【感想・ネタバレ】新装版 ああっ女神さまっ(11)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年05月19日

ヴェルダンディーの美しさが、「静」とするならば、姉のウルドは「動」だろう。しかし、過激ではあるが乱暴ではなく、理知的かつ理性的な美しさだ。飴と鞭の使い方が上手いタイプだから、ある意味、ヴェルダンディーより学校の先生に向いてそう
では、この(11)でズバッと来た話を紹介したい
Chapter.113「...続きを読むおかえり」
三位一体の極みである螢一×ヴェルダンディー×レーシングニーラーvs首どころかライダー無しのゴーストバイクによる、真夜中の勝負が決着
クセがかなり強いレーシングニーラーに、こうもダイナミックな「演奏」をさせる描写が出来るのは、藤島先生以外だと、しげの秀一先生か、皆川亮二先生くらいだろう。藤田和日郎先生や、羽海野チカ先生の事は尊敬しているが、さすがに、ここまで読み手のハートを激しく揺さぶるレースは描けないだろう
ゴーストバイクの正体と言うか、誰のバイクだったのか、それもしっかりと明らかになる。誰かは、あえて伏せるが、この人のバイクなら、走りのレベルの高さも納得できる。思念体となって、峠で他のレーサーに勝負を挑んでいたのも、自分の未練を断ち切り、持ち主の元に戻りたかったからか
Chapter.117「人間?機械?」
ばんぺい君のラヴパワー、半端ねぇ、と思う回
女神三姉妹や、螢一らのバイクもフィギュアにして欲しいと思うが、惚れた相手のSOSに応えた、自らの魔改造をかましたばんぺい君もぜひ、立体化してもらいたい。藤島先生、男の子の夢やロマン、乗せすぎ、盛りすぎ、詰め込みすぎ、けど、そこがいい、それがいい
また、ヴェルダンディーと螢一の「生きている」についての会話も、胸に響いた。実際、どうなんだろう、今の人間は、ヴェルダンディーの言う「生きている」に沿っているんだろうか・・・・・・
Chapter.121「のろわれた部長」
サブタイトルこそ物騒だけど、ストーリーは、ほのぼのとしている
正直な気持ちを言っていいなら、長谷川ちゃん、羨ましすぎる!! 螢一だって、こんな相乗りの仕方は出来ないだろう。新部長になる事を拒み、螢一との勝負に尻込みし、レーシングボードに乗る事も恐れていた長谷川ちゃんだけど、ヴェルダンディーの優しさに包まれる事で、不安は薄れ、まだ少しではあるが、前向きになれた様子
「好き」を「大好き」に変えてくれた、大事な居場所を守りたい気持ちがあるからこそ、長谷川ちゃんは部長になりたくなかった。良くも悪くも、運命に愛されている長谷川ちゃんの気持ちも理解できるけど、何もしない方が良いなんて事はない。守りたいなら、戦わなきゃ、螢一とだけじゃなく、自分の運命とも
この台詞を引用に選んだのは、兄妹だなぁ、と感じたので。身の程を弁えるって言い方は、ちょっと違うかもしれないが、本物のカッコ良さを間近で見て知っているからこそ、自分はまだ、その座に就く資格がない、と思える謙虚さは大事だと思う。しかも、恵は単に憧れているだけじゃなく、兄とその恋人に勝つべく、努力もしっかりと積める真面目さも持っている。上の立場になる事で才が伸びる事もあるんだし、二人を追い越すためにも、あえて、クイーンになっちゃうってのも手じゃないだろうか

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