まり、想い人を待ち続けた思念体の少女に、自分の立場を重ね、その未練を断ち切るための協力を惜しまないベルダンディーは、ほんと、美しい
    先輩からの愛あるシゴキにも挫けず、完全な修理を行い、祖父の代わりに少女を後ろに乗せてプラフシューペリアを走らせつつ、祖父の真意に気付けた螢一。イイ女にモテるのは祖父譲りかね。少し切なさすら胸に過るラストだからこそ、螢一とベルダンディーの恋物語が、ハッピーエンドになりますように、と願ってしまう。きっと、それは描いている藤島先生も同じだったのかも知れない
    この台詞を引用に選んだのは、ウルドの魅力がギュッと詰められているから。彼女くらい、自分らしく生きている美人が言い放つと、嫌な感じが全くしないから不思議だ。そんな彼女の発破で、男らしさを奮い立たせた昌平、やるなぁ

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    2018年01月28日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(3)

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    ウルドの谷間に、藤島先生のこだわりを感じる
    私的に、この(3)でお勧めしたい三話はコチラ
    Chapter.32「第3の女神さまっ」
    ついに、ウルド、ベルダンディーの妹・スクルドも森里家にやってきた。やはり、この三姉妹が揃ってこそ、『ああっ女神さまっ』だろう。まぁ、欲を言えば、この登場シーンはカラーで見たかった・・・いや、下品な意味ではなく
    単に、スクルドがやってきたってだけでなく、バグが発生し、とんでもないトラブルが起きるってストーリーも良い。笑って済ませられない目に遭っているのに、スクルドにキツく当たらない螢一、男だねぇ
    美人、美女、美少女に囲まれる彼が羨ましくない、と言ったら嘘になるが、その分、ハプニングに巻き込まれているからな、変わりたい、とは思えん
    Chapter.39「CONFESSION」
    恐怖の大王編、終幕。恐怖の大王の、あまりな負けっぷりには、さすがに同情を禁じ得ない。これまで、多くの漫画に、この手の敵役が出てきたんだろうけど、こんな惨めな最期を迎えたヤツは、まず、いまい
    恐怖の大王に憑依されてしまった螢一の姿は、痛々しいコスプレイヤーにしか見えないが、ベルダンディーには見た目なんか関係ない。宇宙だけでなく、螢一を救えないのならば、自らの命も省みず、恐怖の大王ごと自爆しようとする決断、愛ゆえか
    夕日を背に、瓦礫の山の上で螢一の頬に口づけするベルダンディー、ほんと、美しい
    Chapter.41「森里の大試練」
    まず、扉絵が良い。サイドカー付きのバイクをカッチョ良く描ける漫画家は多いが、このアングルで描いても、魅力を喪失させないのは藤島先生くらいだろう
    本編も、結構、インパクトがある。恐怖の大王との戦いの余波により、それぞれに影響が出始めた三女神。ベルダンディーは眠りこけるようになり、ウルドは酔っ払いの上、少女に、スクルドはアイスクリームモンスターから、色っぽい大人に、姿が変わってしまうってのが、実にファンタジック
    螢一とスクルドの仲が、少しだけ良い方向に進展するってのも、好印象。妹に、ヤキモチを抱くベルダンディーも新鮮だ
    この台詞を引用に選んだのは、ベルダンディーの新たな魅力が見えたので。良い事を言ったかと思いきや、ちょっと見当外れな助言をしちゃう、天然さは可愛らしい。まぁ、説得力もある。ライバルと認めたからには、やはり、対等に力をぶつけあえる場所で勝負しなきゃな。その方が、勝っても負けても気分が良い

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    2018年01月27日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(2)

