【感想・ネタバレ】新装版 ああっ女神さまっ(5)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年02月09日

普段は、アニメや漫画のイラストをプリントした服は敬遠しているのだけど、この(5)の表紙とカラー扉がプリントされたものなら、躊躇なく着られる
では、この(5)で、特に印象に残った話を三つほど紹介したい。しっかし、今巻は悩んだ。(1)~(4)も結構、厳選するのに神経を消耗したが、これまでの比じゃないくら...続きを読むい、どれを推薦するか、迷った
そうやって、迷わせてくれるからこそ、自信を持って、この『ああっ女神さまっ』は名作だ、と断言できるんだが
Chapter.54「2人っきりじゃいられない」
一言で、この回の展開を説明するなら、螢一がベルダンディーを助けるために頑張っちゃう、そんな感じ
これまで積んで来た善行ゆえか、突然、ベルダンディーと二人きりで過ごせる事になった螢一は気が昂り過ぎてしまう。そんな時でも、いや、そんな時だからこそ、トラブルはやってくる。ベルダンディーって、人には「頑張りすぎないように」って言う割に、自分の健康となると、螢一に気を遣って無理をするトコがあるよな
そんな優しいベルダンディーが本当に好きだから、螢一は自分が出来る事を片っ端から試していく。つくづく、奇跡ってのは、とことんまで努力した人間だけが起こせる必然の結果なんだな、と愛に溢れたキスシーンを見て思った
Chapter.50「リーダーはつらいよ」
ピンチはチャンスであり、ステップアップすべき時。これは使い古された表現ではあるけど、結構、マヂだ。面倒臭い事をしたくない、と思うのは、人間であれば、当然。けど、嫌な事から逃げてばかりじゃ、成長できない。変われる奴ってのは、困難に立ち向かうべく、腹を括れる奴だ
これまで、何度も感じている事だが、ほんと、藤島先生は美女だけでなく、バイクを描くのが好きだな。描き手が「好き」を詰め込んで描いたものは、何であれ、読み手の心を揺さぶってくる。また、それがストーリーを一層に面白くする、と藤島先生は証明している
人間の歴史ってのは、大きなものから小さなものまで、「繋がり」と表現できる。その「繋がり」ってのは「託す」と言い換える事も出来る。これまで、ウルドに負けないくらい、螢一を自分らの勝手な都合だけで振り回してきた、田宮と大滝先輩だけど、何だかんだで、後輩の一番に優れている所をしっかり認めていたんだな、と見直した
Chapter.59「悲しみを恐れないで」
あくまで、私個人の印象と意見なので聞き流される事も承知の上だが、螢一の魅力を語る上で、このchapter.59「悲しみを恐れないで」は、決して除外できない、と言い切りたい
螢一は、誰よりも優しい心を持っている。だから、時には、自分が嫌われるのも構わず、キツい態度を表に出す事がある。人は、臆病、と言うかも知れない。けど、私はそんな彼に、好感を抱ける
螢一は、大切な存在を失う悲しみ、痛み、辛さを経験で知っている。だから、人に優しく出来るし、事態を受け入れる度量がデカいのだろう。そんな螢一の強い心に惚れ直したうえで、自分の意見をハッキリ述べられるベルダンディーは、本当にイイ女だ
この台詞を引用に選んだのは、うっし、頑張ってみるか、楽しみながら、と思えるようにしてくれたので。確かに、辛い時もあるし、嫌な考えが浮かぶ時もある。けど、小説を書く事が好きなんだよな、私。だから、これからは、どんな状態になっても、小説を書く楽しさを見失わないようにしたい。デビューできたら、藤島先生にもお礼を言いに行く必要があるな、うん

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