【感想・ネタバレ】新装版 ああっ女神さまっ(16)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年07月09日

他の作品のヒロインが、このような状態だったら、「見えるかな」と期待しちゃうだろうけど、ベルダンディーだと、全く下心が疼かない
むしろ、真っ青な空と、真っ白な雲で、ベルダンディーをもっと、「綺麗だ」と感じる事が出来そう
浮かぶ雲に寝転がって、隣を飛ぶ彼女の歌を聴けたら、さぞ幸せだろうな
では、この(1...続きを読む6)でグッと来た三話をご紹介
Chapter.183「障害と絆」
この世に数ほどいるヒロインで、こうも、箒を持つ姿に目が留まってしまうのは、『魔女の宅急便』のキキ、『めぞん一刻』の音無響子さん、そして、この『ああっ女神さまっ』のベルダンディーなのでは、と真剣に想ってしまう扉絵
これまた、何度も思うが、やっぱり、藤島先生の表現するレースの熱さは、たまらんな。例え、魔法の箒最速を決定する一対一であっても、その魅力はまるで変わらない。むしろ、ファンタジー感がスピードに拍車をかけてる
こちらも、私が言う事でもないが、ベルダンディーも結構、勝ち気な性格してるよな。自分は速い、ストリングフェローホーキは迅い、ではなく、自分たちは迅速いから、誰が相手でも、何が障害でも、負けるはずがない、と信じている。こんだけの信頼をベルダンディーから託されたら、漢気の一つくらい振り絞れちゃうよな
Chapter.188「1級神の力」
残念、とまではいかないにしても、ホントに女神なのかな、と疑う素振りが割に多いペイオースだけど、頭が良いのは確か。知識の吸収と、智慧の蓄積に貪欲である反面、人に教えるのも上手そう。ただ、スパルタっぽいよな
あくまで、私個人の印象だけど、この回は「力の扱い方」を考えさせられる。目的の為に、更なる強さを求める、それ自体は決して、非難されるような事ではない。ただ、その巨大なエネルギーを制御する能力も育っていないのに、「欲しい」と駄々を捏ねるのは、実に見苦しい。力は、常に自分を喰おうとしてくる、と恐れておくくらいが丁度、いいんだろう
また、この回は、ベルダンディーの怖さも肌に感じる。ほんと、彼女は疑うってことを知らない。アナタなら不可能じゃない、そう、あの目に言われたら、自分で勝手に決めてしまっていた限界くらい突破できちゃいそう
Chapter.192「誰がために1級神」
一ページをほぼ占領、しかし、そこがウルド様らしい。藤島先生が、楽しそうに描いているのが伝わってくる、自信が溢れまくっている、ウルドさんの不敵な笑みから
発言は不穏で、発想は危険、行動は過激なウルドさんだけど、決して、悪い女じゃない。女神だから、って言うよりは、長女だから、だろうな、そんな印象を抱くのは。「泥なんてなんだい」とは少し違うだろうけど、妹たちを守るために自分は上に行かない、って選択が出来るのは、確かな強さであり、優しさだ
また、この回は、そんなウルドさんとペイオースの絆が強い、とも感じられる。二人の関係は、ある意味、ウルドとマーラーのそれに近いんだろう。コイツがいるから自分は努力できる、いなくなったらつまらないし、寂しい、と感じる相手、月並みな表現をするなら、好敵手ってやつか
この台詞を引用に選んだのは、ウルドさんとペイオースさんの関係に負けないくらいの仲の良さを感じたからだ
一度は、ベルダンディーを巡って対立した、螢一とヴェルスパーだからこそ、この土壇場で、拍手しちゃうくらい、呼吸をぴったりと合わせられる
友情、そう表現したら、ヴェルスパーは嫌がるかもしれないが、この状況で、プライドを捨てて、頼みごとができるくらいには、螢一の強さを認めてるんだから、やっぱり、この一人と一匹の関係は、ライバル寄りの“同志”なんだろう。羨ましいなァ

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