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    当たり前と言えば当たり前ですが、(2)も最高でした
    この(2)からは、『鬼灯の冷徹』と同じく、グッと来た三つの話をピックアップしようと思います
    自分の趣味がバレそうな気もしますが、今更なので、気にしない事にします
    Chapter.18 ルーレットだよ、人生は
    いきなり、文句って訳じゃないんですが、ヴェルダンディとウルドの晴れ着姿はカラーで見たかったですねぇ
    毎度、可愛い悪意を持って、余計なおせっかいをするウルドが提案した人生〇―ムが普通の代物であるはずがありませんよね。螢一も災難でしたけど、むしろ、それに巻き込まれた面々の方が、大変だったような
    何にせよ、人生、悪い事もあれば、良い事もある。ちょっと辛いくらい事があっても挫けず、挑み続ければ、その反動でラッキーが舞い込むかもしれません。そんな都合のいい発想でも持ってなきゃ、生きていられませんって
    Chapter.23 WHAT A MIRACLE
    現在、大好評連載中の『トップウGP』に宿っている、レースの熱は、『ああっ女神さまっ』の頃から育まれているよな、と感じられる話ですね
    藤島先生の画力の向上もあってか、リアリティのあるスピード感こそ、『トップウGP』の方が格段に凄いですが、こちらはこちらで、粗い分、得も言われぬ滾りがあります
    また、螢一とヴェルダンディのコンビネーションがキラリと光っている点もお勧めです。やっぱ、女神の胸を触れる男ってのは、栄光と名誉も掴めるんですかね。オチもオチで、この作品らしくて好きです
    Chapter.24 空飛ぶ自動車部
    それぞれの話に良さがあるので、一番ってのは決め辛いんですが、藤島先生らしさが最も強く出てるのは、この回かな、と思いました
    自動車でスピードを出すってのも、男としちゃテンションが上がりますけど、飛行機で空を飛ぶってのも、ロマンの一つでしょう。しかも、それが伝説の名飛行機となりゃ、蒼天を衝きます
    螢一なら、多少の無理難題でも笑顔で乗り越えられるって信じているヴェルダンディ、そんな彼女の気持ちで不安が消え、困難に挑める螢一。やっぱり、この二人の間にある愛は美しいですね
    この台詞を引用に選んだのは、さすが、藤島先生、と感服したので。努力している人間の言葉は、真の説得力が籠ってますね。先生が、なんで、こんなにも面白い漫画が描けるのか、理解できたような気がします

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    2018年01月12日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(1)

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    結論から、先に言っちゃいますが、殿堂入りです
    ただ、『小林さんちのメイドラゴン』や『足洗邸の住人たち。』とは、些か事情が異なっております
    これらの二作品は、一巻の一話目を読んだ瞬間に、本気で惚れてしまったからこそ、かなりのスピードで殿堂入りになっています
    しかし、『ああっ女神さまっ』は違います
    実は、私、この作品を全巻、読んでいて、なおかつ、所有しております
    かつて一気読みしているからこそ、既に殿堂入りが決まった、と言うより、決まっていた訳です
    持ってるのに、中身が分かっている[新装版]を買ったのか、と驚く方もいるでしょう
    持っているからこそ、買うのです
    例え、応募者全員プレゼントで収納BOXが貰えるって企画がなかったとしても、私は定期購入を迷わなかった、と言いきれます
    あくまで、私の中での話ですが、藤島先生の連載作品の中で、一番に面白いのは、この『ああっ女神さまっ』でしょう
    こんな美しく、スケールが壮大、それでいて、主人公とヒロインの恋愛が等身大となりゃ、惚れるなってのが受けられない相談と命令です
    きっと、私だけじゃないと思うんですが、藤島先生は、もっと高い評価を受け、人気が集まっても良い漫画描きだ、と考えております
    そんな藤島先生の魅力に、もう一度でいいから触れたい、そう強く思える者だけが私と同じように、この[新装版]を買えばいいと思います
    正直、藤島先生の作品が好きな漫画読みなら、この一冊の値段を高い、と感じないと思う。これだけ、美麗な表紙で、ページ数となれば、2000円くらいはするのかな、と思っていたが、まさか、こんなにも安いとはなぁ
    私は違うのだが、もしかすると、ベルダンディーが初恋の相手って人もいるんじゃないかな。例えば、アイツとか
    あえて臆さず、ぶっこんじゃうが、藤島先生、何がどうなったら、こんなに絵の力が成長するのか
    最初はこんななのに、次第に表紙のそれになっていくのだから、凄い、としか言いようがありません
    やっぱ、レジェンド級と呼ばれる漫画描きでも、努力を惜しむことなく、また成長できるんだな、と感心してしまいます
    螢一とベルダンディーの恋物語、それに絡み合うハチャメチャな日常コメディや、ファンタジー感と疾走感が満載のバトルを、大きいサイズで読めると思うと、改めて、テンションが上がってきます
    藤島先生、アフタヌーン編集部さん、そして、講談社さん、この新装版を出してくださり、ありがとうございました
    あえて、掴みとしてバッチリなchapter.1 コールナンバーはWRONG NUMBERを外して、この(1)でグッと来た話を決めるなら、個人的には、chapter.11 この世に花を咲かそうぜ、ですね。ファーストキス、藤島先生が描くと、キュン度が段違いです。その“結果”に到るまでの“努力の過程”の描き方も、かなり勉強になりました
    この台詞を引用に選んだのは、これこそが『ああっ女神さまっ』だ、と私が思っているからに他なりません。漫画史に残る名言だと思っております

