【感想・ネタバレ】新装版 ああっ女神さまっ(23)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年11月22日

表紙を飾るは、長姉・ウルド。私の感覚に過ぎないが、以前よりも美しくなっている、間違いなく
きっと、それは、自分を信じて無茶をした妹・スクルドを守るために、姉パワーを全力で発揮し、なおかつ、母親に対して、自分の素直な気持ちを真正面からぶつけられるほど強くなったからか
まだまだ及ばないかもしれないけれど...続きを読む、ほんのちょっとだけ、ヒルド様に近づいたかもなぁ。いつかは、母親と肩を並べ、いや、超えるだろうな、彼女なら
それでは、この(23)でグッと来た三話を紹介しよう
Chapter.284「大魔界長の運命」
何だかんだ言いながらも、ヒルド様の事を母親として愛慕していたんだな、ウルドは
だから、ヒルド様が死ぬ、と決めつけて、裏切り者の汚名を被るって手段を取ったハガルにも、自分に迫る死の運命に抗う姿勢も見せないヒルド様にも怒った、大粒の涙が流れるほど
まぁ、結局はヒルド様の掌の上だったんだが。どんなルールにも、裏技や抜け道があるもんだが、まさか、こんな展開になるとは。だから、藤島先生、嫌いじゃないぜ
Chapter.293「まだ見ぬ海を越えて」
人と女神の恋の始まりと終わりを追体験した螢一とベルダンディの心に圧し掛かる悲しみは、言葉にしがたいほど重く、激しく、過酷
だからこそ、螢一の人間かつ男としての強さが、読み手の心を打ったはずだ。誰もが勘違いしていた、螢一のショックは、ベルダンディーに嘘を吐かれていたからだ、と。けど、違った。彼は、ベルダンディーが、自分の安易な、けれど、本気の願いを叶える為に真実を黙っていた事、つまり、彼女に真実を話せない、と言う辛い思いを強いてしまった、それに気付かなかった己にショックを受けていたんだな
好きな人から、本当の事を聞かせてもらえ、ベルダンディーは勇気づけられ、もう一つの真実を口にする。つくづく、この世に偶然は無い、起こるべくは必然の元。ベルダンディーは、ずっと、螢一を見ていた。先に一目惚れしていたのは、彼女の方だったんだな
Chapter.294「覚悟に対する覚悟」
覚悟、この二文字が、どれだけ重いか、を肌身に感じたのは、私だけじゃないはずだ。日常的に言っていい言葉じゃないんだろうな、本来、「覚悟」は
想いが通じ合っていた相手と引き裂かれる悲しみ、それは本当に悲しかった。自分達にも、いつか、その悲しみがやってくる可能性があると思えば、背中に寒い物も覚えよう。けれど、螢一とベルダンディーは、そんな耐えがたい悲しみの中に、変えがたい悦びも見出していた。それは、二人が強い愛情で結ばれている証拠なんじゃないだろうか
そんな二人の絆にグッとした矢先に、実は、目の前のゲートを最高神であり、ベルダンディーの親父さん・テュールがハッキングしているのが明らかに。ほんと、藤島先生は好きなんだな、読み手を吃驚させるのが
この台詞を引用に選んだのは、「グッ」すら凌駕する「ズドンッ」があったから
ほんと、カッコ良すぎるぞ、螢一
これまで、私の中で目標とすべき男性像は、藤田作品の主人公だったんだが、冗談抜きで、森里螢一も目指したくなった
男の強さってのは、こういう覚悟ある言葉を口に出せる事かもしれない

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