【感想・ネタバレ】新装版 ああっ女神さまっ(20)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年09月21日

二つ目の大台に乗った巻だけあって、控えめに言っても、とんでもなく豪勢
作中でも、ヒルド様が仰っているが、やはり、三姉妹は揃っている方が華々しい
単独でも美しい三女神だけど、一緒にいると、三倍どころか三十、いや、三百倍の美しさになる
それぞれに強い個性を持ち、相乗を起こしているからだろう
そんな美しさ...続きを読むに、初っ端からグッと来る(20)で印象に残った三つの話を紹介
Chapter.238『クロノの演舞』
藤島作品で迫力ある場面と言ったら、バイクのレースシーン。それ自体は間違ってないが、アクションシーンも結構、凄いのだ。線は細いのに、どうして、ここまでの迫力が出せるんだろうか
皆に背中を押してもらい、自分の心に根付いている、ネ〇への苦手意識の裏にあった、己の罪を思い出す恐れと向き合ったクロノは、最後の一つまで必ず回収する、その責任感を足場にする事で、一皮剥く事に成功する
確かに、美少女とネコが演武するのは、シュールな光景ではあるが、美しさを感じた以上はケチなんぞつけられない
Chapter.244「閉じる世界」
ヒルド様の器のデカさを感じ取れる回、シンプルに言うなら
後で触れるが、ウルドも誇り高い方だけど、やはり、まだまだ、母親には敵わないなぁ、と思った。助けて欲しい、それを素直に言えるのは、確かな強さだ
また、リンドの茶目っ気も微笑ましい。初登場した頃は、こんなジョークを、この状況で言うようなキャラになるなんて思ってもいなかった。ほんと、森里家の面々に、良い影響を受けたんだな
Chapter.245「すべてを懸けて」
こちらは、螢一のカッコ良さにグッと来る回である。カッコ悪いがカッコ良い、ってヤツだ
大好きだからこそ、ベルダンディーが誰かの為に無茶をするタイプだ、と察せる螢一。彼女に無理をさせないために、彼女に自分を守って貰う事で、彼女を守ろうって覚悟を決め、螢一は魔界に自分も同行する、と言い切った。並みの男には言えないぜ、こんな真っ直ぐに
その一方で、リンドの弱点も判明している、この回で。元々、リンドが完璧とは思っちゃいないけど、これは不得手って表現して良いレベルじゃないだろう。そんなリンドの弱点を、後にヒルド様は皆の戦意を鼓舞するために利用する。実に抜け目ない、これくらいできなきゃ。大魔界長にはなれねぇのか
この台詞を引用に選んだのは、先にも書いたが、ヒルド様の「矜持」を感じ取る事が出来るので
ヒルド様は、確かに「傲慢」だ。だからこそ、自分の気に入らない現状を打破するべく、今、自分にとって必要な人材へ、素直に頭を下げ、膝を折り、下手かつ丁寧な態度で助力を依頼できるのだ
いざって時に、頭の一つも下げられず、チャンスを逃しちまうじゃ、人の上には立てないんだな

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