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    2018年01月07日
  • トップウGP(2)

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    どストレートに言って、藤島先生、大好きだなぁ
    胸に灯った熱いものが、一気に全身に広がる、この「高揚感」、たまんねぇ
    さすがに、殿堂入りしている『ああっ女神さまっ』は超えてないにしろ、『逮捕しちゃうぞ』と『パラダイス・レジデンス』を追い抜いた、見事に
    絵っつーより線の美しさから、藤島先生って、漫画読みの心を覆っている甲殻の隙間を、的確に打ち抜いてくる、技巧派・・・と思うだろう、作品を読んでない者は
    全然、違う。むしろ、逆のタイプ。漫画読みが、がっちりとガードを固めていようが、足を使って翻弄してこようが、構わずに、一歩で逃げ道を潰し、防御ごと一発でブチ抜ける、豪腕のパワー型だ
    経験値は伊達じゃない。血が通っている漫画ってのは、こうも破壊力抜群なのか、と慄いてしまう
    なので、正直なとこ、こういう熱いのは苦手って漫画読みはいるだろうな、と思う。まぁ、それはしゃあない。どうしたって、趣味は合う合わないがあるもんだ
    大切なのは、私がこの『トップウGP』に魅了されちまってるってコトなんだし
    良い漫画ってのは、読み手に「させたくなる」もの
    『肉極道』を読めば肉が食いたくなり、『にゃん組長』を読めば猫を愛でたくなる
    この『トップウGP』を読んだ私は今、レースを観戦に行きたくなっている
    バイクに乗りたくなってないんかい、とツッコまれそう。確かに、その衝動がない、と言ったら嘘になる。ただ、私、あまりスピードが出る乗り物が得意じゃない。車でも怖いってのに、剥き出しで乗るバイクは尚更だ
    なので、レース観戦の方が強いのだ。漫画でも、「ぶわっ」と来るのだ。リアルで観たら、私は完全にイチコロかも知れん
    この『トップウGP』の魅力は、やっぱり、レースの描写だろう
    一つの判断ミスで、敗北が決まるどころか、下手すれば命が落ちる
    その緊張感の中で、誰しもが貪欲なまでにテッペンを目指す。一番、速いのは俺だ、と我を貫く姿には、真の美しさと強さが宿っている
    そこに伴う、ライバルとの駆け引き、切磋琢磨、才能の開花、これに胸が熱くならない漫画読みはいまい
    女の子は笑顔が一番。男も笑うのが良いに決まっているけど、悔し泣きする様にもキュンと来る私は、業が深いのか、性格が捻じれているのか
    負けて泣くほど悔しいって感情は、生きて行く上で必要だと思う。勝てば嬉しく、負ければ悔しい、それは自分が本気を懸けている証拠だ。一握りの天才ってのは、その一つだけに自分の全てを捧げる才能があるんだと思う
    次巻は、本編も楽しみだが、帯にも期待している。できりゃ、他の漫画家さんに推薦コメントを書いてもらいたい。第一候補は、柴田ヨクサル先生だが、羽海野チカ先生や藤田和日郎先生でも、テンションは爆上がる
    どの回も、胸に熱い風が吹き抜けていくものばかり。その中でも、やっぱり、Lap12は別格だ。突風の悔し泣きに胸を掻き乱されたってのも大きいけど、そんな彼の涙をドンと受け止める真音さん、ガチで男前。カッコ強い女性を描けるのは、藤島先生が日頃から、女性に対して、真摯な敬意を払うと同時に、そういう女性に対して負けん気を失わないようにしているからだろうか
    この台詞を引用に選んだのは、勝負の世界に存在する、シビアなまでに残酷な事実が宿っているから。勝つ者がいれば、負ける者がいる。それは、どの業界でもそう。全員平等って精神はご立派だと思うが、順位をつけず、子供らから闘争心に火を点けるチャンスを奪うってのは、少し筋違いだ、と思うな。勝った者を見上げる際、心に生じる感情は、子供の内に知っておくべきだ

