【感想・ネタバレ】新装版 ああっ女神さまっ(19)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年09月20日

二つ目の大台一つ手前の巻、その表紙を飾るのは、スクルドと同じく美少女女神キャラであるクロノちゃん
スクルドと体型はさほど変わらないけど、ドジッ娘属性であるからか、「ちゃん」付けで呼びたくなる雰囲気がある。それでいて、格闘技が得意って一面もあり、ギャップが良い意味で凄い
これまた、個人的な印象だが、ス...続きを読むクルドとクロノちゃん相手に、対戦系のテレビゲームはしたくないな、と思う。スクルドは負かしたら、爆弾を投げてきそうだし、自分が勝つまで解放してくれなさそう。一方で、クロノちゃんは熱中するあまり、コントローラーをバッキバッキに破壊しそうなので、ゲームに誘えない
そんな妄想を表紙で膨らませちゃう、(19)で強く、心に響いた三話を紹介
Chapter.223「花は咲き続ける」
前巻からの受け止め方が、実に見事で、藤島先生への尊敬度が大いに高まる
この『ああっ女神さまっ』は読むと、バイクに乗りたいって衝動が湧くが、このエピソードを読んで、良いカメラを買いたくなった人もいるんじゃないだろうか。スマホは便利だし、盛り上がる写真を撮る事が出来る。けれど、この手のクラシックなカメラには、独特の味がある。そういう風味を楽しめる大人になりたいもんだ
例え、ベルダンディーの法術が切れても、美しい物しか撮影しないって、自分を大切にしてくれた持ち主の信念を受け継いで、螢一を頑なに撮影しないってオチも地味に良い
Chapter.230「あの言葉、ふたたび」
ある意味、サブタイトルがネタバレしちゃているが、それだけ、ファンは心が震える内容になっている。これは、「記憶喪失事件」の締めくくりに相応しい
多くの漫画に登場するバカップルの中でも、一、二を争うであろう、純愛を育んで来た螢一とベルダンディーは、記憶を失ったくらいじゃ、その絆を完全に断ち切られたりしない
心から願った事が、願われた事が、記憶を取り戻させる、最大の衝撃となる。愛し合っている二人だからこそ起きる、ちょっとした、けど、インパクトのある奇跡だ。ほんと、見ているコッチを幸福にしてくれるバカップルだなァ
Chapter.236「チカラワザ」
女神さまたちが登場する作品とは思えないサブタイトル。ただ、あながち、間違っちゃいない。力と技の融合、その領域にクロノちゃんが到達しつつあるのは確かなんだから
あくまで、素人の印象だが、クロノちゃんの動きは、少林寺拳法に近いように思える。相手の動きを利用し、自分の攻撃を当てに行き、最小限のダメージで戦闘不能にする、それを目的としている動きのように見えた
また、ベルダンディーが諦めず、頑張ってくれている姿に、自分も、これくらいで凹んじゃいられない、と気力を充填できる単純さも、彼女の武器だろう
この台詞を引用に選んだのは、耳も胸も痛いなぁ、と苦笑いしてしまったので
この台詞は、ベルダンディーがクロノちゃんに諭したからこそ、最も効果的な説得力が宿っているんだと思う
しないように細心の注意を払っていても、人が人である以上は、ミスが起きる時は起きてしまう
けれど、本当に強い人はミスをしてしまった時、反省はしても、後悔はせず、次はどうすれば、そのミスをしないか、考える事が出来る
絶対にミスを起こさない方法はある、それは、何もしない、頑張らない、挑まない事だ
けれど、それは自分で自分の成長を止める事にしかならない
強い人間になりたかったら、どんなミスでもフォローできる、幅広いフォロー力を磨くべきだ
そのフォロー力には、困った時は素直に人に頼る、ってのも含まれている、と私は思う
意地で人に頼らず、自分でミスを挽回しようとすると、余計に事態が悪い方向に進む
いよいよ、どうにもならなくなる前に、人を頼ってもいいのだ

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