【感想・ネタバレ】新装版 ああっ女神さまっ(22)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年10月17日

先の(21)表紙の感想でも触れた、藤島先生の進化が、この(22)も出ているな、と思った
スクルドは可愛い、そこは変わってはないのだが、雰囲気が妙に大人っぽくもなっている
この小さな体の中に、とんでもない力が眠っているのか、そう思うと、スクルドへの好感度が上がっていく
それでは、この(22)で私の心に...続きを読むグッと来た回を三つ紹介
Chapter.267「メカ魂、炸裂!!」
ロボが大好きな人は、間違いなく、テンションが上がっただろう
アルミと酸化鉄のテルミット反応で、モックルカールヴィーのロボの機動力を封じた見事な作戦のインパクトを、動かないはずのロボがマスターを庇う、そんなベタにグッと来た
自分は無自覚に機械へ愛を持って接し、その機械が今、その感謝を示してくれた以上、勝てない、と悟ったモックルカールヴィーもまた、潔い
Chapter.278「魔界に咲く花」
何と言っても、螢一とベルダンディーのキスが凄い
これまで、作中で、幾度か、キスのシーンはあったけど、この切羽詰まった状況で重ねられた唇、控えめに言っても、ディープなキスだ
理屈抜きで、相手を信じ、慕い、敬い、尊ぶ、本当の愛で繋がっている二人のキスは、いつだって、どこだって、奇跡を起こせるのだな
Chapter.281「姉妹のキズナ」
サブタイトルが良い意味でネタバレかましている。きっと、これ以外にしっくり来るサブタイトルはないだろう。漫画に関わる人間には、こういうセンスも必須なんだろうな
事態を打開するために仕方なかったとはいえ、自らの力に飲まれてしまったウルド。皮肉なもんで、力を好き勝手に、破壊衝動のままに用いる彼女は、実に美しい。気を強く保たなきゃ、彼女になら殺られてもいい、と諦めてしまうかもしれん
嫌いだけれど、それ以上に、大好きな姉を救うために、姉なら自分の無茶を止めてくれる、と信じて、禁忌の爆弾のスイッチを押したスクルド。そこまで、妹に命を懸けられちゃ、常に妹と張り合っている姉としちゃ、意地を張らなきゃな。そんなウルドとスクルドの姉妹力に負けないほど、エイワズとモックルカールヴィーの絆も美しかった
この台詞を引用に選んだのは、螢一のカッコ良さに胸を打ち抜かれてしまったので
自分の愛する人が、プライドもかなぐり捨て、自分を第一に考えて戦ってくれている。そこには、真の気高さがあり、何人にも手出しは出来ない
だからこそ、愛する人の命を救うために、人間はそのラインを越えなきゃいけない時が、きっと、ある
例え、相手に嫌われようとも、相手の覚悟を無駄にしてしまっても、生きて欲しい、死んでほしくない、その気持ちに従っていいのだ
結局のとこ、その最終ラインは越えられなかった(越えずに済んだ?)螢一だけど、ベルダンディーの為に腹を括ろうとした彼がカッコ良くないはずがない

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