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    2017年10月22日
  • トップウGP(2)

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    いやー、面白かった!やっぱり250は最高やな!筑波サーキット最高やな!発電機が間に合わんかったのはヤバいな。あ、どっちみち筑波はグリッドに発電機はNGやったか。あと、そこまであの坂はキツくないと思うけど(笑)

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    2017年07月21日
  • トップウGP(1)

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    ついに来たか、それが『トップウGP』を書店で手に取った際、心に浮かんできたコトバだった
    様々な意見があるとは思うが、個人的には、藤島康介先生の漫画から切り離せないのは、やはり、二輪車だろう
    もちろん、ヒロインも大事なのは承知だ。非ファッションオタクでない、ガチの野郎どもの中には、初恋の相手が藤島ヒロインだった者も少なくないだろう。真偽は定かでないにしろ、藤島ヒロインを下書きなしで模写できれば、オタクの中でも上の上だと言うのは、あながち笑い話でもあるまい
    藤島ヒロインは、藤島先生ですら完璧に伝えられないほどの魅力がある。漫画読みとしての本能で理解できる、ブレない美がある
    そのブレない美は、藤島先生が疾走させる二輪車にも宿っている
    本気で二輪車が好きでなきゃ、こうも美しい走りは描けまい
    どんなジャンルの漫画にも言える事だが、作者の「好き」が詰まっている作品は理屈抜きで面白いもんだ。人気が出るかは別として、ファンとしては、作者が本気になれるテーマに挑んでくれる方が嬉しい
    藤島先生のどこが凄いかって、「好き」も詰め込んだ上で、人気も取るって野心が剥き出しであるトコだろう。正確な年齢は存じ上げないが、そろそろ、イイ年齢のはず。少なくとも、五十路は越えているか?それでも、「新進気鋭」と持て囃される新人漫画家より、よっぽど、ギラギラした漫画を描ける、描いてくれるのはファンとして感謝しかない
    この『トップウGP』の主人公・宇野突風は言わば、眠っていた怪物。天才なんて可愛げのある者じゃない。一度、エンジンに火が入り、アクセルが全開になった突風は、完全にスピードを虜とし、ゴールと勝利だけを目指して、人馬一体と化す。そこまで出来る人間を、怪物と言わずして何と言うのか
    そんな突風に、レースの面白さを伝えたのはヒロイン・真音
    藤島ヒロインの例に漏れず、彼女もまた、「自分」があって、それを突き通す事を躊躇わない凄味がある女性だ。藤島先生の「好み」が見える、と言っても過言じゃあるまい
    突風が成長し始めた事を差っ引いても、真音の怪物性も中々のもの
    そもそも、バイクレースってのは相当な迫力だ。目前にしろ、テレビにしろ、見たことがある人なら、その熱さは肌に感じ取っているだろう。漫画には音がない。けれど、本物の漫画は音が見えるだけでなく、聞こえてくる。この『トップウGP』のレースシーンからは疾走音だけでなく、突風の昂ぶった心音すら聞こえてくるほどだ
    藤島先生のファンだけでなく、二輪車が見るのも乗るのも走るのも好きなヒトだって満足できる面白さ。私程度が押す太鼓判では、何の価値もないが、それでも、全力でお勧めしたい一作だ
    この台詞を引用に選んだのは、ストレートに宇野突風って人間のカッコ良さを表現しているからだ。人間のカッコ良さってのは、年齢云々で滲み出て、感じ取れるもんだろう。イイ男に大事なのは、こういう、青臭い熱さ。私もいつまでも、真っ直ぐな負けん気を持ち続けたいもんだ

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    2017年01月08日
  • パラダイスレジデンス(3)

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    うぬぅ、思っていたよりサクッと終わってしまった
    しかし、藤島先生の描く最終回は、話のまとめ方が実に綺麗で、「残念」と思ってしまう事がファン失格と思っちゃうほどなんだよな
    基本、可愛い女の子ばかりが登場する漫画なわけだが、この『パラダイスレジデンス』は、特に私は百合の香りを覚えなかった。人によっちゃ感じ方は違うんだろうが、私はこの作品を未読の人に薦める際は、同性の友情を主軸にしてる、と説明すると思う
    私自身がおよそ、真っ当な友情を築けていない、と自負している人間なので、普通の友情が何なのかは分からないが、この『パラダイスレジデンス』に登場する、元気溌剌な美少女らの青春を眺めていると、友情ってのは、お互いに好きなトコを褒められ、直すべきと感じた短所はしっかり指摘できる関係なのだろうな、と考えられる
    相手の長所も短所も個性だと思って受け入れる、言うは易く行うは難し。ぶっちゃけ、真の友達と呼べる間柄の人間を作るのに適している時期は、学生時代だろう。大人になって、社会に出て、世間の荒波に揉まれて、変に丸くなると、直感で友達を作るのが結構、難しい
    学生時代に、性別も生まれも関係なく、対等に尊敬し合える人間に出逢えるチャンスが巡ってきたのなら、躊躇わずに掴むべきだ、と乗りたい風に遅れたマヌケな私からのアドバイスだ
    けど、この(3)を読んで、しみじみと思ったが、ホント、好きこそものの上手なれ、ってのは理に適っている
    好きなモノは描けば描くほど巧くなっていくタイプの漫画家なんだろうな、藤島先生は
    これは私の勝手な推測に過ぎないが、藤島先生の好きな物は洒落た建物、風になれるバイク、そして、外も中も可愛い女の子だろう。ホントに好きだからこそ、書き直しを繰り返すのが苦にならないし、「これが俺の描きたかったイメージそのもの」が形になった時の達成感は半端じゃない快感を生んでくれるだろうな
    セクシーシーンも多いのだが、『これからコンバット』や『菜々子さん的な日常』、『女子かう生』と同じく、健康的なエロスが漂っているので、決して下品過ぎない
    キャラクター、ストーリー、このしっかりとバランスが整った漫画を描くにゃ、天性の才能だけじゃ、どうしようもない。このセンスと言うか、勝負勘はキャリアを積んで培ってこそ得られるモノ。藤島先生も、『ああっ女神さま』を完結させたからこそ、やっと手綱を取れ始めた感じなんだろうな
    きっと、先生は、こんだけ面白い漫画を描けても、まだ満足していない
    次回作は、もっと、読み手をワクワクとした冒険に連れて行ってくれる、と期待している
    個人的にゃ、和風ファンタジーに挑んで欲しいな、と思ってる。友情、アクション、コメディ、シリアス、ちょっとのセクシーさが織り交ざった、人と人じゃない存在の恋愛ものが読みたい
    どの回も面白かったが、小狡い悪役の計略を、天真爛漫なヒロインらが思いもよらぬ正攻法で打ち破る、そんな藤島先生らしさが強く出ている、「Last episode.橘花第一女子寮」は特にお勧めだ。やっぱ、超一流の漫画家ってのは、一話目で読み手のハートを掴み、最終話でしばらくは残る跡を付けてこそ、だな。これからも、この女子寮では色々と起こりうるんだろうが、その度、寮生らは絆を強めて、それらを乗り越え、人間として大きく成長していくんだろう
    口絵(でいいのかな?)に描かれているのは、きっと、数年後の小鳥遊ちゃんと三沢ちゃんだろう。可愛い女の子から、カッコイイ女性になった二人の友情は変わっているけど変わっていないんだろう。本音を言えば、二人が、どんな夢を実現させたのか、気になるトコだが、妄想のし甲斐があるのも事実w
    この台詞を引用に選んだのは、小鳥遊ちゃんは、ホント、そこらの男より、よほど、人間的な芯がしっかりしてるなあ、と感心してしまったので。下げ時を間違えない頭は大抵の事は解決してくれる、か

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    2016年04月26日
  • パラダイスレジデンス(3)

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    藤島康介の女子寮コメディが早くも完結。ほのかに漂う禁断の香りが好きだったので残念。各キャラクターを掘り下げるネタはいくらでも作れたと思うし、もっと長く続けて欲しかったな…。

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    2016年04月03日
  • パラダイスレジデンス(2)

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    改めて、藤島康介先生の、漫画家としての底知れなさがハッキリと読み手に伝わってくる
    『ああっ女神さまっ』で、ファンタジーラブコメディの王道を突っ走るどころか、しばらくは誰も走る事が出来なさそうな道を作った先生だけあって、幻想的な要素がない作品でもキラキラしている
    普通だけど平凡じゃない、可愛くて元気いっぱいな女の子らの青春と日常を描かせたら、講談社系列の作品に限れば、『みなみけ』の桜場コハル先生に匹敵するんじゃあるまいか(もっとも、藤島先生の方が大先輩なわけだから、桜場先生が追い付き出している、と言う方が正しいのだろうけど)
    根っこがまだまだ少年なのか、男の読み手が「おっ」と注目してしまう、セクシーな描写が多い点も、女性の読み手に軽蔑されるのも覚悟で、素直に嬉しい、と言っておこう
    夏に読むのに相応しい内容である点も高ポイントだ
    可愛い女の子の水着は、男に元気をくれるw
    また、ストーリーに男っ気がないとこも、『ああっ女神さまっ』を読んでいた人間からすると、却って良い。青春の醍醐味と言えば、甘酸っぱい恋愛も、その一つだが、初音と寿々花の百合の香りがしそうでしない友情で、既に胸が満たされているので、ここに恋愛まで持ってこられると、パンクしてしまいそうだ。このままの路線で突き進んで欲しいが、美少年の登場も大歓迎っちゃ大歓迎
    現実的に、こんな青春を過ごすのは難しそうだからこそ、面白いし、大きな夢も持てる
    青春をテーマにして漫画を描くなら、ここまでのレベルに達してなきゃ!!
    個人的にお気に入りの話は、学生生活のお約束とも言える、夜食作りを妙にリアルに描いてある、episode.9「小鳥遊の簡単レシピ!」だ。私としては食いたいっつーか、作って欲しいのはタヌキ天茶。悩みに悩み抜き、女性からのバッシングを恐れ、一位から外してしまったのは、寿々花の入浴シーンがセクシーに描かれている、episode.10「ああっ助っ人SUMMER」だ。おっぱいの大きさで親友の偽者を見抜く、寿々花の友情にもグッと来た
    この台詞を引用に選んだのは、初音と寿々花の麗しい友情が特に表れているから。私が高校生をやってた頃にもいたんだろうな、初音と同じ間違いをしてた人が

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    2015年09